基礎体温がガタガタになる原因とは?治し方は?

女性の健康のバロメーターとも呼ばれる基礎体温。基礎体温を付けることにより、自分の生理周期の乱れやホルモン分泌や排卵の状態などを把握することが出来ます。

生殖機能が正常にはたらき、生理周期が整っている場合には、基礎体温は低温期と高温期の二相にくっきりと分かれます。低温期と高温期の境は排卵日。卵巣の機能が正常で、排卵がきちんとある方の基礎体温グラフは、排卵日を境に低温期と高温期に分かれているのに対して、体調が極端に悪い方や排卵障害が生じている方の場合、基礎体温がガタガタで不規則な波型を描いてしまいます。

基礎体温がガタガタの場合に知っておきたいことをポイントごとにまとめてみました。正常な基礎体温とガタガタな基礎体温の違いや、基礎体温がガタガタになる原因や対策について知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきます。

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正常な基礎体温の変化とは?

正常な基礎体温の変化とは?

正常な基礎体温の変化とは、排卵日を境にきれいに二相に分かれます。基礎体温の変化により分かることは多く、ホルモンバランスの状態や排卵障害の有無、生理周期や体調の良し悪しなど、女性の体の状態を把握できる貴重なデータになります。

とくに妊娠を待ち望んでいる方にとっては、排卵日を予測するのに基礎体温は絶対に欠かせません。正常な基礎体温は排卵日を境に低温期と高温期に分かれているため、排卵日が予測しやすく、これをもとにもっとも妊娠しやすい時期を特定することが可能になります。

理想的な基礎体温の特徴とは?

理想的な基礎体温の特徴とは?

正常な基礎体温は排卵日を境に低温期と高温期の二相に分かれます。自然妊娠しやすいといわれる理想的な基礎体温グラフの特徴を下に挙げると、グラフが二相にくっきり分かれることを筆頭に、高温期が続く期間が12日以上14日間程度あること、低温期と高温期の差が最低0.3℃あること、排卵日近くにそれまでよりも一段低くぐっと基礎体温が下がること、そして低温期から高温期への移行がすばやく行われる、ことになります。

ガタガタな基礎体温とは?

ガタガタな基礎体温とは?

一般的にいって、ガタガタな基礎体温のグラフのパターンは二つに分けられます。一つは低温期と高温期の区切りがはっきりせずに、生理周期全般を通して、基礎体温がガタガタの波型になっているもの。

もう一つは低温期と高温期の区切りはあるものの、高温期が極端に短かったり、高温期が不規則に上下したり、低温期と高温期の体温差が不十分で、低温期と高温期の区切りがはっきりしないものになります。

これ以外にも生理周期が毎回ばらばらな場合、低温期が長く続く場合、生理周期が非常に長い場合、など、さまざまなパターンが考えられます。

高温期と低温期の二相に分かれない

高温期と低温期の二相に分かれない

正常な基礎体温は必ず低温期と高温期の二相に分かれます。低温期と高温期に分かれるのは、排卵日を機にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が変化するため。

女性ホルモンや卵巣が正常にはたらいている場合、体温を上げるはたらきのあるプロゲステロンの分泌が増えるため、排卵日以降一気に体温が上がりますが、ホルモン分泌などに問題があると基礎体温が上昇しません。

高温期が続かずに、不規則な波型になる

高温期が続かずに、不規則な波型になる

高温期が続かない原因はいくつかありますが、黄体機能不全もその一つ。黄体機能不全に陥ると、排卵は起こったとしても、プロゲステロンの分泌量が不足してしまうことから、着床が困難になったり、たとえ着床したとしても妊娠の継続が難しくなります。

黄体機能不全の場合の基礎体温

黄体機能不全の場合の基礎体温

黄体機能不全になると、基礎体温の高温期が短くなる、高温期の基礎体温がばらばらと不規則になる、低温期から高温期へと移行するのに時間がかかる(3日以上)、低温期と高温期の差が0.3℃以下、といったパターンを見せるようになります。

排卵障害のような問題を抱えていない方でも、体調や精神状態によっては基礎体温が一時的にガタガタになることもあります。黄体機能不全にかかっているのでは?と不安に感じる方は独断で判断せずに、専門医の判断を仰ぐようにしましょう。

 

基礎体温がガタガタなときの妊娠は?

基礎体温がガタガタなときの妊娠は?

基礎体温は女性の体の状態をそのまま表す指標になります。基礎体温が正常な方は妊娠しやすいだけでなく、体のコンディションも良く、精神的にも安定した状態にあるといえるでしょう。

これとは反対に基礎体温がガタガタな方は、体調や精神状態が不安定で、体は妊娠に相応しい状態に整っていません。妊娠を希望している方は、まずガタガタの基礎体温を改善するよう努力していきましょう。

基礎体温がガタガタになる理由、原因とは?

基礎体温がガタガタになる理由、原因とは?

基礎体温がガタガタになる理由を考える前にまず自分の基礎体温グラフをよく観察してみましょう。基礎体温がガタガタとはいえ、一応低温期と高温期の二相に分かれている場合もあれば、低温期と高温期の区別が出来ないほど不規則な場合もあります。

また低温期と高温期の区別はつくものの、高温期がすぐに終わってしまう場合や、低温期と高温期の差がほとんどない場合もあります。

基礎体温がどうしてガタガタなのかを把握するには、まず自分の基礎体温がどんな状態にあるか、きちんと確認することが重要です。基礎体温がガタガタになる理由は人それぞれですが、以下にその代表的な例をいくつか挙げてみます。

排卵障害による基礎体温の乱れ

排卵障害による基礎体温の乱れ

排卵障害とはなんらかの理由により、卵胞の中で卵子が正常に育たなくなり、その結果排卵が行われない、あるいはきわめて未熟な卵子を排卵してしまうために、妊娠が成立しない状況を指します。

排卵障害の原因とは?

女性ホルモンの関係

排卵障害を引き起こす原因はいくつかあります。妊娠を成立させるためになくてはならない女性ホルモン「エストロゲン」および「プロゲステロン」は、脳からの指令を受けることにより分泌されますが、脳の視床下部や脳下垂体の機能に問題が生じると、これがうまく行われなくなります。

もう一つの原因は卵巣になんらかの問題がある場合。他にも高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群、甲状腺のホルモンの異常など、排卵障害を引き起こす原因はさまざまです。

排卵が起きないと基礎体温が二相にならない

低温期がずっと続く

排卵障害が起き、排卵が行われなくなると、基礎体温が低温期と高温期の二相に分かれずに一相になります。基礎体温グラフが二相にならずに低温期がずっと続く方は、排卵障害を起こしている恐れがあります。成熟した卵子が卵胞から放出されていれば、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量も十分で、基礎体温は低温期と高温期の二相に分かれます。

排卵障害かどうかの検査

基礎体温グラフだけをもとに排卵障害が起きているかどうかを確定することは出来ません。排卵障害かどうかは、ホルモン検査と超音波検査の二つを行うことで診断されます。

ホルモン検査でチェックされるのは、黄体化ホルモンや卵胞刺激ホルモン、エストロゲンやプロゲステロンなど。また超音波検査では卵巣の状態や卵胞の成長の様子などを観察します。

ストレス、ダイエット、過労などによる体調不良

生殖機能の低下だけでなく、ストレスや過労、そして無理なダイエットによっても、基礎体温はガタガタになります。基礎体温はなんとなく二相に分かれるものの、正常な基礎体温の変化とはいえない場合には、このパターンかもしれません。

自律神経のバランスの乱れ

自律神経のバランスの乱れ

ストレスを感じると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。脳の視床下部は自律神経のいわば中枢。ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、視床下部が適切な指令を出さなくなり、女性ホルモンの分泌にも支障が生じることがあります。

ストレス緩和を図る

ストレス緩和を図る

慢性的なストレスを抱えている方は、まずはじめにストレスを緩和するよう努力しましょう。ストレスを抱える→自律神経のバランスが乱れる→女性ホルモンの分泌が異常になる→基礎体温がガタガタになる。このような悪循環を断つには、出来るだけリラックスした気分で過ごせるよう、身の回りの環境を整え、ストレスの緩和を図ることが大切です。

無理なダイエットは禁物

無理なダイエットは禁物

無理なダイエットを行っていると、体の免疫力が落ちるだけでなく、代謝機能も低下してしまいます。栄養に偏りがある上に、体が必要とする必須栄養素まで不足してしまうと、体調が崩れやすくなり、これにより基礎体温がガタガタになってしまいます。

食事制限によるダイエットを行う際には食事の内容によく注意し、栄養不足や偏食に陥らないようにしましょう。好きなものだけを食べるのではなく、すべての栄養素を満遍なく摂取するようにしてください。

冷え性の改善に努める

冷え性の改善に努める

冷え性もまた基礎体温がガタガタになる原因のひとつといわれています。生理中だけでなく日頃からおなかや下半身を冷やさないように注意しましょう。また体の内側から冷え性を治すには、食事の内容にも気を配る必要があります。

体を温めるといわれている食材を積極的に取り入れ、体質改善を図るようにしましょう。冷たい食べ物や飲み物はほどほどにし、体を芯から温めてくれる食べ物をたくさん摂るようにすると、基礎体温のばらつきも自然に改善されていきます。

基礎体温の正しい測り方とは?

基礎体温の正しい測り方とは?

基礎体温がガタガタになる原因はさまざま。単なる過労やストレスにより生じることもあれば、黄体機能不全や卵巣機能の低下により引き起こされることもあります。

基礎体温のグラフから分かることはたくさんありますが、その前にまず重要なのは正しい基礎体温の測り方を覚えること。間違ったやり方で計測した基礎体温をもとに、適当な自己判断を下しても、症状の改善にはつながりません。

また基礎体温から体の調子や排卵の状態などを把握するには、最低でも3周期以上の基礎体温グラフを手元に用意しなければなりません。ここで基礎体温の正しい測り方を復習しておきましょう。

基礎体温を測るコツ

基礎体温を測るコツ

基礎体温は生きていくのに必要最小限のエネルギーを消費しているときに測ることが原則。この条件にもっとも適しているのが、朝起床時にまだ横になっている状態。絶対安静の状態で測ることが大切なので、朝目が覚めたらすぐに測りましょう。一度立ち上がったり、動いてしまうと、正確なデータは得られません。

基礎体温を測る際の注意事項

基礎体温を測る際の注意事項

基礎体温を測る際には婦人用の体温計を必ず用いるようにします。通常の体温計は小数点一桁までしか出ませんので、これでは基礎体温を精密に測ることは出来ません。基礎体温は必ず婦人用のものを用いるようにしてください。

測る場所は舌裏、舌の裏の中央の筋の部分に体温計を当てて静かに測ります。舌の上に乗せて測るとごくわずかですが誤差が生じることがありますので注意しましょう。

基礎体温を測る時間

基礎体温を測る時間

基礎体温は毎日出来るだけ同じ時刻に計るようにしましょう。夜勤や勤務時間が不規則な方、睡眠パターンが普通とは異なる方は、一日の中でもっとも長時間睡眠が取れた後に計測するようにします。

それでも測る時間帯があまりにもばらばらになる場合は、計測した時間帯も一緒にメモしておくようにするとあとで参考になります。

基礎体温計の種類

基礎体温計の種類

基礎体温を測るのに用いる体温計は二つの種類に分けることが出来ます。一つは予測式、もう一つは実測式です。予測式のいちばんのメリットはスピーディに計測できること。予測式に比べると実測式は計測に余分な時間がかかりますが、その分正確に測れるというメリットがあります。

ただし現在市販されている予測式の体温計のほとんどは、実測式の機能も備わっていますので、予測式・実測式どちらの方法でも測定することが出来ます。

多機能体温計の中には測定した数値をグラフで示してくれるものや、妊娠しやすい日を予測してくれるものもありますので、自分の目的にもっとも合うものを選ぶようにしましょう。

まとめ

なぜか基礎体温がガタガタで、なかなか正常なグラフに戻らない、そんな方にぜひ参考にしてもらいたい今回のまとめ。ガタガタな基礎体温の特徴や原因、そして対処法などに関して知っておくようにすると、一時的に基礎体温がガタガタになったときに慌てません。

日常生活において自分で改善できることをすべて行っても、依然として基礎体温がガタガタな場合は、出来るだけ早めに専門医に相談するようにしましょう。黄体機能不全や排卵障害が生じている場合には、精密な検査を行い、その上で治療を受けなければ、妊娠しにくい体質のままになってしまいます。


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