
赤ちゃんが欲しいと願っている方にとって、排卵日がいつなのか気になるところではないでしょうか。排卵日を知ることで、妊娠する確率が高くなると言われています。
排卵日がいつなのか調べる方法はいくつかありますが、どれにもメリットデメリットは存在します。また、妊娠のメカニズムについて知ることが重要です。
そこで、排卵日がいつなのか調べる方法についての情報と、妊娠のメカニズムについて詳しくご紹介していきましょう。
排卵日を知る重要性
赤ちゃんが欲しいと願っている方にとって、排卵日を知ることは非常に重要なことです。なぜなら、排卵日を特定することができれば、妊娠する確率が上がるからです。
妊娠するためには、卵子と精子が受精する必要がありますから、排卵日ではない日にタイミングをとっても妊娠することはできません。
だからこそ、確率を上げるために排卵日がいつなのか調べる人がたくさんいるのです。では、排卵日を調べる方法としてはどんなものがあるのでしょうか。ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
基礎体温で排卵日を調べる方法
排卵日がいつなのか調べる方法として、基礎体温をチェックする方法があります。基礎体温は、低温期と高温期の二段階に分かれており、排卵は低温期から高温期に切り替わるタイミングで引き起こされます。
また、排卵する直前には低温期からさらに一段階体温が低くなり、その後急上昇して高温期に切り替わるため、低温期後半をよく観察することで排卵日がいつなのかを特定することができるでしょう。
継続して基礎体温を計測することで、徐々に低温期と高温期のリズムを把握でき、排卵日がいつなのかを特定しやすくなります。
基礎体温が変化する理由について
排卵日がいつなのか調べる方法として、基礎体温をチェックする方法がありますが、なぜ低温期と高温期があるのでしょうか。それは、女性ホルモンの影響を受けているからです。
基礎体温に低温期と高温期があるのは、それぞれの時期に活発に分泌されている女性ホルモンの種類が異なるからです。
低温期は、卵胞ホルモン(エストロゲン)が活発に分泌され、高温期は黄体ホルモン(プロゲステロン)が活発に分泌されています。それぞれ異なる働きがあり、それにより体温は左右されていますので、簡単にご紹介しておきましょう。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の働き
基礎体温の低温期に活発に分泌されるのが、卵胞ホルモン(エストロゲン)ですが、具体的にどのような働きをしているのでしょうか。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵巣にある受精卵のひとつを成長させ、子宮内膜を厚くさせる作用があります。
そのため、このホルモンが活発に分泌されていないと、排卵時期が変わったり、子宮内膜が厚くならず受精卵が着床できなかったりするのです。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の働き
基礎体温の高温期に活発に分泌されるのが、黄体ホルモン(プロゲステロン)です。黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きは、排卵のきっかけを作り、体温を上昇させて受精の手助けをします。体温が上昇するのは、受精に適した体温に近づけるための働きです。
また、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌がピークとなっているときに、黄体ホルモンが(プロゲステロン)が分泌されることが刺激となり、排卵が引き起こされるメカニズムとなっています。充分に分泌されなければ、排卵や受精は成立せず生理が引き起こされてしまうでしょう。
基礎体温はグラフでチェック
基礎体温は、グラフでチェックすると排卵日がいつなのかがわかりやすくなります。低温期と高温期にキレイに別れているかチェックするためにも、計測した数値はグラフに書き込んで把握できるようにしておきましょう。
基礎体温を測ることで、体調の変化を予測することもできますし、ホルモンバランスを見ながら調整できるメリットがあります。
しかし基礎体温で排卵日を調べる方法のデメリットとして、計測の手間や季節や体調の変化を受けやすく精度が低くなってしまう部分があるでしょう。
また、生理周期が安定していない人は、ホルモンバランスも規則正しく分泌されないため、低温期か高温期かわかりづらく排卵日を調べにくくなります。もし、基礎体温が二層にわかれておらず不規則になっている場合は、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
病気などが関係している可能性もありますので、生理不順なども生じている場合は病院で診てもらうようにしましょう。
生理周期から調べる方法
排卵日がいつなのかを調べる方法として、生理周期から調べる方法があります。生理周期とは、生理1日目から次の生理前日までの日数を1周期と数える方法です。
25日~38日で巡っていることが多く、人それぞれ日数に違いはあります。生理周期から排卵日がいつなのかを調べるには、次の生理予定日から逆算してみるのが良いでしょう。次の生理予定日から逆算して約14日前が排卵日となる可能性が高いと言えます。
これは、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される期間が約14日で一定しているため、生理予定日から逆算すると比較的安定して排卵日を予測することができるからです。
卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されている期間は、個人差があるため生理開始日から予測するのは難しくなります。
人により生理周期の日数が異なるのは、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌期間の長さが違うからだと言われています。このことから、生理予定日から逆算した方が、排卵日がいつなのか計算しやすくなります。
生理周期で調べるメリットとデメリット
生理周期で排卵日がいつなのか調べる方法は、何よりもシンプルで簡単なのが大きなメリットです。生理周期が安定している人なら、次の生理日を予測しやすいですし、逆算して約14日前に排卵される確率も高いでしょう。
ただ、生理周期で排卵日がいつなのか調べる方法のデメリットとしては、生理周期が安定していない人には成果があまり得られないということがあります。
生理周期が長くなったり、短くなったりするのを繰り返している人は、生理予定日も設定しにくく排卵日も逆算できません。生理周期が不安定な人の場合、ホルモン異常や病気の影響を受けている可能性があるので、一度きちんと調べておくようにしましょう。
オリモノで調べる方法
排卵日がいつなのか調べる方法として、次にご紹介したいのがオリモノで調べる方法です。オリモノとは、女性の子宮内部から出てくる透明~白っぽい分泌液のことを言います。
オリモノには子宮内部に雑菌が侵入し増殖を防ぐ役割がありますが、もうひとつの役割として受精を手助けするという役割もあります。
排卵日が近づいてくると、このオリモノに変化が生じ排卵日がいつなのかを特定しやすくなると言われていますので、ご紹介しておきましょう。
まず、手や指を清潔な状態に洗い、中指を膣内部に挿入します。膣内部にあるオリモノを指に付着させたら、オリモノのついた中指と親指をくっつけてゆっくりと離しましょう。
この時、オリモノに粘り気があり糸を引くような状態なら排卵日が近づいているサインです。その日のうちにタイミングを取れば、妊娠する確率を上げることができるでしょう。
オリモノで調べるメリットとデメリット
排卵日がいつなのか調べる方法として、オリモノで調べる方法があります。まず大きなメリットとしては費用がかからず簡単にできるということです。また、トイレや浴室などで試すことができるため、周囲に気を使わずチェックすることができます。
ただ、デメリットとしてはオリモノの状態は体調などでも簡単に変わってしまうため、排卵日が近づいていないのに粘り気が出ることもあり、精度としては低いと言われています。
また、通常のオリモノの状態を把握していなければ、排卵日直前のオリモノの変化にも気づきにくくなってしまうでしょう。
排卵検査薬で調べる方法
排卵日がいつなのか調べる方法として、排卵日検査薬を使用する方法があります。排卵日検査薬に一定量の尿をかけることで、陽性か陰性かの反応が現れ排卵日がいつごろになるのかを予測します。
排卵検査薬によって、排卵日から何日前に陽性反応が出るかは異なりますが、排卵日から2日~3日前に反応を示すものがオススメです。
排卵検査薬が陽性反応を示すのは、尿に「ヒト黄体形成ホルモン(LH)」が急上昇しているということです。このヒト黄体形成ホルモン(LH)が増えると24時間から36時間以内に排卵が起きると言われています。その時にタイミングを合わせれば、妊娠する確率を上げることができるでしょう。
排卵検査薬のメリットとデメリット
排卵検査薬を使用することで、排卵日がいつなのか調べることができます。わかりやすく排卵のサインをチェックできるのが大きなメリットと言えるでしょう。
ただ、排卵検査薬にもデメリットはあります。さまざまな種類があり精度もバラバラなため、海外製の安い排卵検査薬の中には、反応が鈍く陽性反応が出ないものもあります。
日本製の排卵検査薬は精度が高い分、高価なのでたくさん使用するのを控えてしまうこともあるでしょう。インターネットで購入することも可能ですが、価格や品質を良く検討したうえで使用するようにしてください。
病院で排卵日を聞く方法
排卵日がいつなのか調べる方法として、病院で聞いてみるという方法があります。病院ならたくさんの情報から排卵日を予測してくれるため、できるだけ確実に排卵日を知りたいという方にとっては最適な方法だと言えます。
排卵日の予測方法は病院により異なりますが、妊娠できるコンディションかどうかを一緒に調べることができるので、安心して妊娠を成立させるためにも一度病院で診てもらうのも良いでしょう。
病院で排卵日を聞くメリットとデメリット
病院で排卵日がいつなのか調べてもらうことで、より確実に排卵日を予測できますし、妊娠できるコンディションかどうかチェックできるのは大きなメリットです。
ただ、デメリットとして挙げるとすればお医者さんに相談することに抵抗を感じることがあるでしょう。不妊治療ほど大げさにしたくないと感じている方にとっては、病院で排卵日を特定してもらうということは敷居が高いことのように思ってしまいます。
気軽に訪れにくいというのが最大のデメリットですが、確実な妊娠を望むならできるだけ早く受診するのがオススメです。
排卵日のタイミングと妊娠
排卵日がいつなのかを調べる方法についていくつかご紹介してきましたが、排卵日を特定できたとしてもタイミングを誤れば妊娠は成立しません。
排卵日にタイミングを取ったとしても、妊娠の確率はごくわずかだと考えた方が良いでしょう。なぜなら、妊娠するためには排卵日より前にタイミングを取っておく必要があるからです。
卵子が受精するためには排卵されてから24時間以内に受精しなければなりませんし、卵管に卵子がいる状態で精子が到着していることも必要です。
また、卵子は厚い膜で覆われているので精子がその膜を突破する時間も必要です。そのことを考えると、排卵日から逆算して2日~3日前にはタイミングと取っておいた方が良いでしょう。
組み合わせでより確実に
排卵日がいつなのか、調べる方法はいろいろありますが、どれかひとつだけに絞るのではなく組み合わせるとより確実性が上がります。
例えば、排卵検査薬を使用して反応を見ながら、基礎体温の変化やオリモノの状態をチェックしておけば、排卵日がいつになるという予測に信ぴょう性が現れてきます。
さまざまな方法があるからこそ、上手に組み合わせてデメリットをカバーし精度をあげていくことで妊娠の確率も上げていきましょう。
まとめ
排卵日がいつなのか調べる方法について詳しくご紹介しました。基礎体温や、生理予定日からの逆算、オリモノの状態、排卵検査薬などさまざまな方法があります。ひとつだけに絞り込まず、組み合わせることでより精度を上げることができるでしょう。
ただ、排卵日を予測できたとしてもタイミングを誤ると妊娠は成立しません。排卵日2日~3日前にタイミングを取ることで、より妊娠の確率を上げていきましょう。
そして何よりパートナーと一緒に取り組むことが大切です。ふたりの赤ちゃんだからこそ、妊娠について話し合い一緒にチャレンジしていってください。