生理後の出血(不正出血)について知っておきたいこと

生理が終わり、不快感からやっと解放されると思っていたのに、再び出血が始まってしまうことがあります。生理以外の出血は「不正出血」と呼ばれますが、生理後に不正出血が起きてしまうのは何故なのでしょうか。

自然の作用から発生することもあれば、病気が隠されていることもあります。不正出血の原因をしっかりと突き止めていくことで、不安を払拭していく必要があるでしょう。

そこで、生理後の不正出血についてさまざまな情報を幅広くご紹介していきたいと思います。

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機能性出血・器質性出血とは

機能性出血・器質性出血とは

子宮・卵巣・膣などからの出血は、原因によって機能性出血と器質性出血に分けられます。機能性出血は病気が原因でない出血で、生理時以外の出血を指します。ですからこの定義によれば、生理周期のホルモン変化に付随して起こる排卵出血や妊娠後の着床出血なども不正出血に含まれます。

反対に病気が原因で出血する場合は器質性出血と呼ばれ、この場合は早期発見・早期治療が必要になりますが、検査をしなければ正確に不正出血がどちらのタイプであるのかを知ることは難しいです。

もちろん自覚症状などの違いもありますが、生理以外の出血を認めた場合はやはり自己判断せずに病院で検査し判断してもらうのがベストです。2017

生理後の不正出血とは?原因は

生理後の不正出血とは?原因は

不正出血とは、生理以外の時期に出血が発生することを言います。通常は、生理以外の時期に出血が起きることはないため、何かの原因が関係していることがほとんどです。

不正出血の原因は、自然の作用から発生するもの、外的な要素からくるもの、病気からくるものなどがあります。それぞれの原因について詳しくご紹介していきましょう。

排卵による不正出血

排卵による不正出血

生理後しばらくしてから再び出血が起きた場合、その不正出血は「排卵出血」である可能性があります。排卵出血とは、卵巣から卵子が排卵されるときに、細胞の一部を傷つけたことから発生する出血です。

卵子が移動することにより、内壁の細胞が削られるため、微量の出血が続くようになります。排卵出血は、誰にでも起きるものではありませんし、毎月起きるとは限りません。そのため、排卵出血を何かの病気と勘違いする人が多いようです。

生理後10日~14日経つと排卵が起きることが多いので、生理と生理の中間あたりに微量の出血が見られた場合は、排卵出血である可能性が高いと言えるでしょう。

ホルモンバランスの乱れによる不正出血

ホルモンバランスの乱れによる不正出血

生理後に不正出血が見られた場合、ホルモンバランスの乱れにより引き起こされている可能性もあります。

もともと、生理は女性ホルモンの分泌から引き起こされているため、ホルモンバランスが乱れると生理や排卵のコントロールが乱れ、不正出血が起きてしまうことがあるのです。

通常、生理は黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少することから発生します。そのため、一時的にホルモンバランスが乱れて分泌量が減ると、身体が生理の準備を始めようとするため、不正出血が起きてしまいます。

精神的なストレスや、環境の変化、激しいスポーツなどでホルモンバランスは乱れ、不正出血が起きてしまうことがあるので、注意するようにしましょう。

生理周期が短い場合

頻発月経、稀発月経

生理後に再び出血が起きた場合、不正出血の可能性もありますが再び生理が始まっていることもあります。通常、不正出血は微量ですが、通常の生理と変わらない量が出てくるため、生理が来たと気づく人もいるでしょう。

生理周期が極端に短く、月に何度も生理が来る「頻発月経」である可能性もあります。頻発月経は、ホルモンバランスの乱れにより生理周期が短くなっている可能性や、黄体不全から引き起こされていることもあります。

また、何かの病気により頻発月経が繰り返されていることもあるので、長く続く場合は一度病院で診てもらうようにしましょう。

外的な要素からくる不正出血

外的な要素からくる不正出血

生理後に不正出血が起きるのは、外的な要素から来ている場合もあります。膣の外側の皮膚がただれてしまい、炎症を起こして出血していることがあるため、早めに処置することが必要になるでしょう。

おりものにより皮膚がかぶれてしまうこともあれば、生理用のナプキンで蒸れてただれてしまうこともあります。生理後に毎回皮膚がただれ、出血が起きてしまうという方は、一度ナプキンを見直してみると良いでしょう。

肌触りの優しいナプキンや、綿素材100%の繰り返し使えるナプキンもあるので、肌に合うものを探してみることも必要です。また、雑菌の繁殖を防ぐためにも、ナプキンはこまめに取り換えるようにしましょう。

性交による不正出血の可能性

性交による出血の可能性

不正出血は子宮内膜が剥がれたもの以外に、傷口からの出血という可能性もあります。その原因で最も多いのが性交によって膣内に傷がつきそこから出血するケース。病気が原因の不正出血は下腹部痛などが多いですが、この場合は性交するたびに鋭い痛みを感じたり鮮血を多く認める傾向にあります。

こういった痛みや出血が止まらない時は、傷が悪化していたり菌が繁殖して炎症を起こしている可能性がありますので、早めに病院で治療を受けましょう。

特に30代後半~40代は今までのホルモンバランスが崩れるようになり、その影響で膣内が乾燥しやすくなります。そうして傷がつきやすい環境が出来上がるので、これ以上傷を増やさない・悪化させないためにも潤滑油や性交の頻度など対策が必要となってきます。

更年期による不正出血の可能性

更年期による不正出血の可能性

ホルモンバランスが最も顕著に変化するのは、10代よりも40代~50代にかけての更年期です。月経前症候群よりも強い症状が現れ、中には日常生活を送れないほど酷い状態になってしまう方もいらっしゃいますが、これらは全てホルモンバランスが急激に変化するためです。

ホルモンバランスの変動が激しいということは、生理周期が不安定になって出血の予測がつかなくなることですから、結果として不正出血と間違えやすくなります。

特に10代・20代の生理不順とは異なり、生理周期が長くなったり短くなったりと一定しないのが更年期の生理の特徴なので、余計に不正出血との混同に拍車がかかってしまうのです。

不正出血の特徴について

不正出血の特徴について

生理後に不正出血が起きた場合、その状態をよく観察してみてください。不正出血は基本的に微量で、おりものに少量の血液が混じったり、茶色い出血が確認されたりする程度であることがほとんどです。

また、不正出血が続くのは、1日~3日程度なので、長い期間続くようなこともないでしょう。ただ、鮮血で大量の出血が続く場合や、徐々に不正出血の量が多くなる場合、少量でも長い期間不正出血が続く場合は、必ず病院を受診するようにしましょう。

このような不正出血が続く場合、何かの病気が隠されていることがあるため、早めに受診するようにしましょう。

病気からくる不正出血の場合は

生理後に不正出血が繰り返される場合、病気から引き起こされている可能性があります。

子宮筋腫による不正出血

粘膜下子宮筋腫

よく発見される病気としては、「子宮筋腫」があります。子宮筋腫とは、子宮の中に小さな良性の腫瘍ができることを言います。女性に発見される病気としては非常に有名で、40代前後の女性に数多く発見されています。

良性の腫瘍なので、基本的に生命に関わる病気ではありませんが、子宮筋腫が次第に大きくなってくると、生理の時の血液の量が増え、生理痛がひどくなり、不正出血が続くことがあります。

一定の大きさを超えた子宮筋腫は摘出する必要がありますので、発見したら経過をきちんと観察していくことが重要です。

子宮頸管ポリープによる不正出血

子宮頚管ポリープ

生理後に不正出血が起きた場合、どのような状況であったかを観察してみましょう。激しいスポーツをした後や、性行為をした後に不正出血が起きたのなら、「子宮頸管ポリープ」である可能性があります。

子宮頸管ポリープとは、子宮頸管の細胞が増殖し良性の腫瘍となる病気です。子宮頸管ポリープができると、さまざまな刺激により傷つき不正出血を招くことがあります。

激しい運動で子宮周辺がいつもより動いたり、性行為による摩擦で子宮頸管ポリープが傷ついたりしてしまう度に不正出血が起きるため、摘出手術をする場合が多いです。

基本的に、不正出血が起きなければ子宮頸管ポリープは良性の腫瘍なので、心配する必要はありません。しかし、何度も不正出血が起きると、そこから雑菌が繁殖し別の病気を引き起こしてしまう可能性もあるので、早めに処置するようにしましょう。

子宮がんによる不正出血

子宮体がん

生理後に不正出血が起きた場合、子宮がんにより引き起こされていることがあります。子宮がんは悪性の腫瘍なので摘出手術をする必要があるので、早めに治療を開始することが必要です。

放置すると、不正出血が繰り返されて感染症を引き起こしたり、病気が進行して手遅れとなったりすることがあります。

生理周期に乱れが生じやすく、生理痛もどんどんひどくなるなどの症状がある場合は、子宮がんの可能性を疑ってみるようにしましょう。

生理前の不正出血は妊娠の可能性も

生理前の不正出血について

不正出血が生理後ではなく、生理前に発生した場合、「着床出血」である可能性もあります。着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する時に発生するもので、次の生理が始まる頃に確認されます。

少量の出血ですぐに止まった場合、着床出血の可能性が高いため、妊娠検査薬を試してみると良いでしょう。

基礎体温計測を習慣にして自己管理を

基礎体温の計測をして自己管理を

生理後に出血があっても、それがどのような意味を持つのかは医師任せになってしまいます。それでもこの出血が何であるかを少しでも知りたい、体調管理をしたいのならば、やはり基礎体温を測るのが一番でしょう。

ホルモンバランスが崩れている時は高温期と低温期の区別がなかったり、どちらかに極端に偏ったグラフになりますし、また、排卵出血ならばちょうど低温期から高温期に移行する時期と重なります。また、妊娠した場合の着床出血ならば、高温期が通常の生理周期で考えると21日以上続きます。

このように基礎体温のグラフで様々なことが分かりますし、医師も基礎体温グラフを原因究明の大きな手がかりだと見なしています。ただ、基礎体温は数ヶ月計測しないと傾向が見えてきませんので、不正出血の有無に関係なく今から習慣にしていきましょう。

まとめ

生理後の不正出血についてさまざまな原因を幅広くご紹介しました。自然な作用から引き起こされる不正出血もあれば、外的な刺激から引き起こされる場合、病気が関係している場合などいろんな要素があります。

原因をしっかり把握するためにも、不正出血が起きたときは必ず一度は病院で診てもらうようにしてください。


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