生理周期ついて知っておきたいこと

女性にとって毎月の生理は面倒で憂鬱になりやすいものです。月によって早めに生理が来たり、なかなか来なかったりと波が出ることもあるため、生理に振り回されるような感覚になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

生理周期が乱れると日常生活に支障が出てくることがあるため、できる限り安定させたいと思う方がほとんどだと思います。生理周期を安定させるためには、生理周期の仕組みや乱れの原因を突き止めていく必要があるでしょう。

そこで、生理周期の仕組みや生理周期を乱す原因と改善策について、詳しくご紹介していきますので参考にしてください。

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生理周期の仕組みは?

生理周期の仕組み

女性の生理は基本的に28日くらいを周期に巡ってくるものだとされていますが、実際にはそれより少ない日数で生理が来る方もいらっしゃいますし、もう少し長い周期で生理が来る場合もあります。

人によって生理周期に個人差があるのは、生理周期をコントロールしている女性ホルモンの分泌バランスに違いがあるからです。女性ホルモンとはどのような働きをしているのか、詳しく見ていきましょう。

女性ホルモンについて知る

生理周期は女性ホルモンの働きによってコントロールされています。女性ホルモンにはさまざまな種類があり、生理に大きく関わってくるものとしては、黄体ホルモン(プロゲステロン)と、卵胞ホルモン(エストロゲン)があります。

それぞれ活発に分泌されている期間が異なりますし、どのような働きがあるのかにも違いがありますので具体的に見ていきましょう。

黄体ホルモンの分泌期間

黄体ホルモンの分泌期間

生理周期をコントロールしている女性ホルモンのひとつとして、黄体ホルモン(プロゲステロン)がありますが、具体的にいつ分泌され、どのような働きをしているものなのでしょうか。

基本的に、黄体ホルモンは常に分泌されている状態ですが、分泌が多くなる時期としては、排卵された後から次の生理が始まるまでの期間が最も活発になります。

生理周期は月経期、卵胞期(繁殖期)、排卵期、黄体期(分泌期)の4つにわけられますが、黄体ホルモンは排卵期から黄体期の期間、活発に分泌されやすいと言えます。

黄体ホルモンの働き

黄体ホルモンの働き

生理周期をコントロールしている女性ホルモンのひとつに、黄体ホルモンがありますが具体的にどのような働きをしているのでしょうか。

まず、黄体ホルモンは排卵のきっかけを作る女性ホルモンのひとつと言えます。卵胞ホルモンがピークに達したときに黄体ホルモンが分泌されることで、卵巣にある卵子が排卵されるようになります。

そして、卵子が排卵されると卵胞ホルモンは減少し、黄体ホルモンの分泌が活発になっていくのです。黄体ホルモンは、排卵された卵子が受精し、着床しやすいように子宮内膜を厚くしていきます。

また、着床した受精卵が安定して育つように、身体のあちこちの機能を制御し、卵子を育てていくことを優先できるようコントロールしていきます。

基礎体温の上昇

基礎体温の上昇

黄体ホルモンが分泌されることで、排卵された卵子が着床しやすくなり、受精卵が安定して育つことができます。受精卵にとって、子宮内部の温度は少し高めの方が安定しているため、この時期は基礎体温が高くなる傾向が強まります。

体温が高くなるのは黄体ホルモンの働きによるもので、排卵後に体温を0.3℃~0.5度ほど上昇させるため、熱っぽさや、身体のだるさを感じる方も出てくるでしょう。

体温が高い状態は、排卵後から次の月経が始まるまでの期間続きますが、月経が開始される直前に基礎体温はガクンと下がり、低温期に切り替わります。

卵胞ホルモンの分泌期間

卵胞ホルモンの分泌期間

生理周期をコントロールしている女性ホルモンのひとつとして、次に卵胞ホルモン(エストロゲン)もご紹介しておきましょう。卵胞ホルモンも常に分泌され続けている女性ホルモンですが、活発に分泌されるのは月経が終わってから排卵されるまでの期間となります。

月経期、卵胞期(繁殖期)、排卵期、黄体期(分泌期)の生理周期で言うと、卵胞期から排卵期にかけて多く分泌されるということです。

排卵期を過ぎると緩やかに分泌量は下がっていきますが、生理直前に黄体ホルモンと共にガクンと分泌量が減るのが特徴です。

卵胞ホルモンの働き

卵胞ホルモンの働き

生理周期をコントロールしている女性ホルモンとして卵胞ホルモンがありますが、具体的にどのような働きをしているのでしょうか。

卵胞ホルモンは、月経によりリセットされた子宮内部を、再び妊娠しやすい状況に整える働きをしています。卵巣にある原始卵胞を発育させ、排卵された後に受精しやすいよう子宮内膜の組織を厚くしていきます。

排卵されると卵胞ホルモンの分泌量は徐々に減っていきますが、子宮内膜の組織を保持するために働き続けるため、月経が起きるまでは緩やかに減少していくことがほとんどです。

基礎体温の保持

基礎体温の保持

卵胞ホルモンが活発に分泌されている卵胞期から排卵期にかけては、基礎体温はベースの状態をキープしています。

黄体ホルモンが活発に分泌される期間は高温が続き、卵胞ホルモンが活発に分泌されている期間は低温が続くように思いますが、基礎体温が下がるのではなく、平常時であると考えた方が良いでしょう。

卵胞ホルモンが活発に分泌されている間は、身体が安定した状態が続いているため、基礎体温も安定しやすく体調や気分も優れていることが多くなります。

ふたつのホルモンの影響

ふたつのホルモンの影響

生理周期が毎月訪れるのは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンがきちんと分泌され身体に働きかけているからです。生理周期は、月経期、卵胞期(繁殖期)、排卵期、黄体期(分泌期)で分割されますが、黄体ホルモンは排卵期から黄体期にかけて分泌され、卵胞ホルモンは卵胞期から排卵期にかけて分泌されます。では、月経期にはそれぞれのホルモンはどのような状態になっているのでしょうか。

月経がはじまるということは

月経がはじまるということは、卵子が受精しなかったり着床しなかったり、うまく育たなかったりしたということです。卵子のために準備された子宮内膜の組織が不要になるため、それを維持するために分泌されていた黄体ホルモンと卵胞ホルモンも不要になり分泌量が急激に減っていきます。

月経直前にふたつのホルモンが急に減少することから、子宮内膜の組織ははがれ、経血と共に身体の外へと押し出されるのです。

月経前や月経中に身体に不調が出やすいのは、ふたつのホルモンが同時に減少することが関係していると言われています。

生理周期を乱す原因と対策

生理周期を乱す原因と対策

基本的に生理周期は28日で巡ることが多く、おもに黄体ホルモンが分泌される期間と卵胞ホルモンが分泌される期間で構成されています。

生理周期が乱れやすいという方は、どちらかのホルモンが分泌されるバランスが崩れてしまっているということです。分泌される期間が長めになったり短めになったりするだけでなく、分泌量に大きな差が生じる場合もあります。ホルモンバランスの乱れは、何から引き起こされるのでしょうか。

ホルモンバランスが乱れる原因

ホルモンバランスが乱れる原因

生理周期が乱れるのは、それをコントロールしている黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスが乱れているからです。では、それぞれのホルモンのバランスが乱れてしまうのは何故なのでしょうか。

ホルモンの分泌をコントロールしているのは、大脳の部分で、視床下部から脳下垂体、卵巣と信号が送られ、それぞれのホルモンが分泌される仕組みとなっています。

そのため、どこかで信号が滞ったり乱れたりするとホルモンの分泌が乱れてしまうのです。それぞれの役割を詳しくご説明しておきましょう。

視床下部の役割

視床下部は、血液中に含まれる女性ホルモンの量を管理している部分です。分泌量が足りなければ必要な量を分泌させ、多すぎる場合は制御する働きをしています。

黄体ホルモンや卵胞ホルモンが間違いなく分泌されるのは、視床下部がその時期に合わせて適切に指示を送っているからなのです。

脳下垂体の役割

脳下垂体は、視床下部からの指示を受け取り、卵巣に命令を伝える働きをしています。

脳下垂体からは、性腺刺激ホルモンと呼ばれる黄体化ホルモンや、卵胞刺激ホルモンなどが分泌され、その指示通りに卵巣が必要な女性ホルモンを分泌していきます。

卵巣の役割

卵巣は、脳下垂体から送られてきた指示に従い、黄体ホルモンや卵胞ホルモンを分泌します。卵胞期には卵胞ホルモンが活発に分泌され、卵巣にある原始卵胞が発育し、子宮内膜は厚くなっていきます。

そして、卵胞ホルモンの分泌が最大になり、卵子も排卵できる状態が整うと、次の指令により黄体化ホルモンが分泌され、それをきっかけに卵胞から卵子が排卵されるのです。

どこに不具合が生じている?

どこに不具合が生じている?

生理周期が乱れるのは、それをコントロールしている黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスが乱れるからです。

ホルモンの分泌をコントロールしているのは、視床下部、脳下垂体、卵巣ですが、どこに不具合が生じているかは、詳しく検査しなければわからないことがほとんどです。

しかし、血液中のホルモン量をチェックすることで、ホルモンが過剰に分泌されている状態なのか、少なすぎる状態なのかを判断することができます。いつも生理周期が乱れやすいという方は、一度産婦人科で診察を受けてみると良いでしょう。

バランスを崩すストレス

バランスを崩すストレス

生理周期が乱れるのは、ホルモンの分泌をコントロールしている視床下部や脳下垂体、卵巣などに不具合が生じているからです。これらの働きは、少しストレスを感じただけでも乱れてしまいます。

大脳がストレスを感知すると、たちまちに信号は乱れ伝達も滞ってしまうため、女性ホルモンの分泌量が変化してしまうのです。

育児や仕事、人間関係などに常にストレスを感じている方ほど、生理周期が乱れやすくなってしまうので、適度にストレス発散するよう心掛けましょう。

リラックスが大切

リラックスが大切

生理周期の乱れは、ストレスにより引き起こされることがあるため、適度に発散することが大切です。しかし、なかなかうまくストレスを発散できない方も多いのではないでしょうか。

中にはストレスを発散できないことがストレスになってしまう几帳面な方もいらっしゃるため、簡単なリラックス方法をご紹介しておきましょう。

まず、湯船にぬるめのお湯を張りお臍の辺りまで浸かります。じっくりと半身浴をしながら、好きな音楽を聞いたり読書を楽しんだりしましょう。気持ちをリラックスさせるラベンダーの香りや、柑橘系の香り、ミント系の香りもリラックス効果を促進させてくれます。

身体をしっかり温めることでストレスにより興奮していた交感神経が治まり、リラックスする副交感神経が優位になってきます。いつもシャワーで簡単に済まさず、週に2~3回は湯船に浸かるようにしてください。

気になる生理周期の日数

気になる生理周期の日数

生理周期の乱れは、ストレスによって引き起こされることがあります。しかし、どの範囲が生理周期の乱れになるのか、わからないという方もいらっしゃるでしょう。

生理周期として正常と言われている範囲は25日~38日間です。

24日以下と生理周期が短い場合は「頻発月経」と診断されます。

また、生理周期が39日以上と長い場合は、「稀発月経」と診断されるでしょう。

さらに、生理が起きている期間についてですが、正常と言われている範囲は3日~7日間です。

生理が1日~2日ですぐに終わってしまう場合は「過短月経」と診断されます。

また、生理が8日以上長く続いてしまう場合は「過長月経」と診断されるでしょう。

単発的にこのような状態が起きても、次の周期で正常な範囲に戻れば心配する必要はありません。しかし、正常の範囲を超える状態が長く続く場合は、一度産婦人科でしっかり診てもらうようにしましょう。

記録の大切さ

記録の大切さ

生理周期の乱れは、「このくらいなら大丈夫だろう」と安易に捉えてしまいがちです。中には、生理周期が乱れていることに気づかない方もいらっしゃるでしょう。

どれくらいの周期で生理が来るのか、生理の日数や体調の変化を把握することが大切です。お医者さんに相談する場合も、きちんと記録をつけておけば原因を発見しやすくなるでしょう。生理周期のほかに、基礎体温も記録しておくとより体調の変化や対処方法を見つけやすくなります。

治療は低用量ピルで

治療は低用量ピルで

生理周期が正常範囲でない場合、病院では生活の改善指導と低用量ピルの処方をするのが一般的です。どちらか片方だけでも効果を維持するのが難しく、両方の効果でホルモン分泌をサポートしバランスを整える必要があります。

ピルというとネガティブなイメージがありますが、現在は副作用も減少して使いやすくなっていますし、生理前特有の肌荒れやイライラも抑える働きがあります。体調が悪い方ほどピル服用後の効果を実感できるでしょう。

もちろん生理周期を安定させるだけでなく、避妊目的でも大きな効果がありますから、今すぐ妊娠を望まない方は一石二鳥といえるのではないでしょうか。

まとめ

生理周期の仕組みや乱れの原因について詳しくご紹介しました。少しでも不安を感じたら、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。

自分の生理周期を詳しく知ることで、生理周期の乱れを予防や対策に役立てていってくださいね。

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