生理中の食欲(食欲増加、食欲不振)で知っておきたいこと

生理が始まる前から生理中にかけての時期は、女性にとって非常につらい時期。生理前には月経前症候群(PMS)、生理中は生理痛や月経困難症と、生理に伴うさまざまな不調が生じます。生理中の不快症状は種類も度合いも人によって千差万別。生理痛が激しく、外出もままならない方もいれば、ほとんど生理痛を感じない方もいます。

生理中の不快や症状や不調というと、生理痛のことばかりクローズアップされますが、食欲の変化もまた生理前・生理中の症状のひとつになります。

生理になるとなぜか食欲が増して、とにかく食べても食べても満腹感が得られない。こんな女性も多い中、これとはまったく反対に生理が始まると食欲不振になり、何も食べたくない、食べられない、こんな女性もいます。生理中の女性の食欲の変化は、食欲増加と食欲不振の二つのパターンに分けることが出来ます。

生理中になぜ食欲に変化が起きるのか、その原因や症状、そして食欲増加・食欲不振に対する対処方法についてまとめてみました。生理中の健康状態や美容が気になる女性必読の内容です!

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生理中に食欲に変化が生じる原因とは?

女性の生理周期を司る二つの女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロン。エストロゲンとプロゲステロンは生理周期にしたがって、規則的に増減を繰り返しています。

生理前から生理中にかけて、女性の心と体にさまざまな変化があらわれる原因は、二つの女性ホルモンの分泌量の変化にあると考えられます。

生理前から生理中のホルモン分泌について

生理前から生理中のホルモン分泌について

生理前および生理中に食欲に変化が起こるのは、二つの女性ホルモンの分泌量に大きな変化が生じることに原因があります。ここでエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の変化について、その特徴とともに押さえておきましょう。

エストロゲンはどんなものなの

エストロゲンはどんなものなの

エストロゲン(卵胞ホルモン)は別名「美のホルモン」とも呼ばれ、女性らしいふくよかさや美しさをもたらすホルモンになります。

エストロゲンのはたらきとは、子宮内膜の厚みを整えることや卵胞の成熟を促進すること、基礎体温を下げることなど。他にも自律神経、皮膚、脳、感情など、さまざまな部分のはたらきに影響し、これらを整えるはたらきを担っています。

骨の成長を助け、女性らしい丸みを帯びた体を作ってくれます。卵胞ホルモンの分泌が盛んな時期には、お肌の状態も良く、精神状態も非常に安定していて、心身ともにベストな状態といえるでしょう。

また卵胞ホルモンの分泌量が低下すると、満腹ホルモンと呼ばれる物質「レプチン」が減少し、空腹を感じやすくなるため、食欲が増してしまいます。さらにレプチンが減ることにより、内臓脂肪が燃焼しにくくなりますので、太りやすい体質になります。更年期の女性が太りやすいといわれるのは、このことに原因があります。

時期により変化するエストロゲン

時期により変化するエストロゲン

エストロゲンの分泌量の変化をグラフにすると、生理周期の中で二つの波型を描きます。分泌量がもっとも多いのは、一番目のピークで、これは排卵日よりも少し前になります。

その後排卵期に入ると分泌が減り、排卵日以降になって二番目のピークを迎え、妊娠が成立しなかった場合は分泌量が急激に減り、生理中にもっとも分泌量が少なくなります。その後生理が終わった頃から再び分泌量が増え始め、排卵日前にピークを迎えるというのが、エストロゲンの分泌量の変化になります。

プロゲステロンはどんなものなの

プロゲステロンのもっとも重要なはたらきは、受精卵の着床に備えて子宮内膜をふかふかに整えること。栄養をたっぷり含んだ血液を子宮に集め、受精卵が着床しやすい状況を整えます。プロゲステロンのはたらきによって生じる体の変化をいくつかあげてみましょう。

基礎体温を上げる、水分や養分を体に蓄える、ホルモンバランスを整える、食欲を増進する、乳腺を発達させるなど、エストロゲン同様、プロゲステロンにもさまざまな役割が課せられています。

女性にとってありがたくないホルモン?

女性にとってありがたくないホルモン?

プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンと呼ばれ、女性の生理機能にとって非常に重要な役割を果たしますが、その反面むくみが生じやすい、肌荒れやニキビなどの肌のトラブルが生じやすい、体重が増加しやすいなど、女性にとっては嬉しくない症状が出てしまいます。

月経前症候群は、排卵日以降生理前までの時期に生じる不快な症状を総称したものですが、これはプロゲステロンとなんらかの形で関わりがあると考えられます。

時期により変化するプロゲステロン

時期により変化するプロゲステロン

エストロゲンとは違い、プロゲステロンの分泌量のピークは一回のみ、生理周期を通じて大きな波型を描いて推移します。生理の始まりから排卵日までの間、プロゲステロンの分泌量が非常に少なく、その後徐々に分泌量が増えていきピークを迎えます。その後妊娠が成立しなかった場合には再び分泌量が減っていき、次の生理が始まります。

生理中に食欲が増進するパターン

生理中に食欲が増進するパターン

普段は小食なのに、生理が始まると途端に食欲が増加し、食べ始めると止まらない。甘いものや肉類、カロリーの高いもの、揚げ物、濃い味のもの、スナック菓子などが無性に食べたくなる。

生理中に食欲が増加する方は、だいたいこんな症状を経験するようです。普段からすると考えられないほど大量の食べ物を食べてしまう。カロリーの高いものばかり食べてしまい、生理のたびに体重が増えてしまう。こんな悩みを抱えている方もいるでしょう。

生理中になるとどうして食欲が増加するのか、女性ホルモンの分泌の変化との絡みで考えて見ましょう。

生理中に食欲が増加する理由とは?

生理中に食欲が増加する理由とは?

上で説明したように、生理中にはエストロゲンとプロゲステロンどちらの分泌量も減っています。生理中にかけて食欲に変化が起きるのは、これら二つの女性ホルモンの分泌量の変化と関わりがあります。生理中に食欲が増加する理由について、もっと詳しくみていきましょう!

エストロゲンが減って食欲増加

エストロゲンが減って食欲増加

エストロゲンの減少により、満腹ホルモンレプチンが減少してしまい、かわって空腹を感じるホルモンであるグレリンが増加します。これによりたくさん食べても満腹感を感じられずに、いったん食べ始めると止まらない、という状態に陥ってしまいます。

月経前症候群の解消

月経前症候群の解消

もうひとつは生理前に生じていた月経前症候群が収まってくること。月経前症候群の原因は、プロゲステロンのはたらきとなんらかの関係があるのでは?と考えられています。

月経前症候群の症状はさまざまですが、消化不良や便秘もそのひとつ。生理前になるとなんとなくおなかがすっきりしなかったのが、生理が始まるとともに月経前症候群が解消。便秘が改善されることにより、食欲を感じるようになります。

生理中に食欲不振になるパターン

生理中に食欲不振になるパターン

生理中に食欲が増加する方がいる一方で、生理が始まると食欲不振になり、ほとんど食欲を感じないという方もいます。生理中に食欲不振になる原因とは何でしょうか?

生理痛による不快感で食欲減退

生理痛による不快感で食欲減退

生理が始まると腹痛、頭痛、腰痛などの不快な症状が起こります。生理痛の症状はこれだけではありません。全身の倦怠感、イライラ、憂鬱感、下痢、吐き気に加えて、食欲不振も生理痛の症状のひとつと考えられます。

子宮の収縮を促すために分泌されるプロスタグランジンには、胃腸の機能を低下させるはたらきもあり、普段よりも胃腸のはたらきが弱くなっています。腹痛やおなかのはりによって、空腹感を感じにくいことも、生理中の食欲減退の理由のひとつです。

月経前症候群の影響で食欲減退

月経前症候群の影響で食欲減退

月経前症候群は排卵日以降生理が始まるまでの間にみられる症状ですが、体質や体調によっては、生理が始まってからもしばらくの間、月経前症候群が続きます。

ホルモン分泌が正常に行われている場合、生理が始まるとともに女性ホルモンの分泌量は減少していき、それに伴い女性ホルモンの作用による影響も少なくなってきます。

しかしなんらかの原因により、エストロゲンとプロゲステロンの分泌過多・過少などの問題が生じていると、生理が始まったにも関わらず、月経前症候群の影響をそのまま引きずってしまうこともあります。

生理中の食欲増進・減退について

生理中の食欲に関しては、女性ホルモンの影響を多大に受けることは分かりましたが、人によって食欲増加と食欲不振というまったく正反対の症状が出るのはなぜでしょうか。

ホルモンによる影響やホルモンバランスの崩れによってあらわれる症状は、一人一人異なります。これは月経前症候群でも生理痛でも同じことで、どんな症状が、どの程度の度合い・頻度で生じるかは、人によってさまざまです。

食欲増加?食欲不振?

食欲増加?食欲不振?

たとえば月経前症候群の症状のひとつに消化不良や下痢がありますが、下痢ではなく反対に便秘気味になる方もいます。プロゲステロンには消化機能を低下させるはたらきがあり、これが原因で下痢や便秘など、胃腸のトラブルが生じやすくなっています。

食欲の変化に関しても同様で、起因となるものは同じであっても、食欲増加のほうにはたらくか、それとも食欲不振のほうにはたらくかは、体質やホルモンに対する感受性、体調や生活習慣などによって異なると覚えておきましょう。

生理中に食欲が抑えられない場合の対処方法

生理中に食欲が抑えられない場合の対処方法

生理中に食欲を抑制できずに、普段は滅多に口にしない甘いものやカロリーの高いものばかり食べてしまう。

生理中にとにかく食べたい!という衝動を我慢できない女性は多く、生理が終わった頃には体重が増加してしまい、愕然とする、こんな体験も決して珍しくありません。生理中の食欲を効果的に抑えるポイントを学んでおきましょう。

カロリー控えめなおやつを用意しておく

カロリー控えめなおやつを用意しておく

生理中は、チョコレートやスイーツなど、普段は量やカロリーを考えた上で食べているものを無性に食べたくなるという女性が大勢います。チョコレートなどの甘いものをたくさん摂ることは生理痛の悪化にもつながりますのでお勧めできません。

生理になると毎回甘いものが食べたくなる方は、カロリー控えめ、糖分控えめのデザートを選ぶようにしましょう。

ゆっくり食べる習慣をつける

ゆっくり食べる習慣をつける

食べ物を早食いすることは太りやすい体質を作ることにつながります。生理中だけでなく、普段からゆっくり咀嚼して食べる習慣をつけましょう。

ゆっくり食べることにより、少ない量を食べても満腹中枢を満足させることが出来ますので、食べ過ぎの抑制が可能になります。

食事を抜かない

食事を抜かない

間食をしたからといって食事を抜いてしまうと、太りやすい体質に変ってしまいます。食事を抜くと一時的に体重は減るかも知れませんが、長期的に考えると体は脂肪を溜め込みやすい、太りやすい体質になります。

食事は決して抜かないようにしましょう。食事の回数は増やし、一回に食べる量を少なくすることがポイントです。

栄養バランスの良い食事を摂る

栄養バランスの良い食事を摂る

生理痛の緩和には栄養バランスの良い食事が重要です。生理中に甘いものや脂っこいものばかり食べていると、必須栄養素の不足を招きます。

ビタミンB6、マグネシウム、カルシウム、鉄分など、女性にとっては大切な栄養素が不足しないよう、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

生理中に食欲がない場合の対処方法

生理中に食欲がない場合の対処方法

生理中に食欲がない場合、無理して食べる必要はありませんが、空腹が長く続くと胃痛や吐き気などの症状が生じます。

食事をまったく抜くのは考え物ですが、どうしても食べられそうにないときは無理せずに、食べられそうなものだけを少しずつ食べるようにしましょう。

胃腸に負担のかからない食べ物飲み物を選ぶ

胃腸に負担のかからない食べ物飲み物を選ぶ

油脂や糖分の多いものは胃腸に負担をかけてしまいます。野菜スープや雑炊など、さっぱりしていて消化のよう食べ物を選ぶようにしましょう。

食欲がないので冷たいものばかり飲んでしまうと、生理痛の痛みや不調を悪化させるおそれがあります。

冷たいものも出来るだけ避け、体の温まる食べ物や飲み物を摂るようにしましょう。生理中の食欲不振は生理の後半になると改善されることが多いのですが、生理が終わっても食欲不振や疲労感が続く場合には、病院で診察を受けることも考慮に入れなければなりません。

まとめ

生理中の食欲の変化について、その原因や症状、対処方法などについて詳しくまとめてみました。生理が始まった途端に食欲が異常に出て、食べても食べても満腹感を得られないという方がいる一方で、生理が始まると食欲がまったく無くなり、食事を抜くことが多いという方もいます。

生理前から生理中にかけての食欲増進・減退は、月経前症候群や生理痛の一種。女性ホルモンのはたらきやホルモンバランスの乱れにより、消化不良や下痢といった胃腸のトラブルだけでなく、食欲自体が増加・減退することがあります。

生理中の食欲の変化に上手に対応できるよう、日ごろから体調を整えておくとともに、食欲に変化が生じても、規則正しい食習慣をキープするよう頑張りましょう!

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