生理前の胃痛について知っておきたいこと

生理前になると身体にいろんな不調や傷みが生じやすくなるもの。どんな不調や傷みが出るかは人によって違いがありますが、胃痛として症状が現れる方がいらっしゃいます。

生理前の胃痛は食欲不振につながったり吐き気を引き起こしたりするため、何とかしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。人によってはまっすぐ立っていられないほど激しい胃痛を感じることもあります。

生理前に起きてしまう胃痛は、何が原因で引き起こされているのかを知り、対策をしていくことが必要になるでしょう。そこで、生理前の胃痛について詳しい情報をたくさんご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

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生理前の胃痛になりやすいタイプは

生理前の胃痛になりやすいタイプは

生理前の胃痛は月経前症候群の1症状ですが、毎月辛い思いをしていても胃痛がない方や、反対に月経症候群がほとんどないのに胃痛で辛いという方がいます。胃痛はあまり知られている症状ではないので、限られた方に起こる傾向にあるようです。

胃痛が起こりやすい方は真面目な方や神経質な方に多いと言われていて、ストレスによる胃炎にかかりやすい方と重なっています。

ストレスは自律神経を乱し交感神経を優位にして消化管の運動を鈍らせるのに対し、生理前はホルモンバランスが偏る事で自律神経を乱します。きっかけが異なるだけで同様の働きをするので、胃痛になりやすい方は元々の性格が似ているのでしょう。

生理前と胃痛の関係

生理前になると胃痛が起きてしまうのは、何が原因になっているのでしょうか。実は、生理前の胃痛はいろんな原因が関係していると言われているのです。

ホルモンの影響やストレスだけでなく、思わぬ病気が隠されている場合もありますので、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

ホルモンの影響

ホルモンの影響

生理前の胃痛は、ホルモンの作用が原因となっていることがあります。生理前には、女性ホルモンの分泌量が変わるため、身体にさまざまな不調や傷みが生じやすくなるからです。

生理前の身体の不調や傷みは、女性ホルモンの影響からくるPMSと言われており、日本語だと「月経前症候群」として認識されています。

生理前の胃痛も月経前症候群のひとつとして認識されることが多く、女性ホルモンをコントロールすることが対策になります。では、女性ホルモンにはどんな作用があるのか、具体的にみていきましょう。

女性ホルモンの作用

生理前の胃痛は、女性ホルモンの作用が原因となっている可能性があります。では、具体的に女性ホルモンの作用とはどのようなものなのでしょうか。女性ホルモンは、卵巣にある卵子を育てて排卵させたり、受精卵を成長させたり、生理を起こしたりする作用があります。

大きく分けると2種類の女性ホルモンに分けられ、それぞれ身体に及ぼす作用は異なります。

主に卵子を育てて排卵させるのが卵胞ホルモンで、受精卵を成長させたり生理を起こしたりするのが黄体ホルモンです。それぞれの女性ホルモンの特徴をみていきましょう。

卵胞ホルモンについて

卵胞ホルモンとは

卵胞ホルモンとは、卵巣にある卵子を育てて排卵させるために作用する女性ホルモンです。積極的に分泌される期間としては、生理が終わってから排卵されるまでが中心となっています。

卵胞ホルモンが積極的に分泌される期間は、新陳代謝が活発でダイエットに最適と言われています。エネルギーが消費されやすいので身体も軽く、気分も健やかになることが多いでしょう。

黄体ホルモンについて

黄体ホルモンとは

黄体ホルモンとは、受精卵を成長させたり生理を起こしたりするために作用する女性ホルモンです。積極的に分泌される期間としては、排卵されてから生理が始まるまでが中心となっています。

黄体ホルモンが積極的に分泌される期間は、新陳代謝が低下し、体重が増加しやすいためダイエットには向かない時期だと言われています。

身体がむくみやすく、疲れも取れにくいので身体が重く、気持ちも沈みがちになったりイライラしたりすることが多いでしょう。

生理前に分泌されるホルモンが影響

生理前に分泌されるホルモン

生理前に胃痛が起きるのは、女性ホルモンの作用が影響していることが関係していますが、この時期に積極的に分泌されているのは黄体ホルモンです。

黄体ホルモンは、受精卵を成長させる作用があるため、身体にたくさんのエネルギーを取り込もうとします。そのため、血液中の血糖値が奪われて下がり、食べ物を補給しようと脳が働きかけてきます。食欲が急に増加することから胃に負担がかかり、胃痛として症状が出てしまうのです。

胃腸の動きを抑える働き

胃腸の動きを抑える働き

生理前に胃痛が起きるのは、黄体ホルモンにより食欲が増加することが関係してきます。食欲が増加しても、きちんと胃が働けば胃痛を引き起こすことはありませんが、黄体ホルモンには胃の働きを抑える作用があるため、余計に負担がかかりやすくなってしまいます。

黄体ホルモンは、受精卵を安定した環境で成長させるために、子宮周辺の筋肉の動きを抑えようとする作用があります。

そのため、子宮に近い腸や胃の動きまで抑制してしまうのです。食欲は増加してどんどん食べ物が運ばれてくるのに、消化する能力はどんどん低下するため、キャパオーバーとなって胃痛が発生してしまいます。

ストレスの影響

ストレスの影響

生理前に胃痛が起きるのは、ストレスが原因となっていることがあります。ストレスはホルモンバランスを崩すことがあるため、黄体ホルモンが過剰に分泌されて余計に胃痛を感じやすくさせてしまいます。

また、月経前症候群として胃痛だけでなく吐き気や倦怠感などが同時に生じることも多いため、身体の不調に強いストレスを感じることが増えてしまうのです。

身体が思うように動かないのは、精神的なストレスにも影響してしまいます。負のループに陥ると、胃痛を感じることさえもストレスになってしまうので、良い発散方法を見つけられるようにしましょう。

自律神経への影響

自律神経への影響

生理前に胃痛が起きるのは、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。ストレスはホルモンバランスを崩してしまいますが、自律神経の働きも乱してしまいます。自律神経には交感神経と副交感神経の2つの種類があり、適度なバランスを保つことで身体を正常な状態に保っています。

しかし、ストレスなどでバランスが崩れるとどちらかが優位になってしまい、身体に影響が出てしまうことがあるのです。

例えば、交感神経が優位になり過ぎると胃の働きが抑えられてしまうため、食べ物を充分に消化できなくなったり粘膜を刺激したりして胃痛を引き起こすことがあります。

また、副交感神経が優位になり過ぎると胃の働きが活発になりすぎて、消化液の分泌が過剰になり、粘膜を傷つけて胃痛を引き起こしてしまうことがあります。自律神経のバランスを保つためには、ストレスをできるだけためないようにしましょう。

生理直前や生理中の胃痛

生理直前や生理中の胃痛

生理前だけでなく、生理中も胃痛が出てくる場合、黄体ホルモンや自律神経の影響ではなく別のホルモンが関係している可能性があります。

それは、プロスタグランジンというホルモンで、子宮周辺の筋肉を強く収縮させる働きがあるものです。プロスタグランジンは、生理が始まる前から分泌され始め、生理前半まで続いていきます。

子宮内部にあるものを身体の外へ排出しようとするため、子宮周辺を大きく収縮させる必要があるのです。子宮周辺の筋肉が大きく動くことで、腸や胃の動きも活発になります。プロスタグランジンの分泌が過剰になると、胃の収縮活動も過剰になるため、強い胃痛を引き起こしやすくなるのです。

生理前の胃痛対処方法

生理前の胃痛対処方法

生理前の胃痛は、どのようにして対処していけばよいのでしょうか。まず、ホルモンバランスや自律神経の働きを乱すストレスは、できるだけ減らすようにしましょう。

仕事や家事、育児を完璧にこなそうとすると、できない自分に苛立ちますますストレスは溜まってしまいます。生理前はやるべきことを6割以下に抑え、ゆっくりと過ごすことを優先させるようにしましょう。また、カラオケで思う存分歌ったり、身体を動かしたりして汗をかくのもオススメです。香りのよいハーブティーや、アロマポットを活用するのも良いでしょう。

自分らしいストレス発散方法を見つけておけば、生理前だけに限らずストレスが溜まりはじめたときはすぐに対処することができます。

入浴の大切さ

入浴の大切さ

生理前に胃痛が起きやすいという方は、しっかりと湯船につかる時間を持つようにしましょう。湯船につかって身体を充分温めることは非常に重要で、対処方法としても効果が現れやすくすぐに行えるのでオススメです。

湯船につかることで、身体への重力が減りリラックスしやすい状況になります。また、身体を温めることで自律神経の乱れも整えることができる効果も期待できるでしょう。さらに、身体を温めることで子宮周辺の筋肉がほぐされるため、プロスタグランジンの分泌を抑えることができます。

プロスタグランジンは子宮や激しく収縮させて、子宮内部の物を排出する力を促しますが、子宮内部の筋肉が硬い状態にあると排出しづらいと判断して過剰に分泌されてしまいます。すると、子宮周辺に痛みが生じやすくなり周辺の胃も刺激して胃痛を引き起こしてしまいます。

しかし、身体を温めてほぐしておくことでプロスタグランジンが必要以上に分泌されることが無くなるため、胃痛を予防することができるのです。

ストレッチで血行を促すして改善

ストレッチで血行を促すして改善

胃痛があるとつい体を丸めてしまいますが、それでは血行が更に悪くなり痛みが酷くなってしまいます。体を動かすのも億劫かもしれませんが、できる範囲でストレッチをして血行を促し胃痛を和らげましょう。

腰周りのストレッチは筋肉の緊張を和らげるので、子宮からの痛みが胃まで来ている場合は効果的です。それから、下半身は大きな筋肉が集まっているので効率的に体を温められ、プロスタグランジンの過剰分泌を抑えられるでしょう。

痛みが出てからストレッチをするのも良いのですが、生理前に限らず毎日の習慣にしていると血行が促進され、月経前症候群を改善出来るようになります。ぜひ今日から初めてみましょう。

刺激の多い食べ物

刺激の多い食べ物

生理前に胃痛が起きやすい方は、刺激の多い食べ物は避けるようにしましょう。脂肪の多い動物性たんぱく質や、カロリーの高い甘いスイーツ、辛味や刺激強い香辛料も控えるようにしましょう。

また、食物繊維が多い食べ物は、胃の働きが充分機能しない時には負担になりますので注意が必要です。カフェインやアルコールの過剰摂取も刺激に繋がりますので控えるようにしましょう。

妊娠の可能性は?

妊娠の可能性は?

生理前の胃痛は、時に妊娠のサインであることもあります。妊娠初期症状として胃の圧迫感や不快感が生じることがあるため、生理前の胃痛だからとすぐに薬を飲むことは避けるようにしましょう。

可能性があるという方は、生理予定日1~2週間後に妊娠検査薬を試してみてください。陽性反応が出たら、胃痛は妊娠からきていた可能性が高いと言えるでしょう。

妊娠超初期症状と生理前の違いは?
妊娠超初期症状との違い

月経前症候群にも妊娠超初期症状にも、胃痛は起こります。胃痛を含めたほかの症状を見てもほとんど変わらないので、症状や外見だけでどちらかを区別するのは非常に難しいです。

確実に妊娠か月経前症候群かを区別するには基礎体温を比較するのが一番で、月経前症候群ならば生理の1・2日前には体温がぐっと下がりますが、妊娠した場合は下がらず高温を維持します。ただし、それより前に胃痛が発生すれば、どちらも高温期なので結局分からないケースもあります。

悩んだ時は内科よりも婦人科で相談してみましょう。そうすれば、妊娠していても問題のない薬を処方してくれるでしょう。

まとめ

生理前の胃痛についてさまざまな情報を幅広くご紹介しました。女性ホルモンや自律神経の乱れ、子宮を収縮させる物質、妊娠の可能性など、いろんな原因を探ることができます。

まずは乱れを整え、胃に刺激を与えないことが大切です。さまざまな原因を探り、対処方法を実践することで、生理前の胃痛を少しでも和らげていってくださいね。

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