女性の性病と種類について知っておきたいこと

突然ですが、皆さんは正しい性交渉を行えていますか?性交渉に何らかの不具合があると、さまざまな性病につながる恐れがあるので注意が必要です。

特に、女性の場合性交渉により性病が発症すると不妊に繋がったり流産などの危険性が増したりするので、非常に重要な問題だと言えます。

性交渉によりどんな病気になる可能性があるのかを知り、それらを未然に防いでいく必要があります。そこで、性交渉とさまざまな性病の関係性と、性病にならないための予防策について詳しくご紹介していきましょう。

性交渉と性病の関係

性交渉と性病の関係

性交渉はお互いの絆を深める大切な儀式のひとつです。ただ、性交渉に問題があるとさまざまな病気を引き起こす可能性があるので注意が必要なものでもあります。性交渉により引き起こされる病気のほとんどが、細菌による感染です。

特に清潔な状態で性交が行われていない場合や、不特定多数の人と性交をしている人は注意が必要だと言えます。性交渉により引き起こされる性病にはどんなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。

クラミジア感染症について

クラミジア感染症について

性交渉で引き起こされる性病のひとつに、クラミジア感染症というものがあります。クラミジア感染症とは、クラミジアトラコマチスという細菌に感染してしまうことを言います。

クラミジア感染症は、性交渉をすることで感染し、症状が軽いのが特徴で気づかないケースもたくさんあります。性交渉により引き起こされる病気の中では、最も患者数が多いと言われており、100万人以上の患者がいると言われています。近年では若い世代に感染者が急増しており、問題視されている性病のひとつです。

クラミジア感染症の症状について

性交渉によりクラミジア感染症になると、具体的にどんな症状が身体に現れるのでしょうか。女性の場合、おりものの量が増加したり、不正出血が起きたり、排尿の時に痛みを感じたり、下腹部に痛みが生じたり、性交渉の時に痛みを感じたりします。

クラミジア感染症の症状について

クラミジア感染症は、子宮頸管にまず感染して子宮頸管炎を起こし、腹腔内へ侵入すると骨盤内でも炎症などの症状が引き起こされます。その他にも、卵管炎を引き起こしたり、子宮外妊娠や不妊の原因になったりすることもあります。

また、クラミジアに感染した状態で妊娠すると、流産が引き起こされたり、分娩時に赤ちゃんに感染して肺炎や結膜炎を引き起こしたりしてしまう可能性もあります。自覚症状がほとんどないことから、気づかないまま進行したり感染させたりすることがあるので注意が必要です。

ちなみに男性の場合は、クラミジア感染症により尿道炎、精巣上体炎、精管炎、前立腺炎、咽頭炎、直腸炎、肛門炎が引き起こされることがあります。

口腔内への感染について

口腔内への感染について

性交渉により感染するクラミジア感染症ですが、性器だけでなく口腔内にも感染することがあります。オーラルセックス(口腔性交)を行うことから感染してしまうと考えられており、喉が腫れたり痛みが出たりするようになります。

喉にクラミジア感染症が出た場合、風邪と勘違いするケースも多く症状は軽めです。しかし、口腔内にできることから、相手にも感染しやすいので注意が必要です。

淋病について

淋病について

性交渉によりさまざまな病気が引き起こされますが、淋病も怖い性病のひとつです。性交渉により粘膜に淋菌が感染して発症します。

感染率は約30%と高めなので、クラミジア感染症と同じように患者数は多めです。一時期淋病は減少傾向にありましたが、近年は増加傾向に一変しクラミジア感染症と共に感染しているケースもあります。

淋病の症状について

淋病の症状について

性交渉により引き起こされる病気に淋病がありますが、具体的に身体にはどのような症状が現れるのでしょうか。

女性の場合、外陰部の痒み、おりものの量が増えてニオイが強くなって悪臭になったり、おりものの色が黄色になったりするのが大きな特徴となります。ただ、おりもののニオイや色には個人差があるため、気づかない方も多くいるのが現状です。

実際に80%近い割合で淋病だと気づかないケースが多いので注意が必要です。淋病の感染を放置して症状が悪化すると、淋菌性膣炎、淋菌性頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤炎を引き起こし、不妊の原因に繋がったり、子宮外妊娠が生じやすくなったりします。

また、妊娠中に淋病に感染すると、出産時に赤ちゃんが淋病に感染してしまう可能性があり、目に淋病の菌が付着し感染すると、最悪の場合失明してしまう恐れもあるので早めの治療が重要です。

男性の場合は、排尿時に激しい痛みが生じることが多くひどい場合は膿が出てくることもあります。淋病を放置し症状が悪化すると、淋菌性膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、副睾丸炎など生殖器に炎症が起こり、無精子症となる可能性もあるので早めに治療するようにしましょう。

生殖器以外の感染について

淋病は、生殖器だけでなく口腔内や目の粘膜、肛門にも感染する可能性があります。口腔内に淋病が発生すると淋菌性咽頭炎を引き起こし、肛門に淋病が発生すると直腸炎を引き起こします。

また、目の粘膜に淋病が発生すると淋菌性結膜炎になり、最悪の場合失明してしまう恐れもあるので早めに治療するようにしましょう。

淋病の原因となる淋菌は非常に強く、抗生物質でも根絶できるとは限りません。治療が2週間近く続くこともありますが、完治するまでは感染を防ぐためにも性交渉は控えるようにしましょう。

HIV感染症(エイズ)について

HIV感染症(エイズ)について

性交渉により引き起こされるさまざまな性病の中で、最も警戒すべきなのがHIV感染症(エイズ)です。HIV感染症(エイズ)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することで引き起こされる病気です。

主な感染経路として性交渉があります。HIV感染症(エイズ)は感染してもほとんど症状が現れないため、感染に気付かず知らないうちに人に感染させたりしている可能性もあります。

HIV感染症(エイズ)の症状について

HIV感染症(エイズ)の症状について

HIV感染症(エイズ)に感染すると、どのような症状が身体に現れるのでしょうか。実は、HIV感染症(エイズ)は進行が非常に緩やかで、症状が現れないことがほとんどです。

HIV感染症(エイズ)に感染した直後は、喉の痛みや発熱が起きたり、身体のだるさや関節痛を感じたりしますが、風邪の症状と勘違いしやすいので気づかないことがほとんどです。

その後、数年から10数年の無症状の期間を経て、免疫力が低下し、さまざまな病気を発症することからエイズ発症と診断されます。免疫力が下がっていく性交渉と、通常なら感染しない病気にも簡単に感染し体力を削られていくようになります。

エイズ発症の指標は厚生労働省が定めており、エイズ発症の基準となる合併症の23個にあてはまるかどうかで判断されますので、原因不明の症状が続く場合は一度検査してみる必要があるでしょう。

HIV感染症(エイズ)の感染ルート

HIV感染症(エイズ)の感染ルート

HIV感染症(エイズ)の感染ルートとして多いのが性交渉です。感染を防ぐためには、コンドームの装着が重要となります。HIV感染症(エイズ)は、血液、精液、膣の分泌液、母乳から感染しますので、そこに接触しなければ感染することはありません。

汗や涙、唾液や尿、便からは感染しませんので必要以上に距離を置く必要はないでしょう。また、注射など未消毒の医療器具を使いまわすことによる感染や、母子感染などもあります。

もし、性交渉の後に発熱やのどの痛みが生じたら、HIV感染症(エイズ)に感染している可能性も考えられますので、早めに検査を受けておくと安心でしょう。

梅毒について

梅毒について

性交渉により引き起こされる性病のひとつとして、梅毒があります。梅毒は、トレポネーマという病原菌に感染することから発生する病気です。

性交渉で感染することが多く、皮膚や粘膜にある小さな傷から病原菌が侵入すると、血液を経由して全身に広がってしまうこともあります。

アナルセックスでの感染が多く、口腔内が梅毒に感染している場合はキスでも感染してしまいます。梅毒に感染し、病変部分ができてしまうとHIV感染症(エイズ)にも感染しやすくなるので警戒が必要な病気のひとつとされています。

梅毒の症状について

性交渉により感染する梅毒ですが、具体的に身体にはどんな症状が現れるのでしょうか。梅毒の病原菌であるトレポネーマは、皮膚や粘膜にある小さな傷から感染し、血液を経由して全身に広がるため、梅毒の進行具合によって症状の現れ方が変わってきます。

最初の段階では、感染した皮膚や粘膜に軟骨や小豆のようなしこりを感じるようになります。しこりは中心部分が徐々に硬くなり、盛り上がるようになるでしょう。

また、一時的に太もものリンパに腫れが生じることがありますが、痛みもなく2週間程度で消えるため気づかないことも多いようです。

次の段階では、血液を経由して菌が全身に広がった状態になります。顔や手足などにピンク色の円形のあざができたり、小豆サイズの小さな赤茶色のブツブツが盛り上がった状態で出てきたりします。また、脱毛症状が現れることもあるでしょう。

梅毒が進行すると

梅毒の症状がさらに進行すると、いったん自然に治まったかのように見えることがあります。ピンク色のあざや赤茶色のブツブツが出たと思ったら、3ヶ月~3年の間に自然に消えて症状が出ないことがあるのです。

そのまま放置しておくと、再び梅毒の症状が現れ、皮下組織に大きなしこりができたり、心臓や目などに重い症状が出たりし始めます。

ただ、ピンク色のあざが出てきた時点で病院に診てもらうケースが多く、早い段階で治療が行えるので最終段階まで進行するケースは極めて少ないと言えるでしょう。

母子感染が気になる方もいらっしゃると思いますが、妊婦検診できちんとチェックしてもらえるので心配はありません。

性病ではないが子宮頸がんに注意

子宮頸がんについて

性交渉により、さまざまな病気が発生しますが近年注意喚起が行われているのが子宮頸がんです。子宮頸がんは性病のひとつに含まれていませんが、性交渉により菌に感染したことがきっかけで起こるため注意が必要です。

子宮頸がんは、子宮にヒトパピローマウイルスが侵入し、感染することから引き起こされます。ヒトパピローマウイルスはイボになるウイルスで、感染すると子宮頸部にイボができてしまいます。

ただ、ヒトパピローマウイルスは特別なウイルスではなく、感染しても多くのケースで自然消滅します。イボができたとしても良性であれば問題ないでしょう。

しかし、中にはイボが悪性型でがんになってしまうこともあります。そのため、ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんに発展することがあるのです。

子宮頸がんの症状について

子宮頸がんの症状について

性交渉によりヒトパピローマウイルスに感染して悪性化すると、子宮頸がんになることがあります。

では、子宮頸がんになると身体にどのような症状が現れるのでしょうか。まず、生理が終わってから下腹部に違和感が続くことがあります。また、おりもののニオイが悪臭になり、不正出血や血尿、血便が出ることもあるでしょう。

生理期間が短く頻繁に生理が繰り返されるようなら子宮頸がんの可能性が高いので、早めに検査を受け治療するようにしてください。

感染を防ぐために

感染を防ぐために

性交渉により、さまざまな病気に感染することがあります。それを防ぐためには、コンドームの着用と検査が重要です。

コンドームを着用することで、性器の粘膜が密着することを防ぐことができますし、粘膜や血液に含まれた菌やウイルスの侵入を阻止することができます。また、性交渉の前後にはきちんと性器を清潔な状態にしておくことも重要です。

更に、自分が何かの病気を持っていないか、検査をして調べておくことも大切になります。自分の身体だけでなく相手にも影響することなので、きちんと検査し病気の有無を確認してから性交渉に至るようにしましょう。特に女性の身体は非常にデリケートで、免疫力が下がっているとさまざまな病気にかかりやすくなります。

コンドームでブロックするだけでなく定期的に検査を受けて、婦人科系の病気も発生していないかチェックしておくようにしましょう。

まとめ

性交渉により引き起こされるさまざまな病気についてご紹介しました。ここでご紹介したのはごく一部で、まだまだたくさんの病気が性交渉から引き起こされています。

感染を予防するには、正しい知識と検査が必要不可欠です。是非これをきっかけに、性交渉や病気について考えてみてくださいね。