おりものの臭いについて知っておきたいこと

生理でもないのに、下着にヒヤリとした感触がありドキットした経験はありませんか?何かと確認してみると、おりものがペットリとついていることがあります。おりものの量には個人差があり、気にする方もいればそうでない方もいらっしゃるでしょう。

しかし、おりもので気にしていただきたいことに「臭い」があります。おりものの臭いを気にすることで、異常なおりものか、正常なおりものかを判断することができるからです。

意外とおりものについて、知っているようで知らないことも多いのではないでしょうか。そこで、おりものの臭いを中心にさまざまな情報を幅広くご紹介していきたいと思います。

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おりものとは

おりものとは

おりものとは、子宮頚部や膣などから分泌された液体と、子宮や膣などから剥がれ落ちた古い組織などが混ざり合ったものです。

通常のおりものは、無臭かやや酸っぱい臭いがして、色は無色透明~白っぽい白濁色など時期によって異なります。また、おりものの量が増える時期などもあるため、一時的に分泌量が増え、不快に感じることも多いでしょう。

おりものが分泌される理由

膣内部を清潔な状態に

膣内部を清潔な状態に

おりものが分泌される理由としては、自浄作用が理由としてひとつあります。膣内部を清潔な状態に保つために、おりものが定期的に分泌され、さまざまな雑菌の繁殖を防いでいるのです。

自浄作用により分泌されるおりものは、弱酸性であるため、多くの雑菌を殺菌することが可能になります。

受精をサポートするおりもの

受精をサポートするおりもの

おりものが分泌されるもうひとつの理由として、受精をサポートするというものがあります。排卵期前後はおりものの量が増えますが、これは精子をスムーズに卵子の元へ運ぶためにあるのです。

また、この時期のおりものは弱酸性からアルカリ性に変わるため、精子が死滅しにくくなります。いつもと変わらないように見えるおりものでも、役割によって大きく変化しているのです。

おりものの臭いは年齢が関係している

おりものの臭いは年齢が関係している

実はおりもの量は年齢によって変化します。おりものの量はエストロゲン分泌量に比例していて、ホルモン分泌が一定でない10代の方や、閉経に近づいている40代の方はおりもの量が少なくなり、不快さに悩まされることも少ないでしょう

。しかし、おりものは膣内への菌の進入を防ぐという働きがあり、その量が減少すれば感染して膣炎などを起こしやすくなります。菌が膣内や性器周辺で繁殖すれば、おりものの臭いが強くなるのは当然ですね。特に40代の方はおりもの量が減少するのが当たり前なので、反対にもしおりものが増えた場合は病気の可能性が高いと考えられます。

おりものの臭いはストレスが関係している

おりものの臭いはストレスが関係している

女性に起こりやすいカンジダは、実は元々性器周辺に存在する常在菌のひとつです。通常は、免疫システムや他の常在菌とバランスを取っていて繁殖しないのですが、感染症にかかったりストレスで免疫システムが弱くなるとバランスが崩れてしまい、カンジダ菌が増殖し症状が現れるようになります。

特に現代はストレスが溜まりやすい時代ですから、感染症の予防は出来てもストレスをゼロにするのは非常に難しいですね。忙しく残業続きだったり、子供の世話に追われたりと自分をケアする時間も取れないようだと、ストレスから免疫力が落ちておりものが臭う原因となってしまうのです。

おりものの臭いの種類と原因、症状、対処法

おりものの酸っぱい臭い

おりものの酸っぱい臭い

おりものの臭いは、基本的に無臭ですが、時期によって酸っぱい臭いを感じることがあります。

酸っぱい臭いを感じるのは、デーテルライン桿菌という「善玉菌」がおりものに含まれているからです。デーテルライン桿菌は、大腸菌やカンジダ真菌などの増殖を防ぐ働きがあります。

生理前は、このデーテルライン桿菌が多く分泌されると言われており、生理前になるとおりものの臭いが酸っぱく感じたり、強まったりするのはこのためだとされています。

ストレスが溜まったり、風邪などで抗生物質を飲んだりすると、デーテルライン桿菌が減少するため、雑菌の繁殖が起きやすく一時的にカンジダ膣炎が引き起こされることがあるので、注意が必要です。

おりものの臭いの変化

おりものの臭いの変化

おりものの臭いは、基本的に無臭~やや酸っぱい臭いの範囲であることがほとんどです。おりものからいつもとは違う臭いがしたら、身体もいつもとは違う状況になっているということです。

例えばおりものの臭いがかなり酸っぱくなっていると感じたら、カンジダ膣炎の可能性があります。カンジダ膣炎は、常在しているカンジダ菌が繁殖したことから引き起こされるものです。

強めの酸っぱい臭いがして、おりものにカッテージチーズのようなボロボロとした白い組織が混じるようなら、カンジダ膣炎の可能性が高いでしょう。

ストレスで免疫力が下がっていたり、風邪などで抗生物質を飲んだりすると発症しやすいため、体力の回復を最優先するようにしてください。

おりものが悪臭がする場合

おりものが悪臭がする場合

おりものの臭いが魚の腐った臭いやツンと鼻につく悪臭だと感じたら、膣の常在菌である大腸菌、腸球菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などが増殖して感染症を引き起こしている可能性があります。

また、タンポンを長時間膣内に入れたままの状態にしておくと、同じような現象を引き起こすことがあるでしょう。タンポンは、通常生理の時に使うものですが、時々おりものの量が多いからと使用する方がいらっしゃいます。

おりものを吸収するためにタンポンを使用してしまうと、排出しにくくなる可能性もあるため、決して生理以外の時には使用しないようにしてください。

イカのような臭いがするおりもの

イカのような臭いがするおりもの

おりものの臭いがイカのように感じた場合、性行為により引き起こされている可能性があります。避妊具をつけずに膣内で射精した場合、膣内に精子が滞在するため、性行為から2~3日はおりものの臭いがイカのように感じることがあります。

膣内に射精された精子は、平均して2日~3日生き続けるため、おりものに精子のイカ臭が混じってしまうのです。

精子によっては1週間近く生き続ける場合もあるため、性行為後しばらくの間はおりものがイカのように臭くなることがあるでしょう。

ワキガと同じ匂いのおりもの アポクリン腺

ワキガと同じ匂いのおりもの アポクリン腺

おりものの臭いが臭いと感じた場合、陰部の臭いが関係していることがあります。陰部にはワキと同じアポクリン腺という汗腺が多く存在しています。

そのアポクリン腺から分泌される汗には、脂質やたんぱく質などが多く含まれているため、雑菌が繁殖しやすく臭くなることがあります。おりもの自体が臭っているわけではありませんが、陰部の臭いがおりものに移り、臭いと感じてしまうのでしょう。

ワキガと同じ構造であることから、スソワキガと呼ばれることもあります。

清潔な状態を心掛けることで臭いは軽減されますので、おりものシートをこまめに交換したり、陰部専用の石鹸で洗ったりするよう心掛けましょう。

おりものを放置した臭い

おりものを放置した臭い

おりものの臭いは、最初に分泌された時には、無臭であることがほとんどです。しかし、おりものが下着に付着し、長時間放置されたままでいると雑菌が繁殖し臭いを発するようになります。

それを防ぐためには、おりものシートを活用するのが良いでしょう。おりものシートを準備しておけば、おりものがついたらすぐに交換することができるからです。

特に、感染症を引き起こしておりものが臭い状態になっているときは、こまめにおりものシートを交換することが非常に大切になります。

臭いを予防するためにも、感染症を早く治すためにも、おりものシートをうまく利用して快適な環境をキープできるようにしましょう。

おりものの色でわかる病気

おりものの色でわかる病気

おりものに異臭がすると感染症など何かの病気を発症している可能性がありますが、色にも変化が生じることがあります。

緑色や、黄緑色をしている場合は、感染症を引き起こしている可能性があるでしょう。

また、おりものに茶色やピンク色、赤い血液が混じっている場合、不正出血を起こしている可能性があります。

茶色い色をしているのは、血液が酸化して茶色くなっているからです。

おりものに血が混じり、不正出血が起きている場合は子宮がんやクラミジア頚管炎、子宮頚管ポリープなどの病気が隠れている可能性があります。痒みや下腹部の痛みなども生じているようなら、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

おりものの臭いについて詳しくご紹介しました。通常、おりものの臭いは無臭に近い状態ですが、下着に付着して時間が経過したり、生理前になると酸っぱい臭いが生じたりすることがあります。

ただ、いつもより臭いを強く感じたり明らかな異臭を感じたりした場合は、感染症や病気が関係している可能性があるので、早めの処置が必要になります。

中には、放置しておくと不妊の原因となるものもありますので、すぐに病院で診てもらうようにしてください。おりものの臭いをしっかり観察することで、身体の異常をいち早く発見し完治できるようにしていきましょう。

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