生理が臭いときに知っておきたいこと

生理のときの臭いが気になる、という経験をしたことはありませんか?生理中の臭いは経血のせい、と思いがちですが、実は経血自体には臭いはありません。では生理中の臭いはどこから発生するのでしょうか。

生理中の臭いの発生原因は、おりものや雑菌の繁殖にあります。生理用ショーツやナプキンにより通気性が悪くなっているせいで、生理中は普段よりも雑菌が多く発生してしまいます。生理の臭いが気になる方は、まずはデリケートゾーンを清潔に保ち、ナプキンをこまめに交換することが必要です。

生理の臭いの発生原因や対処法などについてまとめてみました。生理中の気になる臭い、正しい対処法を把握し、不快な臭いが生じることを防ぎましょう!

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生理のときの臭いの原因とは?

生理のときの臭いの原因とは?

生理中の悩みはたくさんありますが、臭いもその一つ。生理中のデリケートゾーンは経血のせいで、むれやすく臭いが発生しやすい環境になっています。

生理中の気になる臭いを解消するには、その原因についてきちんと把握しなければなりません。生理中の臭いの原因とは何でしょうか?

生理の経血とは?

生理の経血とは?

生理の際に排出される経血とは、単なる血液に過ぎないと思われるかもしれませんが、実際には経血とは、着床・妊娠に備えて子宮内膜に集められたものが剥がれ落ちたものを指します。つまり経血とは血液だけでなく、子宮内膜に集まれた機能層全体を指す、ということになります。

生理として子宮内膜が剥がれ落ちたあとは、また再び次の着床・妊娠に向けて、子宮内膜に血液などが集められ、受精卵が着床しやすい環境を作っていきます。

生理の経血は無臭?

生理の経血は無臭?

生理のときの経血自体には臭いはなく、体外に排出されたばかりの状態ではいやな臭いはまったくありません。臭いが発生するのは、経血が排出されて時間が経つことにより、それが酸化してしまうため。時間とともに酸化が進み、特有の臭いが発生してしまいます。

またナプキンをこまめに交換しないでいると、吸収された経血が汗などと混じりあい、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌が繁殖することにより、特有のいやな臭いが発生してしまいます。といわれています。

女性のデリケートゾーンのアポクリン腺

女性のデリケートゾーンにはアポクリン腺があります。人間の体には汗を分泌するため、エクリン腺とアポクリン腺の二つがあります。エクリン腺から分泌される汗のほとんどが水分で、臭いの発生源となる物質はほとんど含まれていません。

これに対してアポクリン腺にはタンパク質、糖質、脂質、アンモニアなどが含まれ、これらが皮膚にある常在菌に反応し、分解されることにより、独特の臭いが発生します。

アポクリン腺のある場所

アポクリン腺のある場所

エクリン腺は体のいたるところにありますが、アポクリン腺はデリケートゾーン、わきの下、乳輪などにあり、臭いの強い汗が分泌されます。

デリケートゾーンは常に下着によって覆われているため、むれやすく、その上アポクリン腺から分泌される汗により、不快な臭いが生じやすい場所といえます。このため、デリケートゾーンは生理中かどうかに関わらず、常に気を配っていなければ、いやな臭いがすぐに発生してしまいます。

アポクリン汗腺による不快な臭い

アポクリン汗腺による不快な臭い

アポクリン汗腺の数は生まれつき決まっています。アポクリン腺による臭いが強い方の場合、数が多いことに加えて、汗腺の大きさが比較的大きい傾向にあるようです。アポクリン汗腺による臭いというと「わきが」を思い浮かべますが、デリケートゾーンの臭いが非常に強い場合、基本的にわきがと同じ症状といえるでしょう。アポクリンデリケートゾーンの不快な臭いは「すそわきが」と呼ばれています。

体質によりアポクリン汗腺からの臭いが強く、適切なケアを行っても改善されない場合には、クリニックで治療を受けることも可能ですので、どうしても気になる場合は専門クリニックで相談してみましょう。

デリケートゾーンのケア

デリケートゾーンのケア

生理中だけでなく、デリケートゾーンのケアは日常的に行う必要があります。まずは生理中以外のときに、どのような点に気をつければいいか、見ていくことにしましょう。

上述したようにデリケートゾーンにはアポクリン汗腺があり、体の他の部分に比べると臭いが発生しやすくなっています。アポクリン汗腺の数は、生まれつき決まっていて個人差がありますが、汗の分泌は思春期から成熟期にかけてもっとも多くなります。デリケートゾーンの臭いを防ぐには、汗腺から分泌された汗や皮脂や膣からの分泌物をきれいに洗い落とすことが重要です。

デリケートゾーンの洗い方とは

デリケートゾーンの洗い方

デリケートゾーンをきれいにしようとするあまり、一日に何回も石鹸で洗っていると、皮膚を健康に保つために必要不可欠な常在菌を減らしてしまいかねません。とくに膣の内部まで石鹸やボディソープで洗ってしまうと、膣内の環境がかえって悪化してしまいます。

デリケートゾーンを洗う際には、とくに石鹸を使う必要がなければ、水(適温のお湯)だけで洗っても構いません。手指で優しく全体をきれいに洗うようにしましょう。デリケートゾーンには恥垢と呼ばれる汚れが溜まりやすく、これをそのままにしておくと、いやな臭いが発生する原因になります。入浴の際はデリケートゾーンのすみずみまで丁寧に洗うようにしましょう。

どうしても水洗いだけで気がすまない方は、デリケートゾーン専用の刺激の少ない石鹸を使用するようにましょう。

生理の臭い対策について

生理の臭い対策について

生理の臭いが気になる場合の対処法について考えていきましょう。デリケートゾーンは常に下着によって覆われていますので、体の他の部分よりもずっと通気性が悪く、むれやすい状態に置かれています。

その上生理中はナプキンを使用していますので、通気性はさらに悪くなっています。現在市販されている使い捨てナプキンは吸収性が良く、いったん吸収性された経血が再び肌に触れるということはありませんが、それでもやはり長時間ナプキンを交換しないでいると、むれやかぶれ、そして雑菌が蔓延る原因になります。

ナプキンはこまめに交換する

どんなに吸収性が良く、肌触りの良いナプキンでも、長時間付けたままにしていると、いやな臭いが生じてしまいます。ナプキンはこまめに交換するようにしましょう。

生理の終わりかけの注意点

生理の終わりかけの注意点

生理のはじめには経血の量が多く、そのためナプキンの交換もこまめに行わざるを得ませんが、生理終盤になると経血の量もぐんと減るため、ナプキンの交換もついおろそかになりがち。生理の終盤は経血におりものが混じる時期ですので、ナプキンを交換する必要はないと思っても、そのままにせずに、こまめに交換するようにしましょう。

ナプキンを使うまでもない場合には、おりものシートを利用してもいいでしょう。ただしおりものシートもナプキン同様、こまめに交換しなければやはりかぶれや臭いが生じてしまいます。

デリケートゾーンのムダ毛の手入れ

デリケートゾーンのムダ毛の手入れ

生理の経血がアンダーヘアに付着してしまうと、雑菌が繁殖しやすく、臭いも発生してしまいます。アンダーヘアのお手入れはデリケートゾーンの清潔さに直接つながります。アンダーヘアのお手入れは身だしなみのひとつ、生理前に短く整えておくと、いやな臭いの発生を防ぐことが出来ます。

下着は通気性のよいものにする

下着は通気性のよいものにする

生理用のショーツはナプキンのずれをふせぐために、体にぴったり密着するような素材で出来ています。ナプキンでむれやすくなっている上に、ショーツの素材に通気性がないと、むれやすさは倍増します。

生理用ショーツは出来るだけ通気性がよいものを使用しましょう。肌にやさしい肌触りのもので、体に優しくフィットして動きやすく、尚且つナプキンのずれをしっかり防いでくれるものが理想的です。

下半身に密着した服はなるべく避ける

下半身に密着した服はなるべく避ける

生理中は下半身を圧迫する超スリムなジーンズやパンツは、出来るだけ避けるようにしましょう。生理用ショーツやナプキンの使用により、すでにデリケートゾーンは「高温多湿」な状況に陥っています。ここでさらに下半身を締め付ける服装を着けると、デリケートゾーンをさらに湿っぽく雑菌の繁殖に適した環境に悪化させてしまいます。生理中は出来るだけゆったりとした服を着るようにし、通気性を確保するようにしましょう。

ビデの利用

ビデの利用

家庭用便器のビデを利用して、デリケートゾーンをきれいにする際には、水圧に気をつけましょう。水圧を高くして洗浄すると、膣内に経血の残りや汚れが逆流してしまいます。水圧はあくまでも低めにし、水で優しく洗うつもりで利用しましょう。

生理の終盤でもうほとんど経血が出なくなったら、膣内洗浄用のビデを利用して膣の内部をきれいにすると、経血の残りがだらだらと出てくることがありません。使い切りのビデには専用の洗浄水が入っていますので、生理の終わりに利用すると便利です。ただし生理の間何度もビデを利用するのはかえって逆効果ですので注意しましょう。

生理中の体調管理

生理中の体調管理

生理のときの臭いがひどいのは、免疫力が低下しているせいかもしれません。免疫力が低下すると、体に本来備わっている自浄作用や免疫作用が落ちてしまい、その結果雑菌や悪玉菌に対する抵抗力が減ってしまいます。

免疫力が落ちているせいで、膣や外陰部が外部からの刺激に対して弱くなると、雑菌や悪玉菌の数が普段よりもずっと増えてしまいます。雑菌が汗や皮脂と混じりあうと、いやな臭いが生じます。生理中はホルモンバランスに変化があるため、体調も崩れやすく、精神的にも不安定になりやすい時期。生理痛のせいで、食事も不規則になりがちですので、意識的に体調管理を行わなければ、体調はどんどん悪化してしまいます。

食事内容に気をつける

食事内容に気をつける

偏った食事を続けていたり、極端に動物性タンパク質や脂肪の多い食事を続けていると、腸内環境が悪くなり、そのせいで体臭や口臭がきつくなるといわれています。

肉やアルコールなどは体臭をきつくするといわれていますが、反対に緑黄色野菜やオレイン酸を含むオリーブ脂などは体臭を軽減するといわれています。他にもクエン酸を多く含むレモンなども効果的ですので、生理のときの臭いだけでなく、日頃から体臭が気になる方はこれらの食べ物も食事に取り入れるようにしましょう。

生理が臭いときに疑われる病気とは?

生理が臭いときに疑われる病気とは?

生理のときの臭いがきつく、適切な対処法を取っても、その症状がまったく改善されない場合、婦人病や性病などの病気にかかっていることも考えられます。

とくに生理の臭いがひどいだけでなく、生理終了後も臭いがおさまらず、それに加えて腹痛やおりものの異常、かゆみや炎症などの症状がある場合には、念のため産婦人科で診察を受けたほうが安心です。

子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人病

子宮筋腫があると経血の量が増えるといわれています。レバーのような血の塊が出た場合には、経血の量が通常よりも多いと考えられます。子宮筋腫の症状はさまざまで、大きさや場所、筋腫の数によっても、治療法が異なってきます。

また症状にしてもさまざまで、筋腫が大きくなると、腹痛や下腹部痛が起こったり、生理の日数が非常に多くなる過多月経が起きることもあります。軽症の場合には自覚症状がまったくない場合もありますが、おりもののにおいが強くなることもあるようです。子宮内膜症にかかると生理痛が激しくなり、経血の量が増えることが一般的です。

トリコモナス膣炎や細菌性膣炎

おりものの異臭はトリコモナス膣炎や細菌性膣炎の症状のひとつ。臭いに加えて、かゆみや腫れ、かぶれなどが生じることも特徴になります。生理が終わっても臭いがひどく、かゆみや腫れが続く場合には、出来るだけ早期に病院で診察を受けるようにしましょう。

まとめ

生理が臭いときに知っておきたい知識をまとめてみました。生理の臭いを軽減するには、臭いが発生する原因や改善法などに関して正しい知識を備えておくことが必要です。

生理中はナプキンやサニタリーショーツのせいで、デリケートゾーンがむれやすい状態になっています。生理中は経血の排出により、いわば「高温多湿」な状況が出現していますので、適切な手段を講じない限り、臭いが発生するのを防ぐことは出来ません。

ナプキンをこまめに取り替えることや、サニタリーショーツの選び方を工夫すること、デリケートゾーンのアンダーヘアを短くしておくこと、生理の終わりかけにビデを利用することなど、生理の臭いを軽減するのに効果的な方法はたくさんあります。まずは手軽に出来ることからはじめ、生理期間を出来るだけ快適に過ごしましょう!

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