デリケートゾーンのかゆみで知っておきたいこと 原因、対処方法など

女性なら誰しも一度は経験するデリケートゾーンのかゆみ。デリケートゾーンは常に下着やストッキングなどにより締め付けられていて、むれやすく、さらにちょっとした刺激にも弱いため、かゆみが生じやすいという特徴があります。

デリケートゾーンのかゆみを予防するには、まずかゆみの発生原因についてしっかりと把握しておく必要があります。デリケートゾーンのかゆみについて、その原因から対処方法など、幅広くご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

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女性のデリケートゾーン

女性のデリケートゾーン

女性のデリケートゾーンの皮膚の角層は、体の他の部分よりも少なく、このため皮膚自体が非常に薄いという特徴を持っています。各層が少ないため、外部からの刺激に弱く、ちょっとした刺激によりかぶれや炎症が起きやすくなっています。

デリケートゾーンという言葉が持つソフトな響きに見合う、非常に繊細なパーツ、これがデリケートゾーンです。またデリケートゾーンには、女性の生殖器を保護するというはたらきも備わっています。

もうひとつの特徴は皮脂腺が多いこと。デリケートゾーンは汗を分泌しやすいので、入浴の際にはていねいに汚れや皮脂を落とすようにしましょう。

デリケートゾーンの洗い方

デリケートゾーンの洗い方

デリケートゾーンのかゆみやかぶれを予防するには、洗い方にも注意しなければなりません。清潔にしようとするあまり、洗浄力が強く、肌への刺激の強い石鹸やボディソープを使うのは出来るだけ控えましょう。

洗浄力の強い石鹸やボディソープは、確かに汚れや皮脂分をきれいに取除いてくれますが、それと同時に常在菌の数を減らしてしまうことがあります。常在菌は皮膚上にあって、皮脂分のバランスを整え、悪玉菌の繁殖を予防するというはたらきを担っています。汚れを落とすのはデリケートゾーンを清潔に保つ上で必要なことではありますが、常在菌の数を極端に減らしてしまうと、かえって逆効果になります。

デリケートゾーンはていねいに洗う

デリケートゾーンはていねいに洗う

デリケートゾーンを洗う際には出来れば石鹸は使用せずに、お湯で洗いましよう。その際、手指を用いて優しく丁寧に恥垢を落とすようにしましょう。お湯だけではどうしても気になる方は、デリケートゾーン専用の刺激の少ない石鹸を使用するようにしてください。

またデリケートゾーンを洗う際には、膣の中まで石鹸を用いて洗うことがないように十分注意しましょう。雑菌の繁殖を防ぎ、感染症にかからないようにするため、膣内は常に弱酸性に保たれています。アルカリ性の石鹸やボディソープで膣内を洗ってしまうと、膣内の環境はかえって悪くなることがありますので注意が必要です。

デリケートゾーンのかゆみの原因とは?

デリケートゾーンのかゆみの原因とは?

デリケートゾーンのかゆみにはいくつかの原因があります。まずは下着やストッキングを着用していることによるむれやかぶれ。下着についたおりものや汗により、常在菌が大繁殖することにより、デリケートゾーンにかゆみを感じることがあります。

生理中もまたデリケートゾーンにかゆみが生じることが多くなります。これはナプキンを使用することによるもので、とくに肌が敏感な方はナプキンの素材により、デリケートゾーンにかぶれが生じることがあります。

他にはカンジタ菌の繁殖、トリコモナス膣炎、外陰炎などの感染症にかかっている場合にも、デリケートゾーンにかゆみが生じます。デリケートゾーンのかゆみの原因はさまざま、以下に一つずつ詳しく見ていきましょう。

生理中のかゆみ

生理中のかゆみ

生理中のかゆみの主原因はナプキンを使用することによるむれやかぶれ。現在市販されている使い捨てのナプキンのほとんどは薄型・高性能。生理はじめの経血の多いときでも使用できるタイプのものは、吸収性に富んでいて、たびたび取り替える必要がありません。

しかしどんなに高性能なナプキンでも、長時間そのままにしておくと、雑菌やいやなにおいが発生してしまいます。生理中はたとえ経血の量が少ない日でも、2、3時間おきにこまめにナプキンを交換し、デリケートゾーンを清潔に保つようにしましょう。

ナプキンは早めに交換すること

ナプキンは早めに交換すること

使い捨てナプキンは肌触りがよく、吸収性がよいため、こまめに交換する必要もありません。しかし吸収されて乾燥した経血をそのままにしておくと、デリケートゾーンのかぶれやかゆみの原因になることもあります。使い捨てナプキンは漏れる心配もないので大変便利ではありますが、敏感肌の方やかゆみやにおいが気になる方は、まだ使える状態であっても、一定の時間が経過したら早めに交換するようにしましょう。

ナプキンの種類を選ぶ

ナプキンの種類を選ぶ

肌の弱い方やすでにかゆみやかぶれの症状が出ている方は、敏感肌用コットン性のナプキンを使用してみるといいでしょう。合成物を使用していない国産オーガニックコットンなどが人気です。

他にも布ナプキンを利用すると、むれやかぶれが起きにくいといわれていますので、まだ試したことのない方はいちど試してみることをお勧めします。

生理用の下着の素材

生理用の下着の素材

生理用の下着はナプキンのずれやもれを防ぐために、体にぴったりとフィットするような素材で作られています。ポリエステルなどの合成繊維には体にフィットするというメリットがありますが、そのかわりむれやすいので、デリケートゾーンに汗をかきやすくなります。

汗をかきやすい方や皮膚の弱い方はとくに注意して、生理用の下着を選ぶようにしましょう。生理中はフィット感のある下着のほうが安心ですが、むれたりかぶれたりすると、いやな臭いやかゆみが生じてしまいます。生理用下着を選ぶ際にはこの点によく注意し、肌触りがよく、かぶれにくいものを選ぶようにしましょう。

下着の選び方

下着の選び方

デリケートゾーンがむれないよう、下着はコットン製を使用するようにしましょう。むれはデリケートゾーンのかゆみの第一の原因ともいわれていますので、デリケートゾーンがむれないようにすることがかゆみの予防につながります。

化繊の下着は出来るだけ避けて、通気性のよいコットン素材の薄手の下着をこまめに交換するのがもっとも効果的です。

下着やストッキングによる締め付け

下着やストッキングによる締め付け

下着やストッキングによる締め付けにより、かぶれや炎症が起きることがあります。下着を選ぶ際のポイントはいろいろあるかと思いますが、デザイン性や機能性に加えて、素材の良し悪しもよく吟味するようにしましょう。

ストッキングを選ぶ際の注意

ストッキングの場合は素材の関係上、どうしてもかゆみが生じやすくなります。ストッキングは下半身全体を強く引き締めてしまうため、肌の弱い方はすぐにかぶれてしまいます。こすれる部分も多く、すでにかゆみが出ている方は、なるべくならストッキングは着用しないほうがいいかもしれません。

どうしても着用しなければならない場合には、敏感肌用に作られたものを利用するようにしましょう。シルクは、肌が敏感な方やアトピー性皮膚炎の方でも比較的楽に利用できる素材として知られています。シルク混合のストッキングや体へのフィット感の比較的ゆるいものがお勧めです。

ゆったりとした服装を心がける

ゆったりとした服装を心がける

スリムフィットで体にぴったりと密着するジーンズや細身のパンツを習慣的に毎日身につけている方は、これを出来るだけ改めるようにしましょう。

まったくやめるということは無理かもしれませんが、毎日着用するのはやめ、間隔を置きながら着用するようにしましょう。下半身にぴったり密着した服は、かゆみの原因になるだけでなく、皮膚が刺激に対して過敏になる原因にもなります。むれ・かゆみ防止にはゆったりとした服装が効果的です。

おりもの対策

おりもの対策

下着についたおりものをそのままにしておくと、汗や老廃物などと混じりあい、かゆみやかぶれの原因になります。下着によって締め付けられ通気性が悪いところに、乾燥したおりものが汗や皮脂分と混じりあう、という環境は、かゆみだけでなく、雑菌による感染や嫌なにおいの温床になってしまいます。

おりものが多い日には特に注意し、おりものシートを使用する、下着をこまめに交換するなどといった対処法を考えておくようにしましょう。

免疫力の低下によるかゆみ

免疫力の低下によるかゆみ

免疫力の低下もデリケートゾーンのかゆみの原因のひとつ。体力が落ちているときや病気のときなど、免疫力が落ちていると、体に本来備わった自浄作用のはたらきが悪くなります。デリケートゾーンは皮膚が薄く、外からの刺激に対して弱く、その上自浄力まで落ちてしまうと、ちょっとしたことで簡単に炎症を起こしやすくなります。

デリケートゾーンのかゆみと体調、一見何の関係もないように思われますが、免疫力の低下はデリケートゾーンのかゆみやかぶれだけでなく、おりものの異常にもつながります。とくに生理前や生理中はホルモン分泌に変化があることから、体調を崩しやすい時期ですので、極力体調維持に努め、ストレス解消を図るようにしましょう。

カンジタ膣炎などによるかゆみ

カンジタ膣炎などによるかゆみ

カンジタ菌とは皮膚に常在している菌で、性器の粘膜周りにも見られます。健康な状態であれば、カンジタ菌の数は一定に保たれていて増殖するということはありませんが、体力や免疫力が低下すると、時としてその数が異常に増殖してしまい、さまざまな症状を引き起こします。

カンジタ菌によるかゆみ

カンジタ菌が増殖することにより起こる症状はカンジタ膣炎と呼ばれています。カンジタ膣炎はカンジタ菌が増殖することに起こる自己感染と性行為によってパートナーから感染する場合とがあります。

カンジタ膣炎の原因

カンジタ膣炎の主な原因を挙げてみましょう。まず一番目に挙げられるのがは疫力の低下や過度のストレスなど。また体調不良や過労、栄養不足などもカンジタ菌の増殖の引き金になりますので注意しましょう。

デリケートゾーンのむれもまたカンジタ菌を増殖させることがあります。通気性の悪い下着を密着してつけていると、デリケートゾーンがむれやすく、菌が繁殖しやすくなります。

カンジタ膣炎の症状とは?

しつこいかゆみはカンジタ膣炎の症状のひとつ。またおりものにも特徴があり、カッテージチーズのような白いぼろぼろしたおりものが出ることも、カンジタ膣炎の兆候になります。抗生物質やピルを服用している場合にも、カンジタ膣炎にかかりやすいといわれています。

カンジタ膣炎の予防

生活習慣が不規則な方や慢性的な栄養不足、ストレスの多い生活を続けている方は、出来るだけ早期にこれを見直すようにしましょう。

カンジタ膣炎は再発しやすい症状なので、下着の選び方に注意するだけでは十分ではありません。生活習慣や食生活を見直し、免疫力が落ちないような過ごし方を身に付けましょう。

カンジタ膣炎以外の感染症

カンジタ膣炎以外の感染症

デリケートゾーンにかゆみの症状をもたらす感染症はカンジタ菌だけではありません。トリコモナス、細菌性膣炎、白癬症、ヘルペスなどもまたデリケートゾーンにかゆみをもたらす原因になります。

デリケートゾーンにかゆみが生じても、病院に行かずそのまま放置しておく方が多いようですが、カンジタ膣炎やその他の感染症にかかっている場合、そのまま放置しておくと症状が悪化してしまうことが多いので注意しましょう。

恥ずかしいからとそのままに放置せず、かゆみが激しい場合やおりものに異常がある場合、痛みを伴う場合には、出来るだけ早く産婦人科で診察してもらうようにしましょう。

デリケートゾーンのかゆみ対策

デリケートゾーンのかゆみ対策

デリケートゾーンのかゆみは、まず予防が肝心ですが、女性の場合、どんなに注意を払っていても、おりものや生理のせいで、これを完全に予防することは難しいといえるでしょう。

デリケートゾーンにかゆみを覚えたら、これまでよりも頻繁に下着を取り替えるようにし、細菌が繁殖することを防ぎましょう。

かゆみの症状が緩和させない場合には、デリケートゾーンのかゆみ専用の軟膏を用いるのが便利です。肌への刺激の少ない成分が配合されているため、デリケートゾーンにも安心して用いることが出来ます。

まとめ

デリケートゾーンの気になるかゆみについて、その原因から対処法などの情報をご紹介しました。女性のデリケートゾーンは下着などにより圧迫されているため、むれやすく雑菌などが繁殖しやすい環境にあります。また膣からは常におりものが分泌されていますので、よほど自分で気をつけていなければ、恥垢が溜まってしまい、かゆみの原因になります。

デリケートゾーンのかゆみの予防・解消にもっとも重要なことは、むれないように、出来るだけ通気性を良くし、清潔にしておくこと。ここに挙げたポイントを押さえ、デリケートゾーンのかゆみを効果的に予防しましょう。


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