生理が止まらないときに知っておきたいこと

生理が止まらない状態が続くと、身体に何か問題があるのかもしれないと不安になりますよね。生理は通常3日~7日ほどで終わることがほとんどですが、それ以上続く場合何らかの問題が隠されていることがあります。

生理の不調は身体が発している重要なサインですから、見逃さずきちんと原因を突き止めていきましょう。そこで、生理が止まらない理由や対処方法など詳しくご紹介していきたいと思います。

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生理の仕組みはどうなっている

生理のしくみ

生理に異常があると、身体に何か問題があるということがほとんどです。しかし、普通の生理のメカニズムを知っていなければ何が異常なのか気づくことができないので、簡単にご紹介しておきましょう。

生理は、妊娠しなかったことから子宮内膜の組織が剥がれ落ち、経血と共に膣の外へと押し出されることを言います。生理周期は、25日~38日を目安に巡り、生理期間は3日~7日間が通常です。

生理が引き起こされるのは女性ホルモンの作用によるもので、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が減少することから生理は発生します。

生理が長い 過長月経とは

生理が長い 過長月経とは

生理には、出血が続く期間と出血量で4タイプに分けることが出来ます。正常な生理期間は3日~7日ですが、今回のように生理が止まらず8日以上続いてしまうような場合は過長月経と呼びます。

過長月経と言っても、8日以上同じ量の出血が続くのではなく、本格的に生理が始まる前から数日少量の出血が続いたり、生理が終わる頃になってもきちんと止まらずに少量で続けて8日を過ぎてしまうなど、様々なケースがあります。過長月経の原因は、ホルモンバランスの乱れや子宮の病気が多いと言われています。

過短月経は生理が短い場合で、 経血量が多い場合は過多月経、経血量が少ない場合は過少月経と言います。

生理が止まらない原因や改善方法は

生理のメカニズムについてご紹介したところで、生理が止まらない原因とはいったい何なのでしょうか。

ホルモンの分泌異常の可能性

ホルモンの分泌異常で生理が止まらないケース

ひとつの原因として、ホルモンの分泌異常が考えられるでしょう。生理は女性ホルモンの作用により引き起こされるものですから、このバランスが崩れると生理期間に影響してきます。

例えば、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が過剰になると、子宮内膜が厚くなりすぎるため、経血量が増え生理期間が長くなる傾向があります。

また、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が不十分だと、排卵が起こらず無排卵となり、生理周期が乱れたり生理期間が長くなったりします。

女性ホルモンを乱す原因

女性ホルモンを乱す原因

生理が止まらない原因として、女性ホルモンの分泌異常やバランスの崩れがあることをご紹介しました。では、女性ホルモンを乱す原因は、一体どこにあるのでしょうか。

実は、女性ホルモンは脳の下垂体から指令されています。下垂体から指令を受けた卵巣が、女性ホルモンを指示通りに分泌しているのです。脳の構造は複雑で、少しの影響でも指令が乱れてしまうことがあります。

仕事や家事が忙しくイライラした状態が続き、ストレスが溜まり続けると、脳から発せられる指令も不安定になるため、女性ホルモンの分泌に影響し、生理期間にも影響してくるのです。

女性ホルモンを安定させる治療

女性ホルモンを安定させる治療

生理が止まらない時は、女性ホルモンのバランスが崩れている可能性があります。治療方法として、低用量のピルを使用し、女性ホルモンを安定させるのが望ましいでしょう。

また、生理が止まらない時は止血剤を投与される場合もあります。医師の指示に従い適切な処理を行ってもらうようにしましょう。

子宮の働きが弱いケース

子宮の働きが弱いケース

生理は、子宮内に増えた子宮内膜を排出する状態を指します。この働きをサポートするのが子宮収縮を促す作用があるプロスタグランジンというホルモンで、生理直前から分泌されて子宮の収縮を促し血液を体外へ押し出すのです。

この子宮収縮の動きが生理中の下腹部痛につながるので、ある程度の下腹部痛なら子宮が正常な機能をしていると考えてよいのかもしれません。

しかし体が冷えていたり、ストレスが溜まって内蔵機能が衰えると収縮作用も弱まるため、少量ずつ長期にわたって出血が続きます。このままだと脳はしっかり子宮収縮をさせようとプロスタグランジンを大量に分泌させるため、生理痛が悪化する可能性が出てきます。

不正出血が生理と重なって止まらない

不正出血が生理と重なって止まらない

生理以外に起こる性器からの出血を不正出血と呼びますが、原因によって1回で終わるものから出血が止まらないような状態になるものまで様々です。

不正出血が起こるタイミングも人によって大きく異なりますが、不正出血が通常の生理と重なってしまうと量が増えて生理時期も長くなってしまいがちです。

こういった場合だと不正出血を見逃してしまいやすいので、更に症状が悪化して出血が止まらないという状態へ進行してしまう可能性があります。これまでは正常範囲だったのに、急に出血量が増える・生理が止まらない・下腹部痛が酷いといった普段と異なる症状が出てくるようであれば、病院を受診してください。

ハードなスポーツの可能性

ハードなスポーツで生理が止まらないケース

生理が止まらない原因として、脳と女性ホルモンの関係についてご紹介しました。実は脳だけでなく身体に大きなストレスがかかった時も女性ホルモンのバランスは崩れます。

激しいスポーツをしたりハードなトレーニングを継続したりすると、身体に大きな負担がかかり女性ホルモンのバランスは崩れてしまいます。経血量が上手くコントロールできず、少量の経血が長い期間続くことが増えてくるでしょう。

また、一定基準を超えたハードなスポーツやトレーニングを行うと、生理がストップすることがあります。これは、身体の生命時にエネルギーが優先されるため、次の子孫を残すための生理機能が制御されるからです。

生理が止まったまま、ハードなスポーツやトレーニングを続けると、骨がもろくなって折れやすくなるので注意が必要です。

年齢で生理が止まらないケース

年齢で生理が止まらないケース

生理と大きく関係しているホルモンバランスは、常に一定ではなく生活環や体調によって変化し続けます。特に年齢は大きな要因で、ホルモンバランス分泌が不安定な10代では生理が止まらない方もかなり多く認められます。

ホルモンバランスが安定するのは20代に入ってからですが、30代後半になれば再びホルモンバランスが変化して、早い方ではプレ更年期の症状が出始めることもあります。

閉経に向かう時期のホルモンバランス変化は10代のものよりも急激に起こるため、生理の出血が突然増えて生理が止まらない、不正出血を認めたといったトラブルに見舞われやすくなるのです。

生理が止まらない膣炎の可能性

生理が止まらない膣炎の可能性

生理が止まらない状態が続く場合、膣炎にかかっている可能性があります。膣炎とは、カンジダ菌や大腸菌など雑菌が増殖することから膣周辺の皮膚がただれ、出血してしまう感染症のことです。

膣炎にかかると、かゆみが伴い掻きむしって出血しますが、傷口がなかなか治らないとダラダラと微量の出血が続くようになります。

生理後はおりものの量が増えるため、かゆみを伴いやすく膣炎を発症しやすくなります。おりものシートなどで清潔に保ち膣炎を防げるようにしておきましょう。

子宮の病気が原因の可能性

子宮筋腫の可能性

子宮筋腫

生理が止まらない状態が続く場合、子宮筋腫にかかっている可能性があります。子宮筋腫とは、子宮の筋肉層の部分に良性の腫瘍ができる病気のことです。

比較的多くの患者がいるため、女性の病気として非常に有名です。良性の腫瘍であることから、小さな状態であれば経過観察で済みますが、徐々に大きくなってくると出血が続いてきます。

子宮筋腫による出血を、生理が止まらない状態と勘違いするケースがありますが、貧血を伴うほど強くなる場合もあるので、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。

子宮内膜症の可能性

生理が止まらない子宮内膜症の可能性

生理が止まらない状態が続く場合、子宮内膜症にかかっている可能性があります。子宮内膜症とは、子宮内部にあるべき子宮内膜の組織が、子宮の外側や別の場所に発生してしまう病気のことです。

子宮内膜と同じように、生理が来ると組織が剥がれ落ちていますが、本来の場所とは違い排出する出口がないため、徐々に膨張してきます。

次第に大きく腫れ上がり、ダラダラと出血が続くようになるでしょう。下腹部痛が伴ったり、貧血気味が強かったりするときは、生理が止まらないのではなく、子宮内膜による出血の可能性を考えてみましょう。

子宮頸管ポリープの可能性

子宮頚管ポリープ

生理が止まらない状態が続く場合、子宮頸管ポリープにかかっている可能性があります。子宮頸管ポリープとは、子宮頸管の部分に良性のコブができる病気です。

激しいスポーツや性交渉などで刺激が加わると出血することがあります。子宮頸管ポリープが傷ついた時期が生理期間と重なると、生理が止まらない状態だと勘違いしやすくなります。

良性の腫瘍なので悪性になる心配はありませんが、出血が繰り返される場合は摘出した方が良いでしょう。

 

妊娠中の出血や流産の可能性

妊娠中の出血や流産の可能性

生理が止まらない状態が続く場合、流産している可能性があります。生理不順な方の場合、生理周期が安定していないため、少し生理予定日が遅れていても気にしないということがあります。

妊娠すると生理は来ませんが、初期流産すると出血が長く続くようになる場合もあります。妊娠の事実に気づかず、初期流産の出血を生理だと勘違いしてしまうこともありますので、生理が遅れているときは妊娠の可能性を充分に考え、早めに検査しておくようにしましょう。

基礎体温を計測している方は、高温期が続いているようなら妊娠の可能性が高いと言えます。

初期流産による出血は、早めに処置をする必要があるため強い痛みが伴ったり、めまいが起きたりするほど強い貧血が起きる場合は、すぐに病院で診てもらうようにしてください。

病院受診をためらわない

病院受診をためらわない

乳がんや子宮頸管がんといった婦人科系がん受診の受診率は、先進国の中で最低レベルといわれています。※参照:厚生労働省 検診時間の都合や費用の点など受診できない理由は複数ありますが、やはり産婦人科のように妊婦さんが通う病院というイメージが強いと考えられます。

また、検査方法が恥ずかしいという気持ちも含まれているのかもしれません。しかし、子宮や卵巣は沈黙の臓器と呼ばれ何か異常があっても中々自覚症状が現れず、何かおかしいと思った時には症状が進行している可能性もあります。

生理が止まらないというのは確かな自覚症状の一つですから、自己判断せずにきちんと病院で検査をしてもらいましょう。

まとめ

生理が止まらない原因や対処方法について幅広くご紹介しました。女性ホルモンのバランスが崩れたことにより生理が止まらない状態が続く場合もありますが、たまたま生理が終わりかけの時期に、別の原因による出血が重なるということもあります。

場合によっては、妊娠が関係している出血である可能性もあるため、違和感がある場合は早めに病院に行くようにしましょう。いずれにしても、生理が止まらない状態が続くときは、まず病院に相談し適切な処置を受けるようにしてください。


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