月経カップについて知っておきたいこと

皆さんは生理の時にどんな生理用品を使っていますか?一般的なのは使い捨てナプキンすが、使い捨てナプキンは肌に密着するためかゆみが出たり匂いが気になって毎月嫌々ながら使っている方も多いでしょう。

使い捨てナプキンが肌に合わない方は布ナプキンやタンポンに切り替えていますが、その他に新たに第3の生理用品と言われる月経カップが話題です。

月経カップはすでに欧米ではポピュラーですが、日本には最近情報が入ってきたばかりで便利らしいとは分かっていても、実際どのように便利なのか・どうやって使うのか等不明な点も多いです。そこで、今注目の月経カップについての情報をすべてご紹介します。

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月経カップとは

月経カップとは

月経カップはカナダの発明品で、戦後から欧米で発売されている生理用品です。月経カップ1個で生理中の出血をカバーできるので、エコに敏感な女性や旅行中でナプキンなどかさばる荷物は持っていきたくないという女性に人気です。

特に毎月生理用品を購入出来ない発展途上国では、不衛生な素材を使って深刻な感染症を発症したり生理中に学校に通えないといった問題が発生していましたが、月経カップを使うことで今までの女性の生活や安全が一変して向上したと言われています。

形状は鈴の形をしていて、商品によっては取り出すための棒のようなステムがついていることもあります。素材は医療用シリコンや天然ゴムで作られていて、曲げても元に戻りやすくなっています。

月経カップは大きい?

月経カップは大きい?

月経カップを購入した方は、始めて手に取った時に「思ったより大きい」と思うことが多いようです。

だいたいどのメーカーの月経カップも2つサイズがあり、1つは30歳以上または出産を経験した方用で直径は約4.5cm、そしてもう一つは30歳以下で出産未体験の方用で直径は約4cmとなっています。4cmでも大きいと思ってしまいますが、動いても血液が漏れずにフィットするためにはこの大きさが必要なのです。

どこで買える?

どこで買える?

月経カップは実は日本では販売されていません。日本では生理用品は「白色で経血を吸収処理するもの」と定められているので、色が豊富で経血を溜めるタイプの月経カップは市販が認められていないのです。ですから、日本で月経カップを購入する場合は、個人輸入などに頼るしかありません。

ただ、現在では日本でもネット通販できるサイトがありますが、個人輸入は料金を抑えられる代わりに英語ですべて行わなければならず、また日本のネット通販ではすべて日本語である代わりに料金が高いという、それぞれメリットデメリットがあります。

月経カップを取り扱っているサイトを国内海外問わず調べてみて、自分が購入しやすい方を選びましょう。

月経カップのメリット

月経カップのメリット

ナプキンやタンポンに起こるトラブルを無くしてデメリットを改善したのが、月経カップのメリットと言えるでしょう。

ナプキンやタンポンを使うたびにトラブルが起きるけどしょうがないから使っているという方には、月経カップのメリットは魅力的に写るかもしれません。

長時間使用できる

長時間使用できる

ナプキンを取り替える頻度は2~3時間に1回で、タンポンの場合は最高8時間以内となっています。これは平均の時間なので、経血量の多い方は1時間ごとに取り替えなければならないこともあります。

月経カップは経血をどんどん溜めるため、ナプキンやタンポンのように吸収限度を超えるということがありません。月経カップは最高12時間以内まで使用できるので、取り替えるために夜中に起きることなく、いつもどおりぐっすり眠れるのがメリットです。

使用可能期間が長い 経済的

使用可能期間が長い 経済的

月経カップの値段は数千円とナプキンやタンポンと比べると少々高いのですが、その代わりマニュアルどおりに手入れをすれば10年使用可能と言われています。

ナプキンやタンポンは使い捨てで、布ナプキンは繰り返し使えても数年で布が硬くなったり擦り切れて買い替えが必要になります。

膣の乾燥を防ぐ

膣の乾燥を防ぐ

タンポンは先端を子宮口につけて、膣にぴったり収まるようにして経血を吸収します。ですから外に漏れることがなく、プールにも入れて便利なのですが、吸収が良すぎて膣内の水分まで吸収してしまうことがあります。

膣内は常におりものが分泌されて自浄作用が働いているのですが、タンポンで吸収してしまうとこのシステムが働かず菌が増えてしまう可能性が出てきます。月経カップは血液を溜めるだけなので、膣の乾燥や自浄作用を邪魔しません。

環境に優しい

環境に優しい

「1回の生理に必要なナプキンは平均20~25枚※1」で、タンポンはナプキンよりも使用数が少なく、布ナプキンは繰り返し使えるので10枚程度と言われています。ナプキンの数字を見ると、生理時だけで女性がどれくらいゴミを出しているかがわかりますね。

月経カップならば毎月1個を10年間使うのでゴミが減り、環境に優しい生理用品となっています。

ムレやかぶれがない

ムレやかぶれがない

ナプキンで一番嫌なのがムレやかぶれですね。生理中濡れたナプキンと性器は密着し続けているので、その部分だけ皮膚が刺激を受けて蒸れたりかぶれを生じさせます。

生理中はただでさえイライラしているのに、そこへムレやかぶれが出ると生理への嫌悪感につながってしまいかねません。月経カップは膣内に入れて経血を溜めるので、膣の内側以外に触れている部分がなく、ムレやかぶれも起きなくなります。

トキシックショック症候群発症の危険がない

ブドウ球菌が産生する毒素が重篤な症状を引き起こすのを、トキシックショック症候群といいます。発症すると急激に体調が悪化し死に至る恐ろしい病気で、発症数は極めて稀なのですが発症患者の約半分がタンポン使用者と言われています。

タンポンを取り替える時に手指を清潔にしたり使用時間を守れば発生率を抑えられますが、やはり危険は残されています。月経カップはブドウ球菌が増殖するチャンスがないため、トキシックショック症候群発症の危険を心配する必要がありません。

においがない、少ない

においがない、少ない

生理中最も気になるのが、においですよね。血液が体外に出た瞬間はにおいがありませんが、ナプキンに吸収されて空気に触れると菌が増殖してにおいが出るようになります。

その点タンポンはにおいがしないように思えますが、菌が増殖するという点では同じで、タンポンの場合はきちんと使用時間を守らないと膣内の環境が悪くなり性感染症の原因になることも。月経カップは膣の出口に近い所で血液を溜めるので、経血が空気に触れることなくにおいが出ません。

月経カップのデメリット

月経カップのデメリット

メリットがたくさんある月経カップですが、やはりデメリットもあります。メリットだけを見て月経カップを購入すると後で失敗することにもなりかねませんから、まずはメリットだけでなくデメリットもきちんと知ることが大事です。

最大のデメリットはめんどくさい、使い捨ての生理用品とは違いお手入れが必要になります。

不安で心の準備が必要

不安で心の準備が必要

月経カップは想像しているよりも大きく、これを膣の中に入れるのは大丈夫だろうかと不安になります。多くの女性が使っていますから問題はないのですが、やはり異物を膣の中にいれるという行為のために心の準備が必要になります。

また上手く出てこない・違和感がずっと続くといった口コミを見ると、ただでさえ不安なのに余計に使用をためらってしまう女性が出てくるかもしれません。

血液が手につく

血液が手につく

取り出す時は指で月経カップを取り出すので、どうしても血液がついてしまいます。また、最初のうちは慣れず正しい入れ方を試行錯誤しているうちに、体外に出てきた経血が指や手についてしまうことも少なくありません。

通常はナプキンで吸収された血液ばかり見ていますから、手につくことが予想できずにショックを受けてしまうことがあります。

月経カップの選び方

月経カップの選び方

月経カップはネット通販や個人輸入のみでしか購入できず、また1個の値段も他の生理用品と比べると高いです。ですから、選び方一つで成功したり失敗してしまう可能性もおおいにあり得ます。

ここで失敗してしまうとせっかくメリットがたくさんある月経カップにネガティブなイメージを抱いてしまうでしょう。そこで、初めての購入でも失敗しない選び方をご紹介します。

医療機関で承認された月経カップを選ぶ

月経カップは米国製だけでなく、中国・韓国でコピー商品が多く作られています。コピー商品はシリコン素材でも硬く使いづらかったり、染色原料が不明で体に害を及ぼす可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。

もっとも安心して購入できるのはFDA(米国食品医薬品局)が承認している月経カップです。承認されている場合は必ずそのことが提示してありますので、まずはFDA承認かどうかをチェックしましょう。

サイズは体型や経血量も考慮する

サイズは体型や経血量も考慮する

月経カップのサイズは年齢や出産経験の有無によって2つあるとご紹介しましたが、その点だけで選ぶと失敗する可能性があります。

それ以外にも自分の体型や経血量を考慮する必要があり、例えば出産経験があっても小柄な方は小さいサイズがおススメですし、多い時は1時間ごとにナプキンを取り替える方ならば小さいサイズだと漏れてしまうかもしれません。迷った場合は、スペアとして大小の月経カップを用意しておくのも良いでしょう。

月経カップの入れ方・出し方

手のひらくらいの大きさの月経カップを膣の中に入れるには、ちょっとしたコツが必要です。そのコツを前もって知っておくと、痛みを感じたり出せなくなったというトラブルに見舞われることも無くなります。

ただ、最初は入れる時も出す時も血で汚れやすいので、まずは家で練習すると良いでしょう。その時に手や月経カップを洗う水を入れたコップや、月経カップを置く小皿・ウェットティッシュなどがあると、手に血液がついた時も慌てずにすみます。

入れ方は?

入れ方は?

入れ方は?2

入れ方は?3

月経カップはその形では膣に入らないので、ふちを折り曲げて入れやすい形にするのがポイントです。折り曲げ方は色々あるので、試してみましょう。

入れる時は中腰や片足を上げた格好で体の力を抜き、カップの折ってとがった部分を膣の背中側に向けて挿入します。中でカップが広がってポコンとした感触が分かれば、大成功です。

タンポンのように奥まで入れすぎないように注意して、もし違和感がある時は膣に圧力をかけてカップを定位置まで動かしましょう。

取り出し方

取り出し方

出す時は入れる時よりも簡単ですが、トイレに座って下腹部を膨らませるようにして膣にギュッと力を入れ、ステムが指に触れるくらいまで月経カップを下げるのがポイントです。

しかし、ステムだけをつかんでも取り出せないので、指を少し膣の中に入れて月経カップを掴まなければなりません。そして掴んだ時に指でギュッと押してへこませながら引っ張ると、スムーズに取り出せます。

使用後の洗浄・消毒方法

使用後の洗浄・消毒方法

月経カップは1日に2・3回取り外しカップに溜まった経血を捨てますが、その度に専用洗剤か無香料石鹸を使って洗い血液が残らないように気をつけましょう。

外出先ならばウェットティッシュなどで拭くだけでもOK。漂白剤や強力洗剤を使うとシリコンを傷めるので、ナチュラル素材のクエン酸と重曹を使った消毒がおススメです。生理が終わったら消毒しておくと、次も衛生的に使えます。

上手くいかない時は無理しない

上手くいかない時は無理しない

月経カップはコツが要りますから、初めて使う時は中々上手くいかないのが当たり前です。上手くいかないとイライラして無理やり入れたくなってしまうかもしれませんが、生理中の膣内は敏感でちょっとしたことで傷がついてしまいます。

下手をすればその傷が炎症の元になってしまう可能性もありますから、何回トライしても出来ない時はとりあえずナプキンやタンポンで対処し、少し時間を置いてから再度チャレンジしてみてください。

また、トイレは長時間いると冷えて生理痛悪化の原因となりますから、足が冷たくなってきたら月経カップは後回しにしてまずは保温を優先してください。

まとめ

第3の生理用品と言われる月経カップは、生理中の悩みにつきものである匂いやムレ・漏れなどを一掃してくれる便利なアイテムです。ただ日本では市販されておらず手にとって実物を確認できないため、購入する際にはよく確認して品質の確実な月経カップを選ぶ必要があります。

また、使い方にもコツがあり慣れるまで少々時間がかかるかもしれませんが、きちんと着脱が出来るようになれば月経カップのメリットを十分実感できることでしょう。生理が憂鬱だと考えている方にとって月経カップは、生理に対する考えを改めるチャンスかもしれませんね。

参考※1:日本衛生材料工業連合会 生理用ナプキンの使用実態と取替え時期

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