生理中にイライラしたときに知っておきたいこと

とくにこれといった理由もないのに、生理中になるとなぜかイライラしてしまう。これは生理中に特有の現象です。イライラ以外にも、突然涙もろくなったり、怒りを爆発させてしまったり、周囲の人に八つ当たりしたりと、生理中は普段の自分とはまったく異なる感情を覚えることがあります。

生理中のイライラを少しでも減らすには、まず生理中になぜ感情に変化が起こるのかを理解しなければなりません。生理中のイライラの原因やイライラが起こるメカニズムなど知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきます。上手にイライラと付き合い、緩和するコツを覚えるようにしましょう。

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生理中のイライラと女性ホルモンの関係

生理中のイライラと女性ホルモンの関係

生理中や生理前のイライラの原因は、生理周期により変化する女性ホルモンの分泌にあります。排卵日を境に二つの女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌量がそれぞれ増減することにより、体にはさまざまな不調が起こります。

排卵日前後の女性ホルモンの分泌

女性の生理周期は低温期と高温期の二つに分かれますが、低温期と高温期の分かれ目に起こるのが排卵。排卵日を境に基礎体温は高温期へと移行していきます。

低温期の特徴とは?

低温期の特徴とは?

低温期と高温期では優勢になる女性ホルモンが異なります。低温期に分泌が盛んなのはエストロゲンですが、排卵日前後から急激に増加するのがプロゲステロン。

エストロゲンは美のホルモンとも呼ばれ、エストロゲンの分泌が盛んな低温期は、女性がもっとも輝いて見える時期。精神的にも身体的にも絶好調で、集中力も持続し、仕事や家事の能率ももっとも上がる時期といえます。

高温期の特徴とは?

高温期の特徴とは?

排卵日以降はプロゲステロンのはたらきが優勢になります。プロゲステロンの主なはたらきは着床・妊娠を可能にし、その後妊娠の状態を継続させていくこと、他にも乳腺を発達させる、基礎体温を上げる、などさまざまなはたらきを受け持っています。

エストロゲンが髪の毛や皮膚を艶やかにし、精神を安定させてくれるのに対し、プロゲステロンは分泌量が不足したり、多すぎたりすると、精神的に不安定になる傾向があります。

排卵日以降に不調があらわやすい

排卵日以降に不調があらわやすい

多くの女性が経験する、月経前症候群。生理周期の中でもっとも精神的・身体的な不調が顕著にあらわれる時期です。女性ホルモンの分泌機能が正常に行われていれば、排卵日を境にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が逆転します。女性の生理機能が正常に保たれるには、エストロゲンもプロゲステロンの分泌量が適正でなければなりません。

分泌量の変化が正常に行われない場合、どちらかの女性ホルモンの分泌量が過剰あるいは過少な場合、分泌量の変化が不規則な場合など、月経前症候群が出やすくなるといわれています。

生理前のイライラは月経前症候群のひとつ

生理前のイライラは月経前症候群のひとつ

月経前症候群とは、生理が始まる2週間~1週間前から生理が始まるまでに起こるさまざまな不調のことで、イライラなどの情緒不安定もこれに含まれます。

月経前症候群としてのイライラは通常、生理が始まると自然に消えてしまいますが、ホルモンバランスの崩れから、生理が始まっても軽い症状が残ることがあります。

生理中のイライラの諸症状とは?

生理中のイライラの諸症状とは?

生理中のイライラは生理前・生理中の不調のひとつ。わけもなく怒りっぽくなる、些細なことで怒りを爆発させてしまう、人の話しにイラついてしまう、彼氏や旦那、子供に八つ当たりしてしまう、職場で不機嫌になってしまうなど、日常生活のさまざまな場面において支障を来たします。

イライラしたり、怒りっぽくなるだけではありません。ちょっとしたことで涙が出てしまったり、憂鬱な気分に浸ったり、何もしたくない気分になったり、とイライラに加えて、情緒不安定になることも多いのが特徴です。

生理中のイライラの改善・対策

生理中のイライラ対策

イライラするのは生理だから仕方ない、と諦めていませんか?生理前や生理中のイライラをまったく無くすことは無理ですが、生理中の過ごし方や食べ物により、多少なりとも辛い症状を軽減することも可能です。

生理中のイライラを緩和するワザやポイントを身に付けるようにすると、自分だけでなく、家族や周囲の人も楽になります。生理中のイライラ解消法について詳しく見ていきましょう!

生理中は出来るだけ無理をしないようにする

生理中は出来るだけ無理をしないようにする

当たり前のようですが、生理中は出来るだけ自分にプレッシャーをかけないよう、仕事や家事に頑張りすぎないように配慮しましょう。普段の自分なら考えなくても出来ることが出来なかったり、生理中は精神的に不安定になりやすいため、なんでもない些細なことにつまづいてしまいます。

あれもこれもとやるべきことを山ほど抱えていると、イライラ感も増大します。生理中の辛い時期は、最低限のことだけを行うようにし、自分に対して余計な負荷をかけないようにしましょう。

自分ひとりでいられる時間を作る

自分ひとりでいられる時間を作る

個人差がありますが、生理に伴う不快な症状がもっともひどく表れるのは、生理の初日から3日目にかけて。生理痛やイライラがひどい方も、生理後半になると、症状もぐっと軽くなっていきます。

生理中のイライラがもっともひどい日に、周囲の人の話しに付き合っていると、さらにイライラを募らせてしまいます。生理中のイライラはいわば生理現象。自分の力でこれを完全にコントロールすることは無理、と心得ることこそ、生理中のイライラ対策の要。

イライラ自体を解消する方法とともに、周囲の人との無用な摩擦も避けるすべを覚えましょう。とくに生理初日および二日目は、自分ひとりでいられる時間を積極的に取るようにし、好きなことをしたり、何もしない贅沢を味わえるようにしましょう。

彼氏や家族に理解を求めるようにする

彼氏や家族に理解を求めるようにする

彼氏やご主人、子供たちに八つ当たりをしては、後で後悔する。こんなことを繰り返していませんか?生理前や生理中は、普段なら笑ってすませることにも、つい目くじらを立ててしまったり、相手の言葉の一つ一つに過剰に反応してしまいます。

生理中のイライラを彼氏やご主人にぶつけてはいけない、と分かってはいるのに、つい八つ当たりしてしまい、あとで嫌悪感に浸る女性も多いようです。

生理のことを男性に説明するのは難しいかもしれませんが、出来ればパートナーの方には、月経前症候群や生理中の不快な症状についての基本的な知識を備えてもらうようにしましょう。

適度な運動を行う

適度な運動を行う

慢性的な運動不足は脳内物質セロトニンの分泌の減少につながるといわれています。また運動不足は生理痛などの不快な症状の原因のひとつ。運動不足は生理中のイライラに直結しています。

生理中なので激しい運動は難しいかもしれませんが、適度な運動は欠かさないようにしましょう。体を動かすことにより、手足のむくみも取れ、血流の改善にも効果的です。

日光を浴びる

日光を浴びる

日光を浴びることもセロトニンの生成に効果的といわれています。生理中のイライラや頭痛・腹痛を抱えていると、戸外に出ることすら辛く感じるかもしれませんが、一日中家の中にこもっていると、自律神経のバランスはさらに崩れる一方。気分転換も兼ねて、一日一回は戸外で日光を浴びるようにすると、快眠にもつながります。

生理中のイライラを抑える食べ物・飲み物とは?

生理中のイライラを抑える食べ物・飲み物とは?

生理中のイライラは食べ物や飲み物で緩和することも出来ます。排卵日以後生理が始まってしばらくの間は、プロゲステロンの分泌が盛んなせいで、体が水分や脂質を蓄えやすく、太りやすい時期でもあります。

また体調が悪く、情緒不安定になるため、体が自然に甘いものやカロリーの高いものを求めます。

生理中に甘いものが食べたくなる理由

生理中に甘いものが食べたくなる理由

甘いものやカロリーの高い食べ物が食べたくなるのは、イライラやストレスを糖分を摂取することで手っ取り早く解消しようとするため。糖分を摂取すると、脳内物質のセロトニンおよびエンドルフィンが分泌されます。

エンドルフィンとセロトニンにはともに、気持ちをリラックスさせ、精神状態を安定させる作用があり、ストレス解消の方法としては、もっとも効果的で即効性のある方法といえます。

イライラ解消としての甘いもの

イライラを解消するのに甘いものは有効ですが、だからといって食べる量を考えずに好きなだけ食べていると、ストレス解消を砂糖だけに依存するようになってしまいます。糖分を摂取する際には適量を守り、摂取カロリーが過剰にならないように注意しましょう。

生理中に甘いものを食べるときの注意

生理中に甘いものを食べるときの注意

甘いものはイライラの解消に効果的ですが、チョコレートやケーキをカロリーのことなど気にせず、好きなときに、好きなだけ食べていると、生理が終わったときには体重が増えていた、ということになりかねません。

また糖分の摂りすぎは生理痛などの症状を悪化させます。生理中に急に甘いものが食べたくなったら、血糖値を急上昇させるようなカロリーの高いスイーツではなく、優しい甘みのものを選ぶようにしましょう。スナック菓子や揚げ菓子はなるべく避け、血糖値の上がりにくく、満腹感のあるものを選ぶことがポイントです。

生理中に食べたい食材

生理中に食べたい食材

生理中の体には、鉄分、ミネラルやカルシウムなど、女性に不足しやすい栄養素を多く含む食材も重要ですが、イライラ解消にはセロトニンの生成を促す栄養素を含む食材も効果的です。

セロトニンの生成に不可欠な成分として挙げられのは、トリプトファン、マグネシウム、ビタミンB6など。ナッツ類やバナナ、乳製品、大豆および大豆加工品、レバー、赤身魚などの食材を豊富に取り入れるようにしましょう。

ココアや豆乳などの飲み物

ココアや豆乳などの飲み物

甘いものを食べてイライラを解消したいけれども、カロリーが気になる、、。こんなときはココアや豆乳、低脂肪乳などの温かい飲み物で、甘いものを食べたいという欲求を満足させましょう。

ココアに含まれるカカオには、便秘や冷え性の改善に加えて、精神を安定させ、緊張をほぐす効能もありますので、生理中のイライラには最適です。砂糖がたっぷり入ったココア飲料ではなく、純度の高いココアに砂糖を控えめに入れて飲むと、カロリーも気にならず、カカオの効能もたっぷり堪能できます。

他には、バナナなどの果物を使ったジュースやシェイクもお勧め。お好みの果物に野菜も加えると、ドリンクひとつでたくさんの栄養素をいちどに摂ることが出来ます。

生理中のイライラ予防法

生理中のイライラ予防法

生理中のイライラを緩和する方法について述べてきましたが、イライラや情緒不安定をはじめとする生理中の不調をその都度緩和することには限界があります。

生理痛や情緒不安定の症状を根本的に改善していくには、生理中の過ごし方だけでなく、生活全体を見直していく必要があります。

生活リズムを規則的にする重要性

夜更かしや睡眠不足、アルコールやたばこの過剰摂取、過激なダイエット、栄養に偏りのある食事、運動不足。これらはすべて体調の悪化につながり、ひいては女性ホルモンの正常な分泌を妨げる原因にもなります。

生理痛やイライラを少しでも緩和したい方は、普段から規則正しい生活を心がけることが肝心。生活習慣の乱れは生理周期を乱し、エストロゲンとプロゲステロンの分泌過剰・過少にもつながります。

食習慣も見直そう

生活習慣だけでなく、食習慣にも注意。日常的にダイエットを行っていながら、お菓子やスイーツだけは毎日食べてしまう、外食やコンビニ食が多い、朝食を抜くことが多い、夜食を食べることが多い。このような食習慣はすべて月経前症候群の悪化を招きます。生活習慣・食習慣を見直し、健康的な毎日を過ごすようにしましょう。

生理中のイライラがコントロールできないときには?

生理中のイライラがコントロールできないときには?

生理中のイライラはある程度は仕方ありませんが、日常生活にも支障を来たすほどひどい場合には、出来るだけ早めに産婦人科で診察を受けるようにしましょう。

産婦人科では診察の結果に応じて、生理中の不快な症状や情緒不安定の軽減のための薬を処方してくれます。頭痛薬だけに頼らず、症状の改善に努めても一向に改善されない場合には、専門医に相談するようにしましょう。

まとめ

生理中のイライラについて、その原因、症状、解消法、予防法などについて詳しくご紹介しました。生理のたびに、彼氏や家族の何気ない言葉にイライラしてしまい、自分も傷つき、相手も傷つけてしまうのは不毛な行いです。

生理中のイライラは女性ホルモンの為せるわざ。どうして生理前や生理中にイライラするのか、どうすればイライラを緩和できるのか、など、生理に関する知識を蓄えるようにすると、生理中のイライラと上手に付き合えるようになるはずです。

生理中のイライラは仕方ない、と諦める前に、イライラ解消のポイントを掴み、もっと快適に生理期間を乗り切るようにしましょう。


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