生理痛の薬について知っておきたいこと

生理痛が発生すると「また始まった・・」と残念な気持ちになりますよね。女性にとって毎月起きる生理痛はとても厄介で、できるだけ早く治したいと思うものです。

しかし、生理痛を少しでも早く和らげたいけれど、薬はちょっと抵抗があると思う方も多いことでしょう。また、生理痛を抑えるために薬を飲んだのに今ひとつ効き目を実感できないという方もいらっしゃると思います。

生理痛の薬は、実は飲むタイミングによって効き目が変わるのです。生理痛のメカニズムと薬の関係を理解しておかなければ、適切に対処することはできないでしょう。そこで、生理痛が発生するメカニズムや、薬についての情報を詳しくご紹介していきたいと思います。

PR

生理メカニズムについて

生理メカニズム

生理痛が発生するのは何故なのでしょうか。まずは、生理のメカニズムから簡単にご説明しておきましょう。

そもそも生理とは子宮内膜の組織がはがれおちることを言います。子宮内膜の組織は、卵子が着床し育つために準備されるものですが、受精や着床が起きなかった場合、不要なものとして剥がれ落ちてしまうのです。

子宮内膜の組織が剥がれおち経血と共に体外へと排出されますが、一度にすべてを排出することはできないため3日~7日ほど生理が続くようになります。

子宮内膜の組織は、ひとつの卵子のために準備されるため、受精が成立しないと毎回発生し、次の卵子のために再び新しく準備されていきます。そのため、女性の身体には毎月生理が起きるのです。

生理痛はなぜ起きる?

生理痛はなぜ起きる?

生理は、子宮内膜が剥がれおちて身体の外に排出されることを言いますが、その中でなぜ生理痛は起きてしまうのでしょうか。

生理痛が起きてしまう原因として、子宮内膜から剥がれ落ちた組織や経血を、外に押し出そうとする働きが影響している部分があります。

生理前の期間は、受精卵を育てるために子宮周辺をできるだけ動かさないようにする働きが作用するため、子宮周辺の筋肉の動きは抑えられ活動が鈍い状態が続いています。

しかし、そのままの状態では子宮内膜から剥がれ落ちた組織や経血を排出するのに時間がかかるため、生理が始まると鈍っていた筋肉を強く収縮させて押し出そうとするのです。ちょうど、水風船の膨らんだ部分をギュッと抑えると、中の水が外に出てくるイメージが近いでしょう。

一定期間活動が緩やかになっていた子宮周辺の筋肉は、生理により突然収縮しなければならないため、その落差が痛みとして発生し、生理痛に繋がっていくのです。

筋肉を収縮させる物質

筋肉を収縮させる物質

生理が起きると、子宮内膜から剥がれ落ちた組織や経血を外に出すため、子宮周辺の筋肉が強く収縮し始めます。これは、プロスタグランジンという物質により引き起こされていることです。

プロスタグランジンは、生理が始まると子宮周辺の筋肉に刺激を与え、強い収縮活動を促します。そのため、子宮周辺の内臓にも影響が出てしまうことがあるのです。

お腹の下の方に痛みが生じたり、下痢症状が続いたり、腰に鈍い痛みや重さが生じることもあります。プロスタグランジンの分泌量が増えると、生理痛の症状もひどくなってしまうため、分泌を抑えるために薬が必要になるのです。

プロスタグランジンに効く薬とは?

プロスタグランジンに効く薬

生理痛の原因は、子宮周辺の筋肉を強く収縮させるプロスタグランジンの影響が考えられます。プロスタグランジンの分泌量が増えると、生理痛もひどくなってしまうため、薬で鎮静化する必要があるでしょう。

プロスタグランジンの分泌量を抑える薬としては、非ステロイド性抗炎症薬を使っているものがほとんどです。非ステロイド性抗炎症薬としては、イブプロフェン、アスピリン、エテンザミドなどがあります。

このような成分が配合されている薬だと、プロスタグランジンの分泌量を抑えることができるでしょう。ただ、非ステロイド性抗炎症薬は飲むタイミングを見誤ると効き目が半減してしまう可能性もあります。どのようなタイミングで服用するのがベストなのか、詳しく見ていきましょう。

薬を飲むタイミングは

薬を飲むタイミング

生理痛の原因であるプロスタグランジンの分泌量を抑えるには、非ステロイド性抗炎症薬を服用します。しかし、生理痛の症状がひどくなってから飲み始めても、実は効果はあまり感じられないことがあるので注意が必要です。

効き目をできるだけ上げるなら、生理痛の症状が現れ始めたらすぐに服用するようにしましょう。生理痛の初期段階で非ステロイド性抗炎症薬を服用することで、分泌し始めたプロスタグランジンを抑えることができます。

服用するタイミングが遅れると、たくさんのプロスタグランジンが分泌された後になってしまうため、効果があまり実感できなくなってしまうので、早めに服用するようにしましょう。

気になる副作用について

気になる副作用について

生理痛の原因であるプロスタグランジンは、非ステロイド性抗炎症薬を服用することで分泌を抑えることができます。しかし、気になるのが副作用ではないでしょうか。非ステロイド性抗炎症薬には、どのような副作用があるのか使用する前に知っておきましょう。

非ステロイド性抗炎症薬として、イブプロフェン、アスピリン、エテンザミドなどがありますが、それぞれの副作用としては、胃腸障害が出てくる可能性があるでしょう。

イブプロフェンは、胃腸障害は少なめですが15歳未満は服用しないことが推奨されています。

アスピリンは胃腸障害が出やすく、エテンザミドは、胃腸障害が比較的少なめです。

また、非ステロイド性抗炎症薬によりプロスタグランジンの分泌量が減ると、経血の量が増えたり、生理の期間が長くなったりすることもあります。生理の不快感が長く続くという意味では、ストレスを感じやすいかもしれません。

痛みを感じにくくさせる薬は?

痛みを感じにくくさせる薬

生理痛の原因は、プロスタグランジンの影響が関係しています。プロスタグランジンが多く分泌されると、子宮周辺の筋肉が強く収縮されるため、生理痛もひどくなりやすくなるのです。

プロスタグランジンの分泌を抑える薬として、非ステロイド性抗炎症薬がありますが、別の方法で生理痛を緩和させることもできます。脳の痛みを感じる部分に働きかけることで、生理痛の痛みを和らげることができるのです。

イソプロピルアンチピリンやアセトアミノフェンには、脳の痛みを感じる部分に働きかける作用があります。

イソプロピルアンチピリンは他の薬と配合してより効果の高い薬として服用することができます。

アセトアミノフェンは、15歳未満でも使えるので安心です。

胃腸に優しい薬は?

胃腸に優しい薬

生理痛に効く薬として、非ステロイド性抗炎症薬や、イソプロピルアンチピリンやアセトアミノフェンがありますが、近年多くの人が服用し始めているのが、ロキソプロフェンナトリウム水和物配合の薬です。

2011年から発売されたもので、胃の負担が少ないことから注目を集めています。

市販薬として購入することもできますが、15歳未満は服用することはできません。

また、アレルギーに反応する可能性もあるので、事前によく確認し薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。

収縮を和らげる薬は?

収縮を和らげる薬

生理の痛みは、血液を排出するため子宮の筋肉が収縮・けいれんするのが原因です。その収縮はプロスタグランジンの影響によるものですが、過剰分泌になると収縮も強くなって痛みが増します。そんな時は、内臓の収縮を抑えるブチルスコポラミンという成分の入った薬を選んでみましょう。

ブチルスコポラミンが含まれた市販薬には生理痛の効能効果は記されていませんが、ブチルスコポラミンの医療添付文書には月経困難症に効果がある旨が明記されています。生理痛だけでなく、生理から来る胃痛や下痢・気持ち悪さなどにも効果があるので、万能薬と言えるかも知れませんね。

処方薬と市販薬どっちがいいの?

処方薬と市販薬

生理痛の薬を選ぶ時は、手軽な市販薬に手が伸びてしまいますね。しかし、症状によっては病院で検査し薬を処方してもらう必要が出てきます。

例えば、毎月同様の生理痛が起こる方ならば市販薬でも十分ですが、起き上がれないほど辛い生理痛だったり生理痛の程度や出血量がだんだん酷くなる場合は、月経困難症や子宮筋腫など病気が隠れている可能性があります。

こうなると早い発見と治療が必要ですし、ホルモン剤など薬の種類によっては病院でしか処方できないものもあるので、いつもの生理と何か違うと感じた場合は、市販薬ではなく病院で検査をして処方してもらう方が安心です。

薬を飲んでも効かない場合

薬を飲んでも効かない場合

生理痛に効く薬を飲んでも、なかなか効果が現れない場合があります。そのような場合は、一度病院で診てもらうようにしましょう。

生理痛とは別の病気が隠されている場合があるからです。また、病院で診察してもらい、より適した薬を処方してもらうことで、気になっている生理痛を緩和しやすくなります。

生理痛の現れ方は人それぞれ違いがあり、症状もバラバラなのでその人にとって効き目のある薬が他の人とは違うことがあるので、医師に良く診察してもらってから薬を服用するようにしましょう。

プロスタグランジン以外の影響

生理痛に効く薬を飲んでいるのに、なかなか効果が現れない場合、プロスタグランジン以外の影響が関係している可能性があります。例えば、生理前から生理痛の症状が起きている場合、黄体ホルモンが影響している可能性があるでしょう。

黄体ホルモンには、身体をだるくさせたり、便秘にさせたり、気持ちを不安定にさせたりする作用があります。そのため、プロスタグランジンに効く薬を服用しても効き目が得られないことがあるのです。

黄体ホルモンが過剰に分泌されることで、生理前の生理痛がひどくなることがありますので、低用量ピルなどでホルモンバランスを整えるようにしましょう。

生理不順が原因の場合

生理不順の場合にも

生理痛が生理前に起きる場合や、生理不順で生理痛もひどくなりやすいという方は、低用量ピルでホルモンバランスを整えるのもオススメです。

ピルというと避妊用の薬というイメージがあるかもしれませんが、少しの量を使用することでホルモンバランスを整えることが可能なのです。

ホルモンが異常に分泌されている時や、分泌量が乱れている時に低用量ピルでコントロールすることで、生理前の生理痛や生理周期を改善していくことができるでしょう。

漢方薬を試してみよう

漢方薬を試してみよう

生理痛に悩んでいるけれど、薬を飲むのには抵抗があるという方は漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。漢方薬なら、副作用が少なく自然に近い状態で生理痛を和らげることができるのでオススメです。

生理痛に効く漢方薬としては、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸料、桃核承気湯などがあります。体質や生理痛の症状によって、適した漢方薬はほかにもありますので、薬剤師に相談してみると良いでしょう。

薬以外で治したい場合

薬以外で治したい場合

生理痛を和らげたいけれど、できるだけ薬は使いたくないという方は、それ以外の方法で対処していく必要があります。生理中に起きるプロスタグランジンによる生理痛なら、身体を温めることを優先しましょう。

プロスタグランジンは、子宮周辺の筋肉を強く収縮させる働きがある物質ですが、筋肉の動きが鈍いと分泌量が増える傾向があります。

身体が冷えた状態のままでいると、筋肉もカチコチになって動きが鈍くなってしまいますので、しっかりと身体を温めるようにしてください。

お風呂に入って腰回りを重点的に温めたり、ホッカイロを腰骨の辺りやお臍の下に貼ったりすることで、冷えを取り除くことができます。また、内臓を冷やしやすい冷たい飲み物や、カフェインなども控えるようにしましょう。

身体を適度に動かそう

身体を適度に動かそう

生理痛が起きると、じっとして何もしたくなくなってしまいますよね。確かに、生理痛が起きているときは安静にすることが大切ですが、生理後半に差し掛かっている状態なら少し身体を動かした方が、生理痛を改善できることがあります。

生理後半にかけて生理痛が続く場合、身体の血流が滞りうっ血している可能性があるからです。生理中は、じっとしていることが多く血流も滞りがちになるので、適度に身体を動かして血流を改善するようにしましょう。

近所を軽く散歩したり、ヨガやストレッチなどでゆっくりと身体の筋肉を伸ばしたりすることで、血液循環は改善されていきます。身体を温めることも血行促進に繋がりますので、毎日きちんとお風呂に入るようにしましょう。

イライラ ストレスは大敵!

イライラ ストレスは大敵!

生理痛が起きると、そのこと自体にイライラしてしまいますよね。生理前になると、黄体ホルモンの影響から情緒が不安定になりやすくイライラしてしまいがちです。また、生理が始まると経血の不快感からまたイライラしてしまうこともあるでしょう。

ストレスを強く感じると、ホルモンバランスが崩れ、血流も滞ってしまい生理痛を悪化させてしまう可能性があります。ストレスをうまく緩和させることが、生理痛を和らげることに繋がることも覚えておきましょう。

イライラを解消する方法としては、温かいハーブティーを飲んだり、好きな映画やドラマを観たり、アロマオイルでマッサージしたりするのがオススメです。

まとめ

生理痛のメカニズムと飲むべき薬について詳しくご紹介しました。辛い生理痛は、早めに薬を飲むことで和らげることができます。

副作用の心配もありますので、事前にしっかりと確認し用法容量を守って服用するようにしましょう。また、漢方薬やストレッチなどで生理痛を緩和させることもできます。

さまざまな角度から生理痛にアプローチすることで、生理痛とうまく付き合っていけるようにしましょう。そして、生理痛がいつもと違うと感じたり、生理以外の時期に生理痛が続たりする場合は、きちんと病院で診てもらうようにしてくださいね。

PR

シェア