生理中の性行為について知っておきたいこと

女性にとって毎月来る生理はやっかいな存在です。体調や気持ちも不安定になりやすいですし、せっかく計画していたパートナーとの旅行も楽しめないかもと憂鬱になってしまいます。

ただ、予定変更できない場合は生理中でも旅行に参加することになります。そんな時、気になるのが生理中の性行為ではないでしょうか。

気持ちが盛り上がれば、生理中かどうかなんて気にしないというカップルもいらっしゃるでしょうが、気持ちに任せて生理中に性行為をしてしまうと、思わぬ事態を引き起こしてしまいます。

多くの人が誤解したまま認識しているため、もう一度正しい情報を知る必要があるのではないでしょうか。そこで、生理中の性行為について、詳しくご紹介していきましょう。

PR

生理中の性行為について

生理中の性行為について

生理中には絶対性行為をしない、したくないという意見は多いですが、中には気持ちのまま生理中でも性行為を経験した人もいらっしゃるでしょう。

結論から言えば、生理中の性行為はするべきではありません。なぜなら、生理中に性行為をすることはさまざまなリスクがあるからです。病気を引き起こす可能性もありますし、破局の原因となったりすることもあります。

また、生理中は妊娠しないだろうと思い込み避妊しないまま生理中に性行為を行い、妊娠してしまうケースもあります。それぞれのリスクについて、詳しくご紹介していきましょう。

生理中は妊娠しないはウソ

生理中は妊娠しないはウソ

「生理中は妊娠しない」というウワサを信じ込んでいる人も多いようですが、実はそれは大きな間違いです。生理中だけ避妊行為をしていなかったカップルは、今すぐ認識を変える必要があるでしょう。

確かに生理中はメカニズム上、妊娠する確率は大幅に下がりますが、妊娠する確率は0%になるわけではありません。さまざまな条件が重なれば、生理中に性行為をすることで妊娠してしまう可能性は十分にあるでしょう。

生理のメカニズムとは

生理のメカニズムとは

「生理中は妊娠しない」というウワサを信じ込んでいる方の多くが、生理のメカニズムや生理周期のメカニズムを良く理解していません。そこで、まずは生理のメカニズムについて簡単にご説明しておきましょう。

生理とは、卵子が受精しなかったり、着床しなかったりすることで発生するものです。女性の身体は、毎月1個~複数個の卵子を排卵しますが、そのたびに受精しやすい環境を整えています。

子宮内膜の組織を厚くし、いつでも妊娠できる状態となっていますが、受精しなかったり受精しても着床しなかったりした場合は、その準備が不必要になります。

次の妊娠にそれらの準備を繰り越すことはできないので、全てリセットしようとするのです。厚くなった子宮内膜の組織は剥がれ落ち、血液と共に体外へと排出されます。これが、生理のメカニズムです。

生理周期のメカニズムとは

生理周期のメカニズムとは

通常、生理は卵子が受精しないことから発生します。次の排卵は生理が終わった後に起きるため、基本的に生理中に排卵は起きません。これは、女性の身体はさまざまな期間を経て1つの周期として巡っているからです。

通常、生理が終わると卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンが分泌され始め、卵巣の中に眠っている卵子のひとつを成長させ、排卵準備を進めていきます。

2週間ほどして黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されると、それがきっかけで排卵が引き起こされます。排卵後はしばらく黄体ホルモン(プロゲステロン)が積極的に分泌されますが、受精が成立しなければふたつの女性ホルモンは分泌量が減少し、生理が引き起こされる仕組みとなっています。

そのため、基本的に生理中に排卵は起きないと言われているため、生理中は妊娠しないという認識が広まってしまったのです。しかし、排卵のタイミングや生理が来るタイミングは女性ホルモンの分泌量やバランスによって簡単に変動してしまいます。

このことから、ホルモンバランスが崩れてしまえば、通常起きないはずの排卵が生理中や生理終了直後に起きてしまい、妊娠してしまう可能性があります。

ホルモンと生理周期の関係

ホルモンと生理周期の関係

生理中でも妊娠してしまう可能性があるのは、ホルモンバランスが崩れることで早く排卵が起きることがあるからです。

生理周期も乱れやすい人ほど、ホルモンバランスが乱れている可能性が高いので、一度きちんと調べた方が良いでしょう。

卵巣の機能障害や、脳に異常があると信号が乱れてしまうため、ホルモンバランスが崩れ生理周期や排卵のタイミングも変動しやすくなります。病気が隠されている場合もあるので、早めに病院を受診するようにしましょう。

生理中の性行為で病気になる!?

生理中の性行為で病気になる!?

生理中の性行為が推奨されていないのは、さまざまな病気を引き起こす可能性があるからです。その中でも、最も重要視したいのが、子宮内膜症のリスクです。

子宮内膜症とは、子宮内膜以外の場所に、子宮内膜に似た働きをする組織ができる病気のことを言います。通常ならあり得ない卵巣や腹腔内など、他の臓器に発生しますが、子宮内膜と同じように働くため、生理のように古い組織や血液が発生します。

ただ、子宮内膜と違い子宮内膜症の組織は出口がないため、年月を重ねるとどんどん中に血液や古い組織が蓄積するようになってしまいます。そうなると、周囲の臓器に悪影響を及ぼすため、摘出手術が必要になるのです。

もし卵巣に子宮内膜症が引き起こされれば、卵巣を摘出する必要も出てくるでしょう。生理中は、剥がれ落ちた子宮内膜の組織や血液を外に排出する期間ですが、その時に性行為をしてしまうと、出口をふさぎ溜まった血液などが逆流してしまうようになります。逆流すると、組織の一部が変異し子宮内膜症の原因となってしまうのです。

子宮内膜症は不妊症の原因にも繋がるため、将来妊娠を望むなら、生理中の性行為は避けるべきだと言えるでしょう。

感染症のリスクについて

感染症のリスクについて

生理中に性行為を行うと、子宮内膜症以外に、感染症のリスクも上がります。生理中は膣内に経血や不必要な古い組織があるため、潤滑しにくく性行為により膣壁や周辺の組織を傷つけてしまうことがあります。

また、生理中は免疫力が低下しやすくいため、傷ついた組織にクラミジアやカンジタなど雑菌が増殖し感染症を発症する恐れがあります。

場合によってはエイズウイルスに感染してしまう可能性もあるので、生理中の性行為は感染症のリスク面から言っても控えた方が良いと言えるでしょう。

性行為に対する意欲が低下する?

破局のリスクについて

生理中に性行為を行うと、破局してしまう可能性もあります。なぜなら、性行為に対する意欲が低下する「性的意欲障害」や、平常時の性行為に痛みを感じる「性交疼痛症」など「女性性機能障害」を発症する可能性があるからです。

生理中は、体調や気分が不安定で、通常よりも分泌液が少ないため、性行為で痛みを感じやすくなります。

そのため、何度も痛みを我慢する性行為を続けることがストレスとなり、性行為そのものに嫌悪感が芽生え、パートナーとの関係性がギクシャクして破局となる可能性も出てきます。痛みは我慢がせず、生理中の性行為が嫌な場合は、きちんと伝えるようにしましょう。

生理中にしたくなる理由は?

生理中にしたくなる理由

生理中の性行為にはリスクがあり、妊娠の可能性も充分にあります。しかし、生理中に性欲が芽生えてしまうこと事実です。

排卵後~生理前まで黄体ホルモン(プロゲステロン)が活発に分泌されますが、これには性欲を抑える効果があります。

生理になると黄体ホルモン(プロゲステロン)は減少するため、抑えられていた性欲が回復し始めるのです。ごく自然な感情とも言えますが、やはりリスクが高いため、生理中の性行為は避けた方が良いでしょう。

まとめ

生理中の性行為について幅広くご紹介しました。さまざまなリスクがあることを十分に理解し、パートナーとよく話し合い生理中以外の時期に性行為を楽しめる関係性を築いていけるようにしましょう。

PR