生理不順と妊娠の関係について知っておきたいこと

妊娠したい!と思っているけれど、生理不順だから難しいかもしれない。生理不順が続いているから、最悪の場合妊娠できないのでは・・と不安に感じている方も大勢いらっしゃるでしょう。

生理が規則正しく来ている方は実はあまり多くはなく、実際は生理不順に悩まされている女性は数多くいます。そのため、生理不順により必要以上に妊娠の可能性を低く見てしまっているところがあるでしょう。確かに、生理不順だと排卵日の予測が難しいため、妊娠は困難なように思えます。

しかし、さまざまな角度から生理不順に向き合うことで、妊娠する確率は上げることができるでしょう。そこで、生理不順だけれど妊娠を望む方に向けて、さまざまな情報を詳しくご紹介していきたいと思います。

PR

生理不順とはどんな症状?

生理不順とは

ひとくちに生理不順といっても、人により内容は異なります。生理周期が短いという方もいれば、長いという方、また生理期間が極端に短いなどさまざまなパターンがあるでしょう。

一般的に生理周期は28日周期で巡るとされていますが、25日~38日以内の周期であれば生理不順にはあてはまらないとされています。生理周期は、環境の変化や体調不良、年齢などでも変化してくるため生理周期がその時によって違うのはあたりまえのことでもあるのです。

知っておきたい生理不順の種類

では、生理不順と判断される基準はどこにあるのでしょうか。

生理不順には、頻発月経、稀発月経、続発性月経、原発性無月経、無月経、無排卵、過短月経、過長月経、過少月経、過多月経などがあります。それぞれの特徴や基準をご紹介していきましょう。

頻発月経について

頻発月経について

頻発月経とは、生理周期が短くなる生理不順のことを言います。生理周期が24日以内と短く、月に何度も生理が訪れることから「頻発月経」と呼ばれます。

頻発月経には、排卵が起きている月経と、無排卵となっている月経がありますが、生理周期の日数が極端に短くなっている場合は、無排卵となっている可能性が高いでしょう。

また、短いサイクルで何度も生理による出血が起きるため、長期間頻発月経が続くと慢性的な貧血になることもあります。

稀発月経について

稀発月経について

稀発月経とは、生理周期が長くなる生理不順のことを言います。生理周期が39日以上と長く、最大で生理周期が90日未満に納まる範囲の場合に「稀発月経」と呼ばれます。年に数回しか生理が起こらないため、無排卵の可能性も高くなるでしょう。

稀発月経になる原因として、脳の下垂体から指令が出されていなかったり、卵巣機能が低下してホルモンを分泌できていなかったり、甲状腺の異常などが挙げられるでしょう。稀発月経で無排卵の状態が続くと、不妊症を引き起こしたり無月経へと進行したりすることもあります。

続発性月経について

続発性月経について

続発性月経とは、生理が90日以上経っても来ない状態のことを言います。生理周期が90日未満であれば稀発月経ですが、90日以上生理周期が長くなる場合は「続発性無月経」と呼ばれます。

ただ、妊娠している時や、授乳期間中、閉経した後に生理が90日以上来ないことは続発性無月経とは言いません。あくまで、初潮を迎えてから通常通りに生理が来ていた人が、妊娠や授乳、閉経していないのに90日以上生理が来ない状態のことを続発性無月経と言います。

続発性無月経になる原因は、精神的なストレスや、極端な肥満、痩せすぎなどが挙げられます。心身共に大きな負担がかかっているときに発生しやすいものですが、放置すると元の生理周期に回復しにくくなるので、早めに改善することが重要です。

原発性無月経について

原発性無月経について

原発性無月経とは、18歳以上になっても初潮が訪れない状態のことを言います。初潮は、10歳から15歳の期間に起こることが多く、初潮が訪れた平均年齢は12.3歳であるため、18歳になっても初潮が起こらない場合は「原発性無月経」と診断されます。

原発性無月経になる原因は、先天的な要素が強く、性染色体異常、膣や子宮など女性性器の発育不全、または欠損、処女膜の閉鎖などが関係していると言われています。

また、幼少期から激しいスポーツや運動をしている場合も人より初潮が遅れる傾向が強まります。原因が何か特定するためにも、早めに病院で診察を受けるようにしましょう。

無月経について

無月経について

無月経とは、初潮を迎えてから定期的に生理が来ていた人が、90日以上経っても生理が来ない状態のことを言います。90日以上経過しても何度か生理が訪れれば続発性月経と診断されますが、生理が来ない場合は「無月経」と呼ばれます。

無月経となる原因は、妊娠や授乳、閉経など生理的な要素が関係している場合もありますが、病気により無月経となっていることもあります。閉経は40代~50代にかけて起こるものですが、稀に30代でも閉経してしまう方はいらっしゃいます。

また、病気により卵巣からホルモンが分泌されず無月経状態が長引いている可能性もあるでしょう。いずれにせよ、妊娠や授乳、閉経など生理的な要素に心当たりがない場合は、病院で診察を受けるようにしてください。

無排卵について

無排卵について

無排卵とは、卵巣から卵子が排卵されていない状態のことを言います。基本的に生理は排卵された卵子が受精しなかったことから引き起こされるものですから、無排卵状態になると無月経が続く期間も長くなります。

ただ、生理がコンスタントに来ている人も無排卵である可能性があるため、すぐに発見されないこともあるでしょう。無排卵となる原因は、脳の下垂体異常、卵巣機能障害などが考えられます。

特に脳に問題がある場合は排卵を促す信号が送られないため、成長した卵子がたまり「多嚢胞性卵巣症候群」となって卵巣が腫れることがあります。基礎体温や排卵検査薬で無排卵が疑わしい場合は、きちんと調べた方が良いでしょう。

過短月経と過長月経について

過短月経,過長月経

「過短月経」とは、生理期間が1日~2日と極端に短いうちに終わってしまう状態のことをいいます。過短月経の原因としては、無排卵、子宮内膜の萎縮、子宮の発育不全などが考えられます。

「過長月経」とは、生理期間が8日以上と極端に続く状態のことを言います。過長月経の原因としては、黄体機能不全、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気などが考えられます。

過少月経と過多月経について

過短月経,過長月経

「過少月経」とは、生理で排出される経血量が極端に少ない状態のことを言いますおりものに少量の血液が混じった程度になることも多く、「過短月経」と同時に起こることも多いです。原因としては、無排卵、子宮内膜の萎縮、子宮の発育不全などが考えられます。

「過多月経」とは、生理で排出される経血量が極端に多い状態のことを言います。1時間に1度ナプキンを交換しなければ間に合わないほど多く、時に夜用のナプキンでも漏れてしまうことがあります。

過多月経は、過長月経と同時に起こることが多く、原因としては体機能不全、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気などが考えられます。

生理不順の原因 薬の副作用

生理不順の原因 薬の副作用

生理不順は、食生活や行動習慣以外にも原因があることを覚えておきましょう。その1つに薬の副作用で、胃薬や吐き気止め・抗うつ剤・精神安定剤などを毎日服用している方は生理不順になりやすいと言われています。

これらの薬を長期服用することでプロゲステロンの分泌が増え、排卵後から生理前までの時期が伸びる原因となります。

しかし自己判断で服用を止めるのも問題ですから、まずは薬を処方した先生に、生理周期に影響しない薬かどうか、また他の方法があるかどうかを相談してみましょう。また、胃薬が必要になるようなストレスや暴飲暴食を減らすことも大事でしょう。

生理不順を理解して早めに治療を

生理不順を理解して早めに治療を

このように、さまざまな生理不順の種類についてご紹介しました。今まで自分は生理不順ではないと感じていた方も、実はあてはまっていたということもあるのではないでしょうか。

このような生理不順が起きる原因はさまざまですが、病気によるものでなければ日々の生活習慣が影響していることが考えられます。

排卵や生理は、女性ホルモンが正しく分泌されて初めて引き起こされるものなので、生理不順が目立つ場合は、その機能が十分に動いていない可能性が高いでしょう。

生理不順を放置しておくと、症状が悪化し不妊の原因となることもあります。妊娠を望むのであれば、早めに治療を開始するようにしましょう。

生理不順でも妊娠は可能です

このように、生理不順の状態が続くと妊娠は難しいのではないかと思ってしまいます。確かに、生理不順の状態が続くと排卵日の予測が難しくなるため、妊娠のタイミングは取りづらくなるでしょう。

しかし、生理不順の中でもきちんと排卵されている状態なら、妊娠の可能性は十分にあります。基礎体温から調べる方法では、排卵日を予測しにくいため、排卵検査薬を使用してみると良いでしょう。

排卵検査薬とは、排卵日が近づいているときに陽性反応をだし、ベストなタイミングを知らせてくれる便利なアイテムです。生理不順でも排卵が起きていれば、排卵検査薬は反応しますので活用してみると良いでしょう。

排卵検査薬の使い方について

排卵検査薬の使い方について

生理不順が続いている方は、排卵日の予測が難しいため、排卵検査薬の活用をオススメします。排卵検査薬は、排卵を促す黄体刺激ホルモン(LHホルモン)の濃度が急上昇したときに反応します。排卵検査薬は生理が終わったらすぐに使用を開始し、次の生理が起こるまで継続するようにしましょう。

頻度としては、1日1回で充分ですが、陽性反応が出たら黄体刺激ホルモン(LHホルモン)が分泌され始めているということなので、1日2回、12時間以上の間隔を置いて計測すると、より精度が上がるでしょう。

陽性反応は、最初は薄く、黄体刺激ホルモン(LHホルモン)の濃度が上がると濃く反応を示します。ベストなタイミングとしては、排卵検査薬に薄い反応が出たときが良いでしょう。

濃い反応が出たタイミングでは、すでに排卵が起きている可能性が高いため、その時にタイミングをとっても受精しにくい場合があります。受精し妊娠するためには、早めにタイミングを取ることが重要なのです。

排卵日より少し早い性交渉が有効

排卵日より少し早い性交渉が有効

生理不順でも排卵検査薬を使用すれば、排卵日を予測しやすいため妊娠の確率を上げることができます。排卵日当日ではなく、少し前にタイミングを取るのが良いのは、卵子が受精する時間に限りがあるからです。

卵子は、卵巣から排卵されてから24時間以内しか受精することはできないとされています。そのため、早めに精子を送り込んでおく必要があるのです。

排卵された卵子と受精する卵管に到着し、スタンバイしておくことで妊娠の確率をより上げることができます。卵管で無事に受精したら、5日ほどかけて子宮内膜へと移動し、子宮内膜に着床すれば無事に妊娠は成立するでしょう。

無排卵の場合

無排卵の場合

生理不順でも排卵検査薬を使用すれば、排卵日を予測できるため妊娠の確率を上げることができます。ただ、生理不順が無排卵によるものだった場合、卵子が排卵されていない状態なので妊娠することは不可能になります。

生理不順で無排卵だと判明したら、すぐに治療を受けるようにしましょう。無排卵かどうか調べるために、排卵検査薬を使用するのも良いですが、基礎体温が低温期と高温期に分かれていない場合、無排卵の可能性が高いため、そこから情報を得ることもできるでしょう。

医師の診察を受け、無排卵だと確定された場合、排卵誘発剤などを使用して人工的に排卵を促し治療を開始していきます。

排卵誘発剤の種類について

排卵誘発剤の種類について

生理不順で無排卵の場合、排卵誘発剤を使用して人工的に排卵を促し治療をしていきます。排卵誘発剤にはさまざまな種類がありますが、代表的な2つの薬をご紹介しておきましょう。

「クエン酸クロミフェン製剤」という内服剤は、副作用が少なく安全性も高いことから頻繁に使われます。ただ、頸管粘液や子宮内膜に副作用が出やすいため妊娠率は20%程度となりますので、早めの妊娠を望む方にとってはやや低い確率となるでしょう。

次にご紹介する「hMG(下垂体性ゴナドトロピン)製剤」という注射は、排卵を促す作用が強く妊娠率も40%程度となります。ただ、排卵を促す作用が強いため、同時にたくさんの卵胞が刺激を受けて排卵されるため、多胎妊娠となる可能性が高くなります。

また、副作用として卵巣過剰刺激症候群が起こる可能性もあるため、身体と卵巣の状態を良く観察しながら使用する必要があるでしょう。

信頼できる病院を探しましょう

信頼できる病院を探しましょう

排卵があるかどうかを確認するにも、ピルを処方してもらうにも、必ず病院にいかなくてはなりません。女性にとって生理や妊娠に関することは非常にデリケートな問題ですから、なるべくなら自分が信頼できる病院を探すようにしましょう。

周りの評判が良い病院だったとしても、実際話してみて自分と先生との間に何か納得行かない部分があるのならば、安心して相談することは難しいです。

口コミなどで病院を選ぶのも1つの方法ですが、生理だけでなく不妊治療や妊娠・出産・更年期など、これからずっとその病院にお世話になる可能性がありますから、自分のことを親身にケアしてくれる病院を見つけるようにしましょう。

まとめ

生理不順の種類や妊娠の可能性について幅広くご紹介しました。生理不順の基準が今までわからなかったという方も、具体的に知ることができたのではないでしょうか。

今まで大丈夫だと思っていた生理周期が、実は問題があったということもあるので、生理不順があてはまった場合は診察を受けるようにしましょう。また、生理不順でも妊娠することは可能ですので、排卵検査薬を試してベストなタイミングを試みるようにしてください。

無排卵の場合は早めに治療を受け、正常な排卵リズムを取り戻していけるようにしましょう。たくさんの情報を知ることで、生理不順を治療しながら妊娠を実現してくださいね。

PR

シェア