生理前に泣いてしまうときに知っておきたいこと

生理前になるとなぜか突然憂鬱な気持ちに襲われ、些細なことでイライラしたり、感情的になり泣き出してしまったりすることはありませんか?普段は明るく活動的な性格の人でも、生理前になるとまるで性格が変わったのような振る舞いをすることがあります。生理前の情緒不安定はPMSの典型的な症状で、生理が始まると再び感情は安定してきます。

生理前のイライラや情緒不安定が軽い場合には問題ありませんが、症状の度合いが激しい場合には、なんらかの対策を立てる必要があります。人前で泣いてしまう、感情的になり周囲の人に八つ当たりしてしまう、彼氏や家族と喧嘩してしまう、職場で不機嫌な態度を取ってしまう、仕事が手に付かないなど、生理前の情緒不安定には様々な症状があります。

生理前になるとなぜか泣いてしまうというのもそのひとつ。生理前に泣いてしまうときに知っておきたい知識をまとめてみました。月経前症候群の原因や対処法に関する正しい知識を養い、生理前の憂鬱な時期を上手に乗り越えましょう!

PR

生理前の体と心の変化

生理前の体と心の変化

生理のある女性なら誰でも経験するのが、生理前の不快な症状。生理前には眠気やだるさ、熱っぽさなどの体の変化に加えて、イライラや気分の落ち込み、無気力感、情緒不安定などの精神的な変化も起こります。

生理前に女性の体と心に起こる不快な症状、これは月経前症候群(PMS)と呼ばれています。月経前症候群の症状は多種多様。どんな症状が出るかや症状の度合いに関しては個人差があり、比較的軽く済む方もいれば、日常生活に支障が出るほどひどい症状に悩む方もいます。

外出が出来ない、家事が出来ない、仕事や学校を休んでしまう、このような場合にはそのままにせずに、医師の診察を診察を受けるようにしたほうが安心です。

生理前に泣いてしまう原因とは?

生理前に泣いてしまう原因とは?

生理前になると必ずイライラしたり、気分の落ち込みを感じる。また突然訳もなく悲しくなり泣いてしまう、周囲の人の何気ない言葉に、過敏に反応してしまう。自分のことが嫌になって憂鬱だ。

生理前にこのような気分の落ち込みを経験するのは、いわば女性の生理現象。程度に差こそあれ、生理前に精神状態に変化が起こるのは当たり前。生理前になると泣いてしまうのも、月経前症候群(PMS)の症状のひとつといえます。

月経前症候群は大きく分けて二種類、ひとつは眠気、だるさ、熱っぽさなどの身体的な不調。もうひとつはイライラや情緒不安定などの精神的な不調になります。

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群とはその名のとおり、生理が始まる10日から数日前にかけて、体と心に起きるさまざまな症状を総称したもの。月経前症候群の症状や程度に違いはあるものの、ほとんどの女性がなんらかの形で感じています。

月経前症候群にはたくさんの種類があり、一人一人の女性によって感じる不調は異なります。主な症状とは、眠気、イライラ、肌荒れ、頭痛、胸のはりなど。これを見ても分かるとおり、月経前症候群は身体的な不調だけでなく、精神的な不快症状も伴います。

月経前症候群の原因とは?

月経前症候群の原因とは?

生理前に体と心に不調が生じる原因ですが、これは現在でもいまだに完全には解明されていません。しかし生理前に起こり、生理が始まるとともに自然に収まることから、月経周期に伴う女性ホルモンの分泌の変化に原因があるのでは?と考えられています。

女性ホルモンの分泌量の変化

女性ホルモンの分泌量の変化

エストロゲンとプロゲステロンという二つの女性ホルモンは、一定の周期にしたがって、分泌量の増減を繰り返しています。どちらも女性にとってはなくてはならない重要なホルモンで、分泌量は少なすぎても、また多過ぎても生理機能に問題が生じるおそれがあります。

生理前に不調が起きやすいのは、ちょうどこの時期で、二つの女性ホルモンの分泌量に大きな変化があるためと考えられています。女性の美しさの源とも呼ばれるのがエストロゲン。エストロゲンの分泌量は生理周期を通じて優勢ですが、唯一の例外が黄体期。エストロゲンの分泌が第一のピークを迎えるのは卵胞期の終わりで、その後は若干分泌量が減り、黄体期になると再び分泌量が増加し、第二のピークを迎えます。

他方プロゲステロンのほうはというと、生理周期を通じて大きな波型を描き、黄体期にピークを一度迎えます。プロゲステロンの分泌がピークを迎える時期は、エストロゲンの分泌量も同時に増加しますが、月経前症候群はちょうどこの女性ホルモンの分泌に変化が起きる時期に重なります。

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)

月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)

とくに体調が悪いわけでもないのに、生理前に理由もなくイライラしたり、突然泣きだしたりする。これはまさに典型的な経前症候群の症状。前述したように、月経前症候群には身体的・精神的不調の両方が含まれます。

月経前症候群の症状が軽い場合は不安に思う必要はありません。しかし症状がひどく、日常生活を送る上で支障が出るほどの不安感、無気力感、焦燥感、絶望感を感じる場合には、早めに病院で診察を受けることが必要です。

月経前症候群のうち、精神的な不快症状の度合いが激しく、家事や仕事が出来ないほどの支障が出ている場合、これは「月経前不快気分障害(PMDD)」と呼ばれています。精神的な症状に加えて、吐き気やめまい、過眠や不眠、頭痛などの症状も激しくなります。

月経前不快気分障害は、単なるイライラや気分の落ち込みと違い、抑うつ感や不安感の度合いが度を越えています。治療を受けずにそのままにしておくと、最悪の場合自傷行為に及ぶおそれもあります。生理前に気持ちが激しく落ち込み、外出も出来ない方は、早めに専門医に相談するようにしましょう。

月経前不快気分障害とうつ病の関係

月経前不快気分障害とうつ病の関係

月経前不快気分障害の症状はうつ病の症状に似ているといわれていますが、月経前不快気分障害の場合、どんなに症状が激しくとも、生理が始まると症状が緩和されていきます。しかしうつ病の場合には、症状は生理周期に関わりなく続き、そのまま放置しておくと症状が悪化する傾向にあります。

自分でもどちらか判断できない場合には、自己判断で勝手に市販薬を服用することは絶対に避け、必ず専門医のいる病院で診察を受けましょう。

診察ですが、どちらも症状も同じようなものだから、何科にかかっても構わないと考えるのは間違い。月経前不快気分障害の場合は産婦人科、うつ病の場合は心療内科の専門医の診断を受けるようにしましょう。

生理前の情緒不安定の症状とは?

生理前の情緒不安定の症状とは?

生理前にうまく自分の感情をコントロールできない女性は少なくありません。訳もなく怒りがこみ上げてきて、周囲の人に八つ当たりしてしまう。突然泣き出してしまう。普段なら笑って済ませることが見過ごせない。不機嫌な態度で終始いらついてしまう。仕事や家事に集中できない。

彼氏や家族と口げんかしてしまう。ちょっとした言葉に傷ついてしまい、気持ちが塞ぎこむ。気分にむらが出る。人前で泣いてしまう。すぐにカッとなってしまう。

このように生理前には気分が乱高下して、自分で自分の気持ちをもてあましてしまう方も多いようです。

生理前の情緒不安定の症状はこのようにたくさんあります。子供ならまだしも、自分の感情や行動をまったく制御できないのは、大人にとっては非常に辛いこと。我慢しよう、感情をコントロールしよう、と思っても、自分ではどうにもならないことが多く、そのためにさらにイライラを募らせてしまいます。生理前の不快症状を少しでも緩和するには、適切な対処法を把握しておくことが重要です。

生理前に泣いてしまうときの対処法

生理前に泣いてしまうときの対処法

生理前はイライラや気分の落ち込みだけでなく、肌荒れやニキビなどのお肌のトラブルも起きる時期。さらに生理前はプロゲステロンのはたらきが活発になることから、体が水分や養分を蓄えようとしますので、太りやすく、むくみやすい状態になっています。

女性ホルモンの分泌バランスが変化することにより、自律神経のバランスも崩れやすい時期。このように生理前は女性にとって、不利な条件がたくさん重なっています。

生理前に訳もなく泣いてしまうのをなんとかしたい方は、生理前の体調や精神状態は普段に比べて格段に悪いことを、自分自身でしっかり把握することが不可欠です。

セルフケアで生理前の不快な症状を改善する方法

セルフケアで生理前の不快な症状を改善する方法

生理前の不快な症状を緩和する方法についてみていきましょう。まず自宅で出来る対処法から。月経前症候群や月経前不快気分障害がひどくなる原因のひとつは、自律神経の乱れや不規則な生活習慣にあります。まずは生活習慣と食習慣を見直すことから始めましょう。

生理前は甘いものをなるべく控える

生理前は甘いものをなるべく控える

生理前はプロゲステロンの分泌が活発ですが、プロゲステロンにはインスリンの機能を弱めるというはたらきがあり、これにより機能性低血糖症が生じることがあります。

機能性低血糖症は月経前症候群や月経前不快気分障害を悪化させる大きな原因のひとつ。甘いものだけでなく、血糖値を急激に上昇させるGI値の高い食べ物は出来るだけ控えるようにしましょう。

食事を抜いたり、栄養に偏りのある食事を取ることも慎む必要があります。栄養バランスに配慮し、ヘルシーな食事内容を心がけましょう。

貧血防止、やりすぎダイエット

貧血防止、やりすぎダイエット

女性は男性に比べると貧血にかかりやすくなっています。自覚症状がないまま、鉄欠乏性貧血にかかっている女性も多く、鉄分の不足を補うことが必要不可欠です。

鉄欠乏性貧血は鉄分が不足することにより生じるもので、栄養に偏りのある食事やダイエットを習慣的に行うことに原因があります。鉄欠乏性貧血を予防するには、鉄分だけでなく、満遍なくすべての栄養素をバランスよく摂取することが重要です。

日光に当たる 体のリズムを取り戻す

日光に当たる 体のリズムを取り戻す

生理前でイライラするからといって、家の中に閉じこもっているとストレスはさらに悪化します。戸外に出て日光に当たることはストレス解消だけでなく、自律神経のバランスを整えてくれます。日光に当たるとセロトニンの分泌が促され、体のリズムが自然に戻されます。

セロトニンは神経伝達物質のひとつで、幸せのホルモンと呼ばれるように、体内で作用し、身体および精神状態を健全に保ちます。生理前だけでなく普段から体を動かす習慣を付け、必ず毎日一回は日光に当たるようにしましょう。

香りで気持ちを静める方法

香りで気持ちを静める方法

生理前のイライラや感情の起伏を静めるのに効果的な方法を見つけておきましょう。気持ちを落ち着かせる効果のある香りを使ったアロマセラピーやハーブティー、ぬるめのお湯にじっくりつかる半身浴や足湯なども効果があります。

また生理前は眠気も強く感じますので、家事や仕事の途中で仮眠や休憩をはさむようにしましょう。生理前は決して無理せず、ストレスやイライラを出来るだけ溜め込まないようにしましょう。

周囲の人の理解を求める

周囲の人の理解を求める

生理前のイライラや情緒不安定は、自分の意思で止めようにも限界があります。とくに月経前症候群や月経前不快気分障害が悪化している方は、彼氏やご主人の理解を求めるようにしましょう。

生理前で感情的になっていることをあらかじめ伝えておくと、相手のほうからそれなりの気遣いをしてもらえます。

イライラしたり、泣き出しそうなときに、追い討ちをかけるように心無いことを言われると、ネガティブな感情に歯止めをかけることが出来ません。身近にいる大切な人には月経前症候群についてよく説明して、理解を求めるようにしましょう。

症状が悪化した場合は医師の診察を受ける

症状が悪化した場合は医師の診察を受ける

生理前の体調や精神状態の不調が長く続くとき、症状の度合いが激しく日常生活や社会生活に支障を来たす場合、気持ちの落ち込みが激しく自虐的な行動に至るおそれがあるとき。こんなときは迷わずに専門医の診察を受けるようにしましょう。

薬の服用による治療

薬の服用による治療

月経前不快気分障害の治療は、医師の診断によって低用量ピルなどの薬が処方されます。低用量ピルは月経前不快気分障害だけでなく、月経前症候群の症状の緩和にも効果がありますが、副作用や体質によっては合わない方もいます。

低用量ピルを服用する際には自己判断で行うことなく、必ず専門医の診断を仰ぐようにしましょう。低用量ピル以外には、漢方薬による治療もありますので、生理前の情緒不安定がひどいときは早めに病院で治療を受けることをお勧めします。

まとめ

生理前に泣いてしまうときに知っておかなければならないポイントを詳細にまとめてみました。生理前のイライラや感情の変化は月経前症候群のひとつ。頭では分かっているにも関わらず、自分の感情や行動をうまくコントロールできずに、彼氏や家族、そして職場の同僚に八つ当たりしてしまう女性も多いのが現実です。

いくらホルモンの為せるわざとはいえ、月経前症候群をそのまま放置していると、周囲の人に迷惑をかけてしまいます。月経前症候群や月経前不快気分障害についての正しい知識を学び、生理前のイライラや情緒不安定を少しでも緩和するようにしましょう。

PR

シェア