生理前 寒気について知っておきたいこと

生理が始まる前の1週間~10日あたりは、いろんな身体の不調が出てきやすい時期です。ぶるっと寒気がしたので「もしかしたら風邪を引いたかも?」と思っていると、生理が原因だったということがあります。

生理前の寒気は、毎月訪れる方もいらっしゃれば、今回だけ現れた方、全く寒気を感じないという方もいるため、かなりの個人差があります。

では、生理前の寒気は何が原因なのでしょうか?原因を知ることなく安易に風邪薬を飲んでしまうと、間違った対処になる可能性があるので注意が必要です。そこで、生理前の寒気について詳しい情報を幅広くご紹介していきましょう。

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生理前の寒気の原因

生理前に寒気が起きてしまうのは、何が原因なのでしょうか。寒気が起きる原因にはいろんなことが関係していますが、まずご紹介したいのが女性ホルモンです。

生理前ということから、女性ホルモンの働きが寒気に大きく影響していると考えらえるでしょう。女性ホルモンにはいろんな働きがありますが、時に寒気などの不調を引き起こすことがあります。女性ホルモンとはどのようなものなのか、簡単にご紹介しておきましょう。

女性ホルモンの働きとは?

女性ホルモンの働きとは?

女性は、初潮を迎えてから閉経するまでの期間、毎月生理が訪れます。妊娠すると、生理は一時的にストップしますが、出産し授乳期間も終えれば再開し始めるでしょう。

生理をコントロールしているのは女性ホルモンで、主に2種類の女性ホルモンが活発に働いています。

ひとつは卵胞ホルモンでエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンです。もうひとつは黄体ホルモンでプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンです。ふたつの女性ホルモンがバランスよく働くことにより、妊娠や出産、生理が行われるのです。

寒気と関係しているホルモン

寒気と関係しているホルモン

生理をコントロールしている女性ホルモンは主に2種類あり、それぞれ異なった働きをしています。では、生理前の寒気に関係してくる女性ホルモンはどちらなのでしょうか。

時期としては、黄体ホルモンの影響が考えられるでしょう。黄体ホルモンは、排卵されてから生理が起きるまでの期間、積極的に分泌される女性ホルモンです。

排卵後から急激に分泌量が増え、緩やかに減っていきながら生理前に急降下します。そのため、生理前になると女性ホルモンのバランスが急に崩れ、寒気などの不調を引き起こしてしまうのです。

黄体ホルモンの具体的な作用

黄体ホルモンの具体的な作用

生理前は黄体ホルモンが活発に分泌されるため、寒気を引き起こしやすくなります。では、具体的にどのような作用が寒気に結びつくのでしょうか。

ひとつは、黄体ホルモンの体温上昇作用が関係していると言えるでしょう。女性の身体は低温期と高温期に分けられますが、黄体ホルモンが分泌されると体温が上昇するのは、受精卵を成長させる役割を担っているからです。

子宮内部に着床した受精卵を順調に育てていくためには、37℃前後の環境が適していると言われています。受精卵にとって居心地の良い環境にするために黄体ホルモンは体温を上昇させているのです。

自分の体温がいつもより高いと、同じ環境にいても温度差を感じるため、寒気が生じてしまいます。このようなメカニズムから、生理前は寒気を感じやすくなってしまうのです。

体温の温度差による寒気

体温の温度差による寒気

女性の身体は低温期と高温期に分けられます。黄体ホルモンが活発に分泌されている期間は高温期にあたるため、いつもより体温は高い状態が続きます。

しかし、生理が近づくにつれて徐々に黄体ホルモンの分泌量は減ってきます。体温が高い状態から急に低い状態に切り替わるため、一時的に寒気を感じるようになるのです。

では、低温期と高温期はどれくらい温度差があるものなのでしょうか。実際の温度差は、0.3℃~0.5℃くらいだと言われており、ほんのわずかな差でしかありません。

しかし、そのわずかな差でも身体には大きな影響を与えてしまうため、高温期から低温期に切り替わるときには寒気を感じてしまうのです。

冷えによる寒気

冷えによる寒気

生理前は黄体ホルモンの分泌が活発になるので、体温は上昇します。しかし、黄体ホルモンの働きは新陳代謝を低下させる作用もあるため、血流が滞り身体が冷えやすくなってしまいます。

また、受精卵を順調に育てていくために必要な栄養や温度を子宮に集めようとし、それらが外に流出していくのを抑えようとする働きがあるため、身体の末端に冷えを感じやすくなるでしょう。このことから、いつもより身体の冷えを強く感じるようになり、寒気に結びついてしまうことがあるのです。

自律神経の乱れによる寒気

自律神経の乱れによる寒気

生理前に寒気が起きるのは、自律神経の乱れによることが原因かもしれません。生理前は黄体ホルモンによりさまざまな不調が身体に現れるため、不快感が増したり気持ちが落ち込んだりしてストレスを抱えやすくなります。

ストレスが増えてしまうと、自律神経を乱してしまい寒気などの不調を引き起こしてしまうのです。自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、生理前は交感神経が優位になりやすくストレスを抱えがちです。

副交感神経とのバランスを取り戻すためには、ストレスを解消し、リラックスすることを大切にしましょう。無理をしないということが、寒気を解消する早道なのかもしれません。

妊娠による寒気

妊娠による寒気

生理前に寒気が起きるのは、妊娠が原因かも知れません。妊娠すると、黄体ホルモンの分泌は減少せず一定量が保たれ続けます。そのため、高温期が長く続き、体温変化で寒気を感じるケースもあります。

また、つわり症状が起きている方の場合、食事を満足に食べられなくなるため、熱を生み出すエネルギーを補給することができなくなってしまいます。食べる量が減ると熱の発生量も減少してしまうため、寒気を感じやすくなってしまうのです。

妊娠による寒気を風邪だと思い込んで薬を服用してしまうと、赤ちゃんに影響する可能性があるので注意するようにしましょう。

脳貧血による寒気

脳貧血による寒気

生理前に寒気が起きるのは、脳貧血が原因かもしれません。妊娠すると子宮周辺に血液が集中するため、脳の血流が一時的に減少してしまうことがあります。脳に届くはずの血液が減少してしまうと、低血圧になって寒気が生じてしまうのです。

調子が悪いのに無理をして働いたり、激しい運動をしたりすると、一時的に強い寒気に襲われることがあるので注意しましょう。

寒気が始まるのはいつごろ?

寒気が始まるのはいつごろ?

これまでの寒気が起きる時期と生理周期を合わせれば、生理が原因で起こる寒気なのか風邪による寒気なのか、の区別がつくようになります。

寒気の原因となる黄体ホルモンが最も増えるのは排卵後7日目で、生理周期が28日だとすると生理4・5日前に発生する事が多くなります。生理周期が一定の方は、生理1週間前を目安に起こる寒気は生理前の一症状だと考えておくと、対処の仕方が分かってくるでしょう。ただ、中には排卵後すぐから生理直前まで、10日以上に渡って寒気が続く方もいらっしゃいます。

こうなってしまうと風邪なのか、そうでないのか判断がつきにくいです。その場合は、ランダムに起こるのか毎月大体決まった時期に起こるのかで見分けられるでしょう。

平熱が高い人・低い人の生理前の寒気

平熱が高い人・低い人の生理前の寒気

生理前の寒気は、平熱が高い人・低い人によって現れ方が違うようです。平均平熱は36度~37度と言われていますが、平熱が37度ちかい女性の排卵後の高温期は38度を越えてしまう事があり、その場合寒気が強く出やすいのです。風邪の引き始めに熱が上がるサインとして寒気が来るのと、同じ仕組みと考えてよいでしょう。

平熱が35度台の女性が増えてきていますが、それは血流の悪さなどが原因で、低体温の方は冷え性タイプでもあります。ですから生理前に起こりやすい寒気や冷えが、平均平熱の方よりも酷くなりやすいのが特徴です。また、熱が上がるのにも慣れていないため、高温期の熱のわずかな上昇だけでダウンしてしまう方も少なくありません。

寒気の対処方法

寒気の対処方法

生理前になると寒気を感じる場合、どのように対処するのが良いのでしょうか。寒気の原因はさまざまな種類があるので、それに適した対処方法を実践していきましょう。

まず、黄体ホルモンが原因の寒気に関しては、ホルモンバランスを整えるようにしてください。黄体ホルモンの分泌が過剰になると寒気が悪化してしまうことがあるため、分泌を安定させるようにしましょう。

ホルモンバランスの安定は、十分な睡眠とバランスの良い食事から生み出されます。暴飲暴食や不規則な睡眠が目立つ場合は、生理前の期間だけでも身体を労わる生活に切り替えることで、寒気を和らげていくことができるでしょう。

自律神経の調整

自律神経の調整

生理前の寒気が自律神経の乱れによるものだった場合、お風呂の時間を長めに取るようにしましょう。身体をゆっくりと温めることで、優位になりすぎた交感神経を静め、副交感神経とのバランスを修正しやすくなるからです。

好きな香りのアロマオイルを数滴浴槽に垂らしたり、香りのよいボディソープやシャンプーに変えたりしてみるのも良いでしょう。

ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで身体の疲れも回復しやすくなるので、生理前はお風呂の時間をたっぷり取るようにしてください。

冷えやすい身体の改善

冷えやすい身体の改善

生理前の寒気が冷えによるものだった場合、冷えにくい身体づくりを強化していきましょう。冷えやすい服装をしていると、どれだけ注意していても身体の芯から冷えてしまうため、お腹周りを中心に温めるようにしてください。最近はさまざまな素材の腹巻が出ているので、夏場でも腹巻を活用することができます。

また、手首や足首、首元の冷えは全身の冷えに繋がりやすいので、ストールやレッグウォーマーなどで対策するようにしましょう。

血流の改善

血流の改善

生理前の寒気が血流の悪さにあった場合、身体を動かすことで改善することができます。黄体ホルモンの働きにより血流が滞る、子宮に血液が集中しているという時は、血流を改善するストレッチや運動がオススメです。

下半身を中心にできるだけ大きな動きで身体を動かすようにしましょう。軽いストレッチでも、筋肉が刺激され血行不良を大幅に改善することができます。同じ姿勢で家事や仕事をしていることが多い方は、血流が悪くなりやすいので定期的に動くことを意識しましょう。

つわりの改善

つわりの改善

生理前の寒気が、つわりにより食べる量が減ったことが原因なら、温かい飲み物をとりいれるようにしてください。つわり症状が出ているときは、冷たくてのど越しのいいものを欲することが多いため、つい温かい食べ物と距離を置きがちになります。

冷たいものばかり口にしていると、内臓が冷えて機能も低下してしまうので注意が必要です。冷ましたお湯を飲んだり、スープで栄養補給したりするなど、できるだけ身体が温まりやすい食べ物を口にするようにしましょう。

辛いときは病院へ

辛いときは病院へ

生理前の寒気が尋常ではない場合、風邪や病気かもしれないと不安になってしまいます。しかし、妊娠が原因で寒気が起きている可能性もあるので、安易に薬を飲むのは避けましょう。辛いと感じたときは病院に行き、適切に処置してもらうことで寒気を和らげることができます。

また、ホルモンバランスを整えるための治療を受けることができるので、毎月生理前に寒気が生じるという方も一度受診してみると良いでしょう。

まとめ

生理前の寒気について幅広くお伝えしました。さまざまな原因を探り、適切に対処することで辛い寒気を吹き飛ばしていきましょう。

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