生理周期の「短い時 長い時」に知っておきたいこと(頻発月経)(稀発月経)

生理がくると、イライラしたり腹痛や腰痛に悩まされたりすることが多いため、面倒だとつい感じてしまいます。赤ちゃんを授かるために必要なこととはいえ、毎月訪れる度に気持ちが落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、生理周期が短い(頻発月経)としても「早く終わった、ラッキー!」とは感じませんし、なかなか生理が来ない、長い(稀発月経)と「今回は遅くてよかった!」と嬉しくもなりません。生理周期がいつもより短かったり長かったりすると、何か身体に問題が起きているのでは?と不安になります。確かに、生理周期の乱れは何らかの身体の異常を感知している可能性があります。

しかし、生理周期について詳しい情報を知らない方が意外と多く、生理周期の異常に気付かないまま過ごしているケースもあります。そこで、生理周期についての詳しい情報と、具体的な長さの目安についてご紹介していきましょう。

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生理周期の長さの違い

生理周期の長さの違い

生理周期は、人によって個人差がありますが毎月ある程度同じ日数で繰り返されていきます。同じ日数で生理周期が巡ってくるのは、ある女性ホルモンが働いてくれているからです。

女性ホルモンが正常に働くことにより、生理周期は規則正しく巡ってきますが、逆に言えば女性ホルモンの働きに不具合が生じれば、生理周期に長いケースや短いケースが発生してくるのです。

生理周期をコントロールしている大切な女性ホルモンとはどのようなものなのか、詳しくご説明していきましょう。

女性ホルモンの種類について

女性ホルモンの種類

生理周期は、女性ホルモンの働きによってコントロールされています。人によって生理周期の長さに個人差があるのは、女性ホルモンの働き方に違いがあるからです。

女性ホルモンにはさまざまな種類がありますが、主に生理に関係してくるのは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と、卵胞ホルモン(エストロゲン)です。これら2つの女性ホルモンが働くことで生理は引き起こされていきます。それぞれの働きを詳しく見ていきましょう。

黄体ホルモンついて

生理周期に関係してくるものに黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンがありますが、活発に働く時期が決まっています。黄体ホルモンが活発に働くのは、卵子が排卵された時から次の月経が始まるまでの期間です。

この時期は、黄体ホルモンの分泌量が増え活発に身体に働きかけてきます。では、黄体ホルモンには具体的にどんな役割があるのでしょうか。

黄体ホルモンの役割

黄体ホルモンの役割

生理周期に関係してくるものに黄体ホルモンという女性ホルモンがありますが、重要な役割として排卵のスイッチを入れるということがあります。

黄体ホルモンが活発に分泌されたことをきっかけに、成長した卵子が排卵され受精する体制に入ることができるため、妊娠するために必要な女性ホルモンのひとつだと言えるでしょう。

また、黄体ホルモンには無事に受精を果たした卵子が着床した後、安定した環境で育っていくためのサポートをするという役割があります。

受精卵が居心地良く成長できるため、身体の機能を受精卵のために優先してコントロールしてしまうのです。そのため、時に黄体ホルモンは身体の不調を招くことがあります。生理前に身体の不調が起きることが多いため、「月経前症候群」として女性の悩みの種ともなっているのです。

月経前症候群とは

月経前症候群とは

生理前に身体の不調が起きる「月経前症候群」は、黄体ホルモンの役割によって引き起こされると考えられています。具体的な症状としては、微熱、腰痛、腹痛、吐き気、食欲増加、便秘、寒気、不安定な感情などが挙げられるでしょう。

しかし、これらの症状の中には必要があって発生していることがあります。そのひとつが微熱です。

黄体ホルモンには体温を上昇させる役割があるため、平常時よりも基礎体温が0.3℃~0.5度ほど上昇するようになります。これは、受精卵が快適に成長していくために必要な体温に近づけているからです。

ただ、受精卵が上手く育たなかったりそもそも受精しなかったりした場合は、生理が始まることにより黄体ホルモンの分泌は減り、体温も平常時に戻っていきます。

卵胞ホルモンについて

生理周期に関係している女性ホルモンとして、卵胞ホルモン(エストロゲン)についてもご紹介しておきましょう。

卵胞ホルモンが活発に働くのは、月経が終わった後から排卵が始まるまでの期間です。この時期は、卵胞ホルモンの分泌量が増え、活発に身体に働きかけてきます。では、卵胞ホルモンには具体的にどんな役割があるのでしょうか。

卵胞ホルモンの役割

卵胞ホルモンの役割

生理周期に関係している女性ホルモンとして卵胞ホルモンがありますが、具体的にどのような働きをしているのでしょうか。卵胞ホルモンは、卵巣でスタンバイしている原始卵胞のひとつを発育させる役割を担っています。

また、排卵された後に精子と受精が成立しやすいよう子宮内膜の組織を少しずつ厚くしていくよう働きかける役割もあります。排卵されると卵胞ホルモンは徐々に減っていき、生理が始まる前に黄体ホルモンと共に大きく減少します。

生理周期を詳しく分析

生理周期に関係している女性ホルモンとして、黄体ホルモンと卵胞ホルモンがありますが、活発に分泌されている期間はそれぞれ異なります。これは、生理周期が大きく分けて4つに分類されておりそれぞれ違う状況にあるからです。

生理周期は、月経期、卵胞期(繁殖期)、排卵期、黄体期(分泌期)で分けることができます。

黄体ホルモンは排卵期から黄体期にかけて活発に分泌され、卵胞ホルモンは卵胞期から排卵期にかけて活発に分泌されます。では、月経期にはそれぞれの女性ホルモンはどのような状態にあるのでしょうか。

月経期の女性ホルモン

月経期の女性ホルモン

生理周期は大きく分けて4つに分類されます。黄体ホルモンは排卵期から黄体期にかけて活発に分泌され、卵胞ホルモンは卵胞期から排卵期にかけて活発に分泌されますが、月経期はどのような状態にあるのでしょうか。

月経期は、生理が起きている期間のことを言いますが、生理は受精卵が成立しなかったときに起きるものです。黄体ホルモンも卵胞ホルモンも、妊娠することを目的に卵子を育て、子宮内膜を良い状態に仕上げています。

しかしそれが成立しなかった場合、排卵された卵子も子宮内膜の組織も必要ではなくなるため、次回の妊娠に向けてすべてをリセットしようとするのです。

そのため、妊娠のために分泌されていた2つのホルモンの分泌は減少していき、月経期には分泌量が少なくなります。

低温期と高温期のバランスが大事

低温期と高温期のバランスが大事

生理周期の長短は、体の中で何が起きているのかを知る一端ですが、それと同じく生理周期の中で低温期と高温期のバランスがどうなっているのかを確認する事も非常に大事です。

なぜかというと、生理周期の平均よりも長かったり短かったりする場合、低温期が短く高温期が長いのか、それとも低温期が長く高温期が短いのかなど、分泌バランスのパターンによって考えられる原因が異なるからです。

あまりにも偏っている場合は治療が必要になる事もありますから、生理周期がおかしいと思った時はバランスを確認するようにしましょう。しかし、これには基礎体温を計るのが前提ですから、まずは基礎体温計測を習慣にするようにしましょう。

生理周期の長さについて

生理周期の長さについて

生理周期は平均的に28日で繰り返されますが、実は14日間ずつに区切られています。

高温期と低温期の期間はそれぞれ14日前後であるため、それを合わせて28日の生理周期となっているのです。また高温期が長く低温期が短い場合や、低温期が長く高温期が短いなどバランスが悪い場合があります。

生理周期として正常と言われているのは25日~38日間となっていますが、生理周期が長い方や短い方は、それぞれのホルモンが分泌される期間に違いがあることが関係していると言えるでしょう。では、具体的にどれくらいの日数だと生理周期が長い、生理周期が短いと判断されるのでしょうか。

長すぎる生理周期(稀発月経)について

長すぎる生理周期について

生理周期が長すぎると言われるのは、具体的にどれくらいの日数からなのでしょうか。生理周期として正常とされるのが25日~38日間ですから、生理周期が39日以上になった場合は、生理周期が長いと判断されるでしょう。

生理周期が39日以上になった状態のことを「稀発月経」と言います。無排卵周期になる場合もあり、卵巣やホルモンの分泌に原因が考えられます。

ただ、たまたまその月だけ39日以上になり稀発月経になったとしても心配する必要はありません。一時的に長い生理周期になったとしても、1ヶ月~2ヶ月ほどで元のサイクルに戻ることもあります。

短すぎる生理周期(頻発月経)について

短すぎる生理周期について

生理周期が39日以上になる場合、稀発月経となりますが、逆に生理周期が短い場合はどうなるのでしょうか。正常とされるのが25日~38日間ですので、生理周期が24日以下になった場合は、生理周期が短いと判断されるでしょう。

生理周期が24日以下と短い状態になったことを「頻発月経」と言います。卵巣機能の低下やホルモンの分泌にが考えられます。黄体機能不全の可能性もあります。

頻発月経が起きたとしても、すぐに元のサイクルに戻れば大丈夫でしょう。しかし、稀発月経にしろ、頻発月経にしろ、その状態が長引く場合は早めに病院で診てもらうようにしてください。また更年期や初潮間もない思春期の場合も短くなる場合がありますがあまり心配しないでも大丈夫です。

生理中の日数「過短月経」「過長月経」

生理中の日数について

生理周期が長いか短いかも気になりますが、実際に生理が起きている期間にも注目すべきです。生理が起きている期間が極端に短い場合や長い場合も、要注意だと言えます。

生理期間として正常と判断される日数は、3日~7日ほどです。しかし、生理が1日で終わってしまう場合や、2日以内に終わってしまう場合は極端に短いと判断されるでしょう。

短い日数の生理は「過短月経」と言われます。ただ、生理が短い日数で終わった場合、着床出血によるもので妊娠している可能性も考えられます。

一方、生理が8日以上ダラダラと続いてしまう場合は、過長月経と言われます。

体質的に子宮内部が細く狭い場合、生理日数が長くなる傾向がありますが正常の範囲を超えるほど長く続く場合は、病気が関係している可能性があるので、一度診てもらうようにしましょう。

高温期が短く生理周期が短い場合

高温期が短く生理周期が短い場合

生理周期が短い場合、低温期が短いのか高温期が短いのかで原因が異なります。特に高温期が短い場合は、妊娠に影響が出る可能性があるため、治療が必要なケースも多いです。

排卵後熱が上がる原因は黄体ホルモンによるものですが、黄体ホルモンは卵胞ホルモンが作った子宮内膜を維持して妊娠継続を可能にする働きがあります。

高温期が短いという事は妊娠を継続する能力が低いという事ですから、このままの状態では妊娠しにくかったり、妊娠できても流産しやすい可能性が出てきます。また、冷え性の方も高温期が短くすぐ終わってしまう傾向にあるため、黄体ホルモン分泌量が少ない原因を特定して解消していくのがポイントとなるでしょう。

正常な範囲に戻す対策とは

正常な範囲に戻す対策とは

生理周期や生理日数が長い方や短い方は、黄体ホルモンや卵胞ホルモンの分泌が崩れている可能性があります。

それぞれのホルモンバランスが乱れることで、片方の分泌期間が長くなりすぎたり短くなりすぎたりするため、ホルモンバランスを整えることが正常な範囲に戻すための必須条件となるでしょう。では、生理周期に影響するホルモンバランスはどのようにして整えていけばよいのでしょうか。

バランスが崩れる原因

バランスが崩れる原因

生理周期が長い方や短い方は、ホルモンバランスが崩れている可能性があります。実は、女性ホルモンの分泌はちょっとしたことでも簡単にバランスを崩してしまうのです。

女性ホルモンは、さまざまな部分が関係しており、大脳の視床下部、脳下垂体、卵巣と命令が伝達され、初めて分泌されるのです。

そのため、どこかに強い影響がかかると、伝達に不具合が生じ命令がストップしてしまうため、ホルモンの分泌が崩れやすくなってしまいます。女性ホルモンのバランスを崩してしまう大きな原因としてはストレスがありますので、詳しく見ていきましょう。

ストレスが大敵

ストレスが大敵

生理周期を短くさせたり、長くさせたりするのは分泌される女性ホルモンのバランスが崩れているからです。女性ホルモンのバランスを崩す大きな原因としては、ストレスがあります。

大脳がストレスを感知すると、伝達すべき信号は乱れ、急にホルモンの分泌量が減ったり、異常に多くなったりしてしまいます。

精神的なストレスだけでなく、暴飲暴食や睡眠不足などの身体的なストレスも信号を乱す原因となってしまいますので、できるだけ心と身体にストレスをかけないようにしましょう。

規則正しくリラックス

規則正しくリラックス

生理周期を短くさせたり長くさせたりするのは、心と身体にストレスがかかり、女性ホルモンのバランスが崩れてしまうからです。少しでも生理周期を安定させたいという方は、規則正しい生活を心掛け、リラックスする時間を増やすようにしましょう。

毎日同じ時間に起床し、同じ時間に朝食、昼食、夕食を食べ、しっかりと湯船につかってお風呂に入りリラックスし、早めにベッドに入って身体を休めることで、身体の機能は正常になりストレスも緩和されてきます。毎日は難しいという方は、週末だけでも心掛けるようにしましょう。

生理周期はメモしよう

生理周期はメモしよう

生理周期が長いか短いかは、意外と気づかないまま通り過ぎていることがあります。自分の生理周期を正確に知るためにも、きちんとメモしておくようにしましょう。生理周期が乱れたときは、最近の生活習慣を見直すようにしてみてください。

また、次の生理や排卵日を把握するために、基礎体温を記録するのもオススメです。基礎体温を測ることで、分泌されているホルモンの量や増減も把握しやすくなるでしょう。

まとめ

生理周期が長いか短いかについての情報やメカニズムについて詳しくご紹介しました。生活習慣やストレスを見直しても、なかなか生理周期が整わない場合は、一度病院で診てもらうようにしてください。

また生理周期や基礎体温をメモして把握することで、体調と生理周期をコントロールしていけるようにしましょう。

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