生理前、生理中の口内炎について知っておきたいこと

口内炎が出来ると痛くて食事も喉を通りません。口内炎は完治するまでに時間がかかり、その間非常に辛い思いをします。口内炎が出来やすいのはどんなときでしょうか。

風邪を引いたとき、仕事が忙しく疲れが溜まったとき、外食が多く食事時間が不規則になったときなど、そして生理前や生理中など。このように体調不調に陥ると、口内炎にかかりやすくなります。

女性なら誰でも一度や二度、生理前や生理中に口内炎になったことがあるはずです。生理前や生理中になぜ口内炎にかかりやすいのか、その原因や予防法、そして対処法についてまとめてみました。口内炎になる原因を詳しく知り、効果的な予防法や対処法について把握しておきましょう。

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口内炎とは?

口内炎とは?

かかると辛い口内炎。口内炎とは口の中の粘膜にできる炎症で、細菌が繁殖することにより生じます。口内炎にはいくつか種類がありますが、その中でももっとも一般的なのがアフタ性口内炎と呼ばれる種類になります。

他にもカンジダ菌やヘルペスによるウイルス性口内炎や、熱湯などによる刺激により一時的に細菌が繁殖し炎症が生じるカタル性口内炎などもあります。ただし生理前や生理中の口内炎を含め、アフタ性口内炎がもっとも一般的です。

口内炎にかかるのはどんなとき?

口内炎にかかるのはどんなとき?

アフタ性口内炎の原因に関しては確定的なことはいえませんが、なんらかの理由により体力が落ちて、本来体に備わっている免疫力が低下したときにかかりやすいといわれています。

風邪を引いたときや体力が落ちているとき、そして生理前や生理中にかかりやすいのはこのためと考えられます。他には偏食が続いて栄養不足に陥っている場合や、ストレスや過労により体調が悪化している場合が挙げられます。

口内炎の症状とは?

口内炎の症状とは?

口内炎とは頬の内側や舌、口角、唇、歯茎などにできる、数ミリ程度のごく小さな白色潰瘍を指します。形状は楕円形や円形で、赤みを帯びていることもあります。

口内炎とはいうものの、口の中だけでなく、唇や口角といった部分にもできることに注意しましょう。ぽつぽつとした丸い腫れ物がくぼみえぐれて、穴ができてしまうこともあります。

口内炎の痛み

口内炎の痛み

口の中に口内炎が出来ると、炎症部分やえぐれた部分に食べ物がしみて、激しい痛みを感じます。食事をすることさえ辛く感じられるため、食事をすることが億劫に感じられるようになります。

口内炎は完治するまで1週間から2週間程度時間がかかりますので、いったん口内炎が出来たら食事の内容には十分気をつけ、出来るだけ味の薄い、刺激の少ないものを食べるようにしましょう。

口内炎の治療法とは?

口内炎はほとんどの場合そのままにしておいても、自然に完治していきます。ただし完治するまでには日数を要しますので、その間の過ごし方に注意しなければなりません。

どうしても辛い場合には市販の口内炎の薬を用いると楽になります。症状が気になる場合は医師に相談し、指示を受けるようにしましょう。

生理前や生理中に口内炎ができる原因

生理前や生理中に口内炎ができる原因

口内炎に関する基礎的な知識を得た上で、今度は生理前や生理中に口内炎ができやすい理由について詳しく見ていきましょう。生理前や生理中はいわば口内炎ができる環境が整っている状態です。

悪条件が二重、三重にも重なっていますので、よほど注意していない限り、すぐに口内炎が出来てしまいます。

ホルモンバランスの崩れが原因

ホルモンバランスの崩れが原因

排卵日以降生理のはじまりまでの期間、女性の体はホルモン分泌量の変化による影響を多大に受けます。排卵日後は妊娠に備えて黄体ホルモンが活発に分泌されますが、反対に卵胞ホルモンの分泌量は排卵日にピークを迎え、その後徐々に減少していきます。

女性の体に変化をもたらすこれら二つのホルモン。その分泌量の増減に、体がついていけずにさまざまな不調が起こります。口内炎もその一つ、ホルモンバランスの乱れにより口内や唇など、刺激を受けやすい柔かい部分が荒れやすくなりす。

免疫力の低下

免疫力の低下

生理前や生理中は体調が悪化しやすい時期。体の不調だけでなく、精神的な不調もあわられます。普段ならなんでもないことにもイライラし、気持ちが落ち着かず、交感神経と副交感神経のバランスも悪くなります。

体がだるく、外出することも億劫、精神的にも揺らいでいるとあって、生理前や生理中は体全体の免疫力が落ちてしまいます。免疫力の低下により、炎症や痛みを発生しやすい環境が作り出され、その結果口内炎が発生します。

口内の乾き

口内の乾き

月経前症候群の症状の一つにほてりや熱っぽさがあります。熱っぽくほてりを感じるため、口の中が乾いてしまいますが、これも口内炎を誘発する一因となります。

口の中の乾きがどうして口内炎につながるかというと、口の中が乾いてしまうことにより、粘膜にもともと備わった免疫力が低下してしまうため。ドライマウスはさまざまな弊害を招くといわれていますが、口内炎などの炎症もその一つ。唾液には体に悪影響のある細菌の繁殖を抑えるはたらきがありますので、口の中の唾液が減ると、炎症や虫歯などにかかりやすくなります。

ドライマウスの改善に必要なこと

口内の唾液量が減り、乾いた状態になることをドライマウスと呼びます。ドライマウスは口内炎を引き起こすだけでなく、歯周病や虫歯の原因にもなります。発熱や生理前のほてりだけでなく、ストレスや生活習慣全般の乱れ、自律神経のバランスの崩れもまたドライマウスの原因になります。

ドライマウスの対処法としては、口の中に乾きを感じたらすぐに、飲み物で口の中を湿らせること、また唾液の分泌を促すような舌や顎のエクササイズも効果的です。その他の対処法としては、キャンディーや飴、ガムなどで唾液の分泌を促すことが挙げられます。

偏った食事内容

偏った食事内容

ビタミンが欠乏していると口内炎が出来やすくなります。生理前には食べ物の好みが変わり、急に甘いものが欲しくなる方も多く、栄養に偏りが出る時期です。とくにビタミンCやビタミンB6、ビタミンB2が不足すると、皮膚や粘膜を健康に保てません。

外食が多い方やインスタントやファーストフードで軽く済ませることの多い方は、自分でも気がつかないうちに栄養不足に陥っている場合があります。ダイエットを行っている方も同様で、きちんとしたダイエットメニューを立てていないと、必須栄養素すら不足する恐れも。生理前や生理中はとくにそうですが、普段の日でも食事の内容には気を使い、栄養が偏らないよう注意しましょう。

喉にも出来る口内炎

喉にも出来る口内炎

口内炎は口の中や唇に出来るものと思っていませんか?実は口内炎は喉にも出来る場合があります。食べ物を飲み込むときに違和感がある、痛みを感じる、喉に渇きを感じる。こんな場合は喉に口内炎が出来ているのかもしれません。

喉の口内炎の症状として挙げられるのは、喉の渇きや痛み。風邪の症状によく似ていますので、口内炎が出来ているとは気がつかない方も多いようです。

喉の口内炎の特徴とは?

喉に出来てしまった口内炎は、口の中の口内炎よりもさらに厄介です。口の中の口内炎であれば市販の塗り薬で対応することが出来ますが、喉にある口内炎の場合はそれもなかなか難しいでしょう。

スプレー状の薬であれば、届きにくい患部に対しても便利です。喉の口内炎も、口の中の口内炎と同様、そのままにしておいても通常1週間から2週間程度で治りますが、その間喉の渇きや痛みは続きます。

喉の口内炎の治療法とは?

セルフケアとしてお勧めなのは、塩水やお茶でのうがいです。塩水やカテキンの殺菌力で幾分なりとも症状を緩和することができます。症状があまりにもひどく我慢できないときや、喉に炎症が広がっているとき、発熱が続いているときなどは、耳鼻咽喉科で詳しい診察を受けるようにしましょう。

生理前や生理中の口内炎の対処法

生理前や生理中の口内炎の対処法

生理前や生理中に口内炎が出来やすい理由についてきちんと把握したら、今度は対処法について学びましょう。

生理前や生理中には体調にさまざまな変化があらわれます。普段の日に比べても、とくに注意が必要な時期になりますので、心して対処に当たるようにしましょう。

ビタミンBをたっぷり補給する

ビタミンBをたっぷり補給する

口内炎の治療と予防には、食事に気をつけて栄養が偏らないようにすることが大切。野菜や果物をふんだんに取り入れ、すべての栄養素を満遍なく摂取することが目標です。皮膚や粘膜の状態を改善してくれるビタミンB群。食事メニューを考える際には、ビタミンB群を豊富に含む食材をなるぺくたくさん盛りいれるようにしましょう。

ビタミンB2を豊富に含む食材の代表として挙げられるのが、レバーや卵、そして乳製品など。ビタミンB6を多く含む食材はバナナやマグロなどになります。

サプリメントでビタミン補給

サプリメントでビタミン補給

食生活を改善しないといけないのは分かっているけれども、仕事が忙しく思うように自炊が出来ない。月経前症候群で辛く食事の支度どころではない。このような方にお勧めなのが、サプリメントで一気にビタミンを補給する方法です。

ビタミンB群だけでなく、ビタミンCやビタミンE、ミネラルや葉酸も一緒に配合されたマルチビタミンなら、気になる栄養素を手軽にたっぷり補給することが出来ます。

口内を清潔に保つ

口内を清潔に保つ

口内が細菌の繁殖しやすい環境にあると口内炎も生じやすくなります。口内は常に清潔に保つようにしましょう。外出先から帰宅したらまずはうがいとマウスウォッシュ、塩水やうがい薬で丁寧に喉や口をすすぎ、雑菌の侵入を防ぎ、細菌の繁殖を抑えるようにします。

休養や睡眠をたっぷり取るようにする

休養や睡眠をたっぷり取るようにする

生理前や生理中は体調が優れず、気分も悪いことが多いため、ちょっとしたことで体が抵抗力を無くしてしまいます。体調の良いときであれば何でもないことでも、生理前や生理中は免疫力が落ちていることから、すぐにダメージを受けてしまいます。

生理前や生理中は無理は禁物。休養をたっぷり取り、寝不足や夜更かしを避けることが必要です。月経前症候群や月経前不快気分障害などにより、精神的にも辛い時期ですので、ストレスにつながるようなことは絶対避けるようにしましょう。

口内炎は何科で診察を受けるべき?

口内炎は何科で診察を受けるべき?

口内炎は自然に治るものですが、市販の塗り薬やビタミンサプリなどでも治りが遅い場合や、度々口内炎が出来る場合などは、一度きちんと病院で診察を受けるようにしましょう。

口内炎は歯科や口腔外科での受診が一般的ですが、喉に出来てしまった場合などは耳鼻咽喉科でも受診可能です。口内炎の出来た部分をレーザー照射する治療法もありますので、あまりに症状が辛く食事も満足に喉を通らないようであれば、病院で薬を処方してもらったほうが楽です。患部に貼り付ける薬なども処方してもらえます。

口内炎は予防が重要

口内を徹底的に清潔に保つこと

口内炎はいったん出来てしまうとすぐには治りませんので、まずは予防に努めることが重要です。食事制限によるダイエットを行っている方は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足しがちになりますので、過度な食事制限は控えるようにしましょう。

口内を徹底的に清潔に保つこと

口の中を清潔に保っていると口内炎は出来にくくなります。免疫力の向上やストレス解消、そして食生活の改善などはやらなくてはいけないと分かってはいても、さまざまな外的状況により達成が困難なときもあります。

しかし口の中を清潔にしておくというオーラルケアであれば、特別な努力をせずに可能です。いい機会ですので、正しいオーラルケアを学び、口の中を清潔に保つようにしましょう。歯磨きはきちんと行い、磨き残しがないか必ず確認するようにしましょう。オーラルケアを行うことにより、口内炎だけでなくがんや歯周菌も予防することが出来ます。

口内炎に似た症状 口唇ヘルペス

口内炎に似た症状 口唇ヘルペス

実は口内炎の症状と似ている口唇ヘルペスという病気があります。口唇ヘルペスは口の周りに水疱やブツブツができる病気ですが、厄介なことに口内炎と同様に生理前や疲労が溜まっている時に発生しやすいのです。

ヘルペスというと性感染症を思い浮かべますが、口唇ヘルペスや帯状疱疹はヘルペスウイルス1型、性器ヘルペスは2型と2種類に分かれています。

ただ、一度ヘルペスウイルスに感染するとウイルスは神経細胞が集まる神経節に隠れ、免疫力が弱まった時に増殖し痛みを引き起こすことを繰り返し、ウイルスを完全に排除することは出来ません。

口唇ヘルペスは2週間ほど症状が続きますがその後は基本的には自然治癒しますので、口内炎が随分長く続くと思った時は口唇ヘルペスを疑いましょう。気になる場合は医師に相談してみると良いでしょう。

まとめ

生理前や生理中に出来る口内炎。食べ物を口に含むだけで激痛が走り、食べることすらままなりません。生理前や生理中はホルモンバランスの崩れにより、よほど注意していない限りすぐに口内炎が出来てしまいます。

口内炎が出来る原因はさまざまですが、免疫力の低下やビタミン欠乏症、唾液の分泌が少なくなるドライマウスや口内の衛生状態などが主な原因として挙げられます。

生理前や生理中は、まさに口内炎が出来やすい環境が整っていることになりますので、生理前だけでなく普段からビタミン不足に陥らないよう、また体調を万全に整えておくよう努力しましょう。口内炎はいったん出来ると完治するまでに時間がかかります。出来ると辛い口内炎、日頃から意識して予防に努めましょう。症状が気になる場合は医師に相談し、指示を受けるようにしましょう。


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