生理が始まると、お腹や腰回りが重くなったり痛くなったりして憂鬱な気分になりますよね。しかし、生理中でもパートナーから求められたら断りづらいという部分もあるのではないでしょうか。

生理中の性行為は妊娠しないから大丈夫だと思われていますが、妊娠の可能性はゼロではありません。間違った情報に惑わされて望まない妊娠をしてしまわないよう、きちんとした知識を身に着ける必要があります。そこで、生理中と妊娠の関係についてさまざまな情報を幅広くご紹介していきましょう。

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生理中は妊娠しない?する?

生理中は妊娠しない?する?

生理中は妊娠しないと勘違いしている人も多いようですが、ハッキリ言ってそれは誤解です。妊娠しないためにわざわざ生理中の性行為を選んでいるという方は、今すぐSTOPするべきでしょう。

確かに、生理中は妊娠する確率は大幅に下がることは事実です。しかし、妊娠する確率は0%ではありません。

さまざまな条件により、生理中の性行為から妊娠してしまう可能性は十分ありますので、きちんと避妊をするようにしましょう。

生理中の性交渉で妊娠の可能性がある理由

0%でない理由 生理のメカニズム

0%でない理由 生理のメカニズム

生理中に妊娠しないと勘違いしている方の多くが、「生理中は排卵が起きない」と思い込んでいるようです。確かに、通常なら生理中に排卵が起きることは滅多にありません。

生理のメカニズムをご存知の方なら、その理由をすぐに理解することができるでしょう。生理のメカニズムについて簡単におさらいすると、生理は排卵後の卵子が受精や着床に至らなかった場合に引き起こされます。

卵子が受精や着床しやすいように整えていた環境が不必要となるため、リセットするために生理が引き起こされ子宮内部の細胞や経血が外に排出されるのです。

生理中は、このリセット時期なので排卵が起きにくい期間とされています。しかし、性行為の刺激やホルモンバランスの変化により生理中でも排卵が起きる可能性はあるため、受精する可能性は十分にあるのです。

0%でない理由 排卵のメカニズム

0%でない理由 排卵のメカニズム

生理中に妊娠しないと思っている方の多くが、生理中には排卵が起きないと考えています。確かに、生理のメカニズムから言えば、排卵は起きないと思うでしょう。

排卵のメカニズムは、卵巣にある原始卵胞のひとつが卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用により成長し、黄体ホルモン(プロゲステロン)に刺激されることから成立します。

生理中は、このふたつのホルモンの分泌が減少するため、卵子が成長したり排卵されたりする可能性が低くなると考えられているのです。

しかし、ホルモンの分泌はストレスや体調不良環境の変化などで容易に変わってしまうものです。そのため、生理中であってもホルモンバランスが突然変化し排卵が起きる可能性は十分にあります。このことから、生理中でも妊娠する可能性があるのです。

0%でない理由 精子の生存期間

0%でない理由 精子の生存期間

生理中に妊娠してしまう可能性があると言えるのは、生理中でも卵子が排卵されることがあるからです。しかし、もうひとつ生理中でも妊娠してしまう要素があります。

それが、精子の存在です。精子が子宮の中で生存する期間は、2日~3日ほどといわれていますが、中には1週間生存し続ける精子も存在します。

そのため、もうすぐ生理が終わるという時期に性行為で射精が行われると、排卵するまで精子が生き残っている可能性があります。

通常、排卵は生理が終わってから10日~2週間後に起きると言われていますが、ホルモンバランスが変化すると排卵が早まることも多いため、生理中に射精された精子と排卵された卵子が受精し、妊娠する可能性は十分にあります。このことからも、生理中の性行為により妊娠してしまう可能性は十分にあると言えるでしょう。

0%でない理由 妊娠のメカニズム

0%でない理由 妊娠のメカニズム

生理中でも妊娠する可能性は十分にあります。では、そもそも妊娠とはどのような状態のことを言うのでしょうか。まず、妊娠するためには卵子と精子が出会い受精する必要があります。

排卵された卵子が受精できる時間には限りがあり、24時間以内でなければ受精することはできないとされています。受精する場所は卵管部分で、卵子は卵管の中で一番太くなっている卵管膨大部で精子の到着を待ちます。

到着した精子は、卵子を覆っている厚い膜を突破していき、最初に卵子に入り込んだ精子が卵子と受精することができます。

受精した卵子は5日ほどかけてゆっくりと移動し、子宮内膜に着床を試みます。そして、無事に受精卵が子宮内膜に着床すれば、妊娠が成立したということになるのです。つまり、妊娠とはタイミングが非常に重要となるということがわかります。

生理中の性行為から妊娠する確率を言えば、通常に妊娠よりも確率が低くなることは予想されます。しかし、ホルモンバランスが乱れやすく、生理周期も変わりやすい方は排卵日が移動しやすく予測も難しいため、生理中の性行為から妊娠してしまう可能性は十分にあると言えるでしょう。

ホルモンと排卵の関係について

ホルモンと排卵の関係について

生理中でも妊娠してしまうのは、早く排卵が起きたり、精子が長く生き続けたりすることが関係しています。生理周期も乱れやすい人ほど、排卵日は早くなったり遅くなったりする傾向がありますが、それはホルモンバランスの影響が関係しているからです。

排卵や生理を引き起こすのは、ふたつの女性ホルモンの働きの影響を受けているからです。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンは、それぞれどのような働きをしているのか、簡単にご紹介しておきましょう。

卵胞ホルモン(エストロゲン)について

卵胞ホルモン(エストロゲン)について

卵胞ホルモン(エストロゲン)は、生理後~排卵日にかけて多く分泌され、生理前に分泌が減少していきます。

主な働きは、卵巣にある原始卵胞のひとつを育て排卵できる状態にすることと、子宮内膜を厚くさせて着床しやすい環境を整えることです。

この卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌される期間は変動しやすく、引っ越しや転職などで環境の変化があったり、風邪など体調不良に見舞われた時などに長くなったり短くなったりします。

生理周期が乱れやすい人は、この卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌期間が変動しやすいことが考えられるでしょう。

黄体ホルモン(プロゲステロン)について

黄体ホルモン(プロゲステロン)について

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵日以降多く分泌され、生理前に徐々に減少していきます。主な働きは、卵巣を刺激して排卵を促すことと、体温を上げて卵子と精子が受精しやすくさせること、子宮内膜の着床や受精卵の発育をサポートすることです。

この黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌期間は比較的安定していると言われており、14日前後になります。排卵は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されたことが刺激となるため、排卵には欠かせない存在です。

そのため、分泌量が少なかったり、分泌がほとんどなかったりすると排卵が行われず無排卵の状態になることもあるでしょう。その場合、黄体機能不全などが関係している可能性もあるため、早めに原因を突き止め治療する必要があります。

また、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌されるタイミングが早いと必然的に排卵日は早まることになります。そのため、生理後半に性行為を持つと、精子が長い期間生き残り妊娠する可能性があるのです。

そもそも生理中の性行為はOK?NG?

そもそも生理中の性行為はOK?NG?

生理中でも妊娠してしまう可能性は十分にありますので、避妊は必ずするべきです。ただ、そもそも生理中の性行為は行ってよいものなのでしょうか。

実は、基本的に生理中の性行為はしない方が良いとされています。なぜなら、生理中に性行為をすることでさまざまな病気を引き起こしてしまう可能性があるからです。

病気のリスク

病気によっては、不妊の原因となる可能性もあるため、安易な気持ちで生理中に性行為を行うことは絶対にやめましょう。生理中の性行為はどんな病気を引き起こしてしまうのか、詳しくご紹介しておきたいと思います。

子宮内膜症のリスク

子宮内膜症のリスク

生理中に性行為を行うと、子宮内膜症のリスクが上がることになります。子宮内膜症とは、子宮内膜以外の場所に、子宮内膜に似た組織ができる病気のことを言います。

卵巣や腹腔内などの他の臓器で子宮内膜に似た組織ができ、生理と同じように剥がれて経血をためていくため、病気が進行すると経血や古い組織で腫れ上がった状態となり、摘出手術が必要になります。

生理中は、不必要になった子宮内膜の組織や経血を外に押し出す期間ですが、その時に性行為をしてしまうと、排出されるはずの経血などが出口を失い、逆流してしまうことがあります。

そして、それらの一部が残留し、子宮内膜症の原因となってしまうのです。子宮内膜症は不妊症になるリスクも高いので、発見した場合は早期に治療を行うようにしましょう。

感染症のリスク

女性 お腹

生理中に性行為を行うと、感染症のリスクが上がることになります。通常の性行為では、膣内に分泌液が出ているため組織が傷つくことはありません。

しかし、生理中は膣内に経血や不必要な古い組織があるため、滑りが悪く膣内や周辺の組織を傷つけてしまうことがあります。

生理中は免疫力が低下しやすく、膣内に分泌液が不足しているため、雑菌などが繁殖しやすい状況となっています。そのため、傷ついた組織に雑菌が反応しクラミジアやカンジタなどの感染症を発症する恐れがあるのです。

最悪の場合、エイズウイルスに感染してしまうリスクもあるので、生理中の性行為は感染症の観点からも控えた方が良いと言えるでしょう。

女性性機能障害のリスク

女性性機能障害のリスク

生理中に性行為を行うと、女性性機能障害のリスクが上がることになります。女性性機能障害とは、性行為に対する意欲が低下する「性的意欲障害」や通常時の性行為でも痛みを感じる「性交疼痛症」のことを言います。

生理中は、腹痛や腰痛が出やすく気分も不安定になりやすいため、通常よりも性行為で痛みを感じやすくなります。生理中に性行為を繰り返すことにより、何度も痛みを経験したり性行為そのものを我慢したりすることで、発症すると言われています。

その結果、性行為そのものに嫌悪感が芽生え、パートナーとの関係性にも支障が出てくることがあります。相手から求められたとしても、痛みや我慢が生じるならきちんと伝え理解してもらうようにしましょう。

生理中に性欲が芽生える理由

生理中に性欲が芽生える理由

生理中の性行為にはリスクがありますし、妊娠の可能性も充分にあります。しかし、生理中に性欲が芽生えてしまうことに不思議さを感じる方もいらっしゃるようです。

全ての人ではありませんが、生理が始まると性欲が増幅するということがあるのです。その理由は、ホルモンの影響が関係しています。

排卵後は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が活発に分泌されますが、体温を上げたり受精や着床を手助けしたりする必要があるからです。黄体ホルモン(プロゲステロン)は、その時の卵子が受精しやすく着床しやすい環境を重視しているため、排卵後しばらくすると性欲を抑えようとする働きも出てきます。

これは、もし卵子が受精していた場合、次に送られてきた精子は異物と捉えられるからです。このことから、できるだけ異物を入れないようにするために、性欲を抑える働きが強まるのです。

生理になると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌は減少するため、抑えられていた性欲が回復し始めます。そのため、生理が始まると性欲が芽生えるような感覚になるのです。

生理中に性行為を行う場合

生理中に性行為を行う場合

基本的に、生理中の性行為はオススメできません。しかし、遠距離恋愛でなかなか会えない方や、性欲を抑えきれない場合は生理中でも性行為をすることになる場合もあるでしょう。

そのような時は、清潔な状態を心掛け、できるだけ経血量が少ない日を選ぶようにしてください。生理1日目~3日目は経血量が多いため、性行為により逆流が起きて子宮内膜症などのリスクが上がりますが、経血量が少なくなっている時期ならリスクとしては下がります。

パートナーにも理解してもらい、安心して性行為を楽しめるよう配慮するようにしましょう。

女性ができる避妊の方法を知っておく

女性ができる避妊の方法を知っておく

妊娠の可能性だけでなく様々な理由から生理中であっても避妊をすべきですが、「生理中は妊娠しない」という説を信じ込んでしまっている男性だと理解してもらえないかもしれません。

そんな場合に避妊を相手任せにするのはどうしても不安ですから、確実に避妊したいという場合は女性でもできる方法を知っておきましょう。

まず確実に避妊ができるのは低用量ピルです。飲み忘れがなければほぼ100%の確率で避妊でき、生理も決まった時期に来るためスケジュールが合わせやすいというメリットもあります。

それからIUD・IUSといった器具を子宮内に入れて着床を防いだり、器具から黄体ホルモンを分泌して避妊するという方法があり、一度入れると5年程度継続するメリットがあります。

まとめ

生理中と妊娠の関係について幅広くご紹介しました。生理中でも妊娠の確率はゼロではありませんので避妊は必ず行うようにしましょう。また、病気などを引き起こす可能性があることも知っておいてください。

さまざまな情報を知ることで望まない妊娠や病気を避け、パートナーと良い関係性を続けられるようにしてくださいね。

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