生理前の吐き気について知っておきたいこと

もうすぐ生理かなと思っていたら、吐き気が襲ってきて急に具合が悪くなったという経験はないでしょうか。「もしかしたら、妊娠しているのかも!?」と慌てる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は生理前の吐き気は多くの方に生じるものとされています。

ただ、妊娠初期のつわりと似ていることから勘違いしやすいケースも多く、いつも生理前に吐き気が出る人は妊娠を見逃してしまうこともあります。

生理前の吐き気はどうして引き起こされてしまうのか、そのメカニズムと対処方法を知り、嫌な時期を快適に乗り越えていきましょう。

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生理前吐き気の原因とは

生理前吐き気の原因とは

生理前になると吐き気が生じてしまうのは、なぜなのでしょうか。それは、女性ホルモンの働きが関係しています。女性の身体は、28日周期で月経や排卵を繰り返しますが、これらは女性ホルモンの働きにより起こっているのです。

女性ホルモンには月経や排卵だけでなく身体のさまざまな箇所に影響を及ぼします。生理前にはホルモンバランスが変化することから、身体にもいろんな変化が出てきます。吐き気が催してしまうのは、女性ホルモンの影響が関係している可能性が高いので詳しく見ていきましょう。

吐き気と女性ホルモンの関係

吐き気と女性ホルモンの関係

女性の身体に月経や排卵をもたらす女性ホルモンは、常に女性の身体に分泌されています。28日周期で繰り返されますが、大きく分けると2つの周期に分けることができます。排卵に向けて準備が進む卵胞期と、月経に向けて準備が始まる黄体期があり、それぞれ分泌される女性ホルモンは異なります。

卵胞期にはエストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンが分泌され、黄体期にはプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンが分泌されます。

生理前に吐き気をもたらす女性ホルモンとしては、黄体期に分泌されるプロゲステロンが関係していると言えるでしょう。

不快なホルモン

不快なホルモン

プロゲステロンは、主に排卵から月経にかけて分泌される女性ホルモンです。受精した卵子が着床しやすい状態を作るため、身体にもさまざまな影響を及ぼします。

例えば、着床しやすいよう子宮内膜を厚くするためにたくさんの栄養を必要とするため、血糖値がどんどん下がってしまい、どれだけ食べてもお腹が空いて食べ過ぎてしまうという事を引き起こしてしまいます。また、肌が敏感になって肌荒れが起きやすくなったり、精神面が不安定になって怒りっぽくなったりすることもあるでしょう。

生理前にはさまざまな身体の不調や心の不安定さが生じますが、これらは月経前症候群としてまとめられています。月経前症候群の中には吐き気も入っており、生理前の不快な症状として多くの女性が経験しています。

月経前症候群の発生

生理前になると、精神面が不安定になったり、肌荒れや食べ過ぎなど身体の不調が続いたりする、月経前症候群が発生しやすくなります。月経前症候群とはPMSで略されることもあり、吐き気も月経前症候群のひとつと言われています。主な原因としては黄体期に分泌されるプロゲステロンの分泌が大きいでしょう。

月経周期が乱れている方や、ストレスの多い方ほどプロゲステロンにより変化する身体の不調を敏感に察知し、激しく症状が出ることがあります。生理前には無理に仕事や家事を詰め込みすぎず、リラックスして過ごすようにしましょう。

免疫力低下による感染症の可能性

免疫力低下による感染症の可能性

生理前の吐き気はホルモンによるものがほとんどですが、中には感染症から来る場合もあるのを覚えて対策を取れるようにしましょう。

生理前はちょっとした事でホルモンバランスが崩れやすいので、むくみや血流が滞る事で内臓機能が低下し免疫力も落ちてしまいます。生理前は頭が火照っているのに手足や下半身が冷える、というアンバランスさもその証拠だといえます。

特に平熱が低体温の方は基礎体温も上がりづらいため、内蔵機能は更に鈍り細菌やウイルスが体内に侵入する可能性も高くなるでしょう。吐き気と共に喉の痛みなど月経前症候群に当てはまらない症状が付随する場合は、感染症と考えたほうが良いかもしれません。

生理前から生理中にかけての吐き気

生理前から生理中にかけての吐き気

生理前になると吐き気などの不快な症状が現れる場合、月経前症候群である可能性がありますが、生理が始まっても吐き気が継続する場合は別のホルモンが影響している可能性があります。

生理前から生理中にかけて吐き気が出てくる場合、プロスタグランジンが関係していると考えられます。では、プロスタグランジンはどのようなホルモンなのでしょうか。

プロスタグランジンとは何か

プロスタグランジンとは何か

生理前から生理中にかけて吐き気が出てくる場合、プロスタグランジンが関係している可能性が高いと言えます。プロスタグランジンは、子宮内膜で黄体ホルモンから分泌されるものです。

子宮内膜の平滑筋を収縮させ、受精卵着床のために分厚く整えられた子宮内膜の組織をはがしていきます。生理は、子宮内膜の組織をはがして新しく排卵準備を整えるためのリセット作業ですから、プロスタグランジンの働きは欠かせないものです。

吐き気が生じてしまうのは、プロスタグランジンが血液中を通って体中に広がってしまうことが関係していると言われています。必要な働きとはいえ、過剰に分泌されると吐き気の症状がひどくなることもあるでしょう。

吐き気が催す期間は?

吐き気が催す期間は?

生理前から生理中にかけて吐き気が出てくる場合、プロスタグランジンの分泌が影響している可能性があります。では、どれくらいの時間吐き気が続くものなのでしょうか。

プロスタグランジンが分泌されるのは、実は生理が始まってから48時間の間だと言われています。しかし、プロスタグランジンの分泌と生理が発生するまでに少し時間差が生じることもあるため、生理前から吐き気が出てくることがあります。

また、プロゲステロンの影響により月経前症候群が引き起こされ、その症状として吐き気が出ている場合、原因物質は異なるものの吐き気は継続されます。このことから、長い人だと生理前の1週間前から生理が始まって3、4日まで吐き気が続くこともあるでしょう。

吐き気と腹痛

吐き気と腹痛

吐き気を生じさせるプロスタグランジンですが、吐き気だけでなく腹痛も引き起こします。プロスタグランジンは子宮内膜の筋肉を収縮させるとともに、痛みの信号も発します。そのため、吐き気と共に強い腹痛が生じたりすることもあるのです。

人によっては、吐き気はほとんどなく胃がむかむかした状態になったり、下腹部痛だけが生じたりすることもあるでしょう。いずれにしても、分泌量が多くなると仕事や家事にまで支障が出るほど厄介な物質だと言えます。

生理前吐き気の対処方法

生理前や生理後まで続く吐き気は、プロゲステロンやプロスタグランジンなど黄体ホルモンからの影響を強く受けていることがお分かりいただけたと思います。

では、実際に吐き気が生じた場合はどのように対処していけばよいのでしょうか。今すぐできる対処方法から、根本的な治療方法まで、幅広くご紹介していきましょう。

まずは生活習慣から

まずは生活習慣から

生理前の吐き気は、黄体ホルモンの影響を受けて発生しています。ホルモンバランスが崩れると、過剰に分泌されることもあるため、まずはホルモンバランスが安定することを大切にしましょう。

ホルモンバランスは、ちょっとしたことでもバランスを崩してしまいます。暴飲暴食が続いたり、アルコールやタバコの摂取量が多かったり、ストレスを強く感じたりしていると、あっという間に乱れてしまうことでしょう。

まずは規則正しい生活を心掛け、身体と心に負担がかからないようにしましょう。シャワーだけでなく湯船にも浸かる、外食ばかり食べるのをやめて、野菜たっぷりの自炊でヘルシーに食べる日を作るなど、できることから始めていきましょう。

吐き気を抑える食べ物

吐き気を抑える食べ物

生理前に吐き気があると、何も食べたくなくなったりしますよね。でもお腹は空いてくるため、食べたいけれど食べられないと辛い状態が続いてしまうこともあります。そんな時は、吐き気を抑える食べ物を取り入れてみてはいかがでしょうか。

例えば、γ‐リノレン酸やDHAなどが含まれている油を摂ったり、ビタミンB6やマグネシウムが含まれている食材を食べたりすることで、吐き気を抑えることができます。

マグネシウムは、アーモンドや大豆などに含まれており、プロスタグランジンによる子宮内膜の急激な収縮を抑えてくれます。

またビタミンB6は、サンマやサバ、マグロなどに含まれており、マグネシウムと同様、筋肉の収縮を和らげてくれるので積極的に食べるようにしましょう。

血流を改善する 体の芯から温める

血流を改善する 体の芯から温める

生理前に吐き気が出るということは、ホルモンバランスが乱れているということです。血流が滞っていると、新陳代謝も下がってホルモンバランスも崩れてしまいますし、プロスタグランジンによる子宮内膜の収縮も強くなるため、血流を改善するようにしましょう。

身体の冷えは血行不良を招きますから、しっかりと身体を温めるようにしてください。湯船にゆっくりつかって身体の芯から温めたり、下腹部や腰にホッカイロを貼ったりするのも良いでしょう。

また、軽くストレッチをするのも血流改善に効果的です。運動が可能な状態なら、少し散歩やジョギングに出かけてみるのも良いでしょう。血流を改善するために身体を動かすと、気持ちもリフレッシュしますので是非試してみてください。

アロマでリラックスしてみる

アロマでリラックスしてみる

生理前の吐き気を対処したい場合は、気分がスッキリするアロマの香りをかぐのもオススメです。ペパーミントやレモングラスなどの香りには、気持ちをスッキリさせてリラックスさせる効果があります。

ハンカチに染み込ませたり、アロマポットで漂わせたりすれば、不快な吐き気も吹き飛んでしまうことでしょう。クラシックやボサノバなど、ゆったりしてリラックスできる音楽をかけると相乗効果が期待できます。

吐き気を抑えるツボ

三陰交

生理前に吐き気が出てきた場合は、ツボで対処する方法もあります。胃の辺りがムカムカするなら、関衝(カンショウ)と呼ばれるツボが効果的です。また、子宮周りの血流を促す三陰交(サンインコウ)もよいでしょう。

ツボを押す時は、不快呼吸をしながら優しく押すようにしてください。痛ければ聞いているというわけでもありませんので、無理にグリグリと押し込まないようにしましょう。

アルコールとタバコをやめてみる

アルコールとタバコをやめてみる

体を冷やす事や生活習慣の乱れなど、スムーズな血流を妨げる原因となるものは月経前症候群や生理痛を悪化させる事は皆さんご存知ですね。特に生理前の吐き気をどうにかしたいと思うのならば、アルコールとタバコはきっぱり止めましょう。

女性ホルモンにはアルコール分解を抑制する作用があるので普段よりも酔いやすく、分解後の物質が嘔吐中枢を刺激するため、生理前の吐き気と相まって余計に酷くなってしまいます。

タバコはニコチンの血管収縮作用によって血流が妨げられて体が冷え、プロスタグランジン分泌を促進させる間接的理由となります。生活習慣の見直しももちろん大事ですが、タバコやアルコールの習慣があるのならば禁酒・喫煙をまず最優先で行うべきでしょう。

吐き気が辛いときは?

吐き気が辛いとき

生理前の吐き気がなかなか自分では対処できない場合は、薬を活用するのもひとつの方法です。「抗プロスタグランジン製剤」と呼ばれる薬には、プロスタグランジンの分泌を抑制させる働きがあります。市販薬にも含まれているので、薬局などで相談し購入してみると良いでしょう。

副作用やアレルギーが心配な場合は、必ず確認してから服用するようにしてください。抗プロスタグランジン製剤は、生理が始まる少し前から飲み始めることで、効果が最大限に発揮されます。そろそろ生理かな?と感じたら、早めに飲むようにしましょう。

病院で相談してみる

病院で相談してみる

生理前の吐き気が毎月のように繰り返され、辛い場合は病院で低用量のピルを処方してもらうのも良いでしょう。低用量のピルを使用することで、黄体ホルモンの分泌を抑えることができます。

吐き気は、黄体ホルモンが活発に分泌するプロゲステロンやプロスタグランジンにより引き起こされるものですから、根本からこのホルモンを抑制することで解決していくのです。医師と相談しながら飲む量や時期を調整することで、徐々に吐き気は治まってくるでしょう。

また、生理不順で悩んでいる方は吐き気などの月経前症候群が強く出ることもあるため、低用量ピルでコントロールし、コンスタントに月経が来るよう調整することで、吐き気の強弱も安定してきます。

妊娠してる疑いも

妊娠してる疑いも

生理前に吐き気が出てきた場合、月経前症候群だけでなく妊娠している可能性もあります。月経前症候群による吐き気と、妊娠初期症状に現れる吐き気はとても似ているので間違えることがとても多いのです。

妊娠初期症状として現れる吐き気は、いわゆる「つわり」と呼ばれるもので、赤ちゃんを守るための作用と考えられています。

吐き気と共に特定のニオイが苦手になったり、めまいや火照りを感じたりしたときは、妊娠の可能性を考え調べてみるようにしましょう。

基礎体温で生理周期を管理する

基礎体温で生理周期を管理する

吐き気が出てくると、そろそろ生理が始まるのかもしれないと憂鬱になりますよね。しかし、事前にこの頃に吐き気が出てくるとわかっていれば、心の準備も整います。いつ生理が来るかと言うことは、基礎体温を測ることで管理しやすくなるでしょう。

基礎体温は、低温期と高温期に分けられますが、高温期に入ったら生理へのカウントダウンが始まっていると考えましょう。

高温期に入って11日~15日後に生理が来ることが多いので、事前に対処し薬や生活習慣で対処すると安心です。

まとめ

生理前の吐き気についてさまざまな情報を幅広くご紹介しました。吐き気の原因にはさまざまなことがあり、対処方法についてもお分かりいただけたと思います。

たくさんの情報を知ることで、憂鬱になりがちな生理前の期間を楽しく過ごせるようにしてください。

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